妹の場合

　私の姉は……　変態です！

どう控えめに言っても……　変態です！

ええ！　何度でも言ってやりますとも！　

変態の姉が居ます……

言い切った後、彼女はショボ～ンと肩を落とした。

「だぁ～って！　聞いて下さいよ～！　」

誰に？　えっ！？　ぼ、僕ですか？？？？？

「今日のテレビ見ましたか！　民放も国営も衛星もネットも！

チャンネルを何処に変えても……　変態の姉が映っているんですもの～！　」

「あ～んなっ、欠陥商品でチヤホヤされて……

べっ！　別に……　羨ましくなんか、無いんだからね！

ごっ、誤解しないでよ！　

なっ！　なによ！　そんな哀れむ様な目で見ないでよ……　」

「そりゃ～チョッとは羨ましかったけど。

へぇ！　ちょ一寸に決まってるでしょ！

なぁ……　バッカじゃないの～！　

そんな、本気で落ち込んでる訳無いでしょお！

ぽ、ポーズよ。　判った？　

本とに？　判ってくれたのなら良いのよ　」

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