第7話 もしかして貴方はEDかしら?

 何故こんな事になっているんだろう。

これは夢! 嫌、認めたくないだけで現実だ!

だって、目を開き視線を下へと向けると、其処には妖艶な笑みを湛えた彼女がいたから……


「あら、おかしいわね? もしかして貴方はED勃起障害かしら? 」


「はぁ! こんな環境で元気になるほど飢えて無いから! 」

元気にしてどうしたんだ? もしや! 


「あら、これは滾るシュチュエーションでは無いのかしら? 」

彼女は不思議そうに此方を見ると、コテンと首を傾げた、


「か、可愛い…… じゃ無くて! 

そ、それは…… 場合によるけどぉ、じゃ無くて! 」

あ、あぶない! 思わず本音が…… 

え!? 誤解しないように! 

そこは…… スルーして頂きたい!


「だ、だから、やめようよ! こんな事しても無駄だよ!

こんな状況じゃ、元気にならないからね! 」

よし、言い切ったぞ!

もう少し違っていたら、ヤバカッタ!

沈黙のゾウさん・・・・・・・が、暴れゾウさん・・・・・・になり、最後は、暴食のゾウさん・・・・・・・になってしまう!

暴食のゾウさん・・・・・・・は非常にまずい!

本当にまずい!


「それは…… 仕方が無いわね 」

はぁ~、 諦めてくれた?


「じゃぁ、これを外して貰えるかな? 」


「何を仰るの、この状況は丁度いいわ! タッチ・・・の最終確認には最適だわ! 」

彼女はその可愛らしい上唇を、ピンク色の舌先で舐めあげた!

その仕草は色香が溢れ、思わずゾウさんが反応しかけてしまった!

いかん! 気持ちを切り替えろ! 

そうだ! あれを思い出せ! トラウマ映画を!

脳内再生開始! 

『マッチョ!マッチョ!マッチョ~! 』

良かった! 間に合った…… マッチョ軍団よ! 有難う! 

沈黙のゾウさん・・・・・・・のままで居る自分を褒めてあげたい気分だ!

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