第3話 好きです…… 


「好きです…… 初めてお会いした時から。 

僕は貴方しか見えていなかった。

僕の、この想いを受け止めて頂けますか 」

彼は本気だ! 自身の、あられも無い姿、自家発電・・・・を見せようとも、

彼女に対する気持ちをずっと心に秘めていた。


「くふぅ…… もぉ、もおぉ~ 

からかわないでぇ~ ほ、本気にしちゃうでしょぉ~ 」

彼女は最後の抵抗を試みるが…… その瞳は潤み、頬も桜色に紅潮していた。


 彼女は研究に没頭する余り、男性とのお付き合いをしてこなかったが、決してモテなかった訳では無い。

その姿は、可愛らしくもあり、美しさも兼ね備えた女性であったから。


美しく、張りがありツンと上向いた胸の膨らみ…… キュッと引き締まった腰周りに、ヒップから爪先まで美しい曲線を描いている。

 密かに恋焦がれる男性もいたのだが、研究が恋人と言って憚らない性格故が災いしてか? 言い寄る者がいなかったのだ。


少年は、そんな彼女を本気で好きだった。

例え、恥ずかしい姿を曝そうとも、ずっと傍に居たかった。


「この想い…… どれだけ貴方に伝えたら、届くのですか?

僕は本当に貴方の事が好きなんです。 

その唇に触れたいんです。

その胸に抱かれたい。

貴方と一つになりたい…… 」


両の手で彼女の頬を優しく包むと、ゆっくりと、愛しむように唇を重ねた

「くふぅ…… 」

も、もうらめぇ~ はずかしいのよぉ~



優しく愛しむようなキス、唇の触れ合いを止める事が名残惜しくもあるが、少年は頬を紅く紅潮させ、潤んだ瞳で彼女を見詰め問いかける。

「僕じゃ…… 駄目ですか? 」


彼女には、二度目の効果音が聞こえていたであろう!

「ズッキューンッ~~~~~~! 」と、そして少年を受け入れた!!


 絡み合う視線と二人の指先…… 

彼女の震える唇へと、優しく唇を重ねる。

最初は唇で愛撫を続け、次第に彼女の唇を抉じ開けていく。


やがて、抵抗を止め少年を受け入れはじめ、絡み合い縺れ合う二人の舌先……

段々と淫靡な音を響かせ二人の興奮も高まってゆくと、時折彼女の口から快感の吐息が漏れ聞こえ、部屋に響く。


「ふぁはぁ~、も、もう…… なぁぃ…… 」 


くちゅくちゅと淫靡な音が部屋へと響いていた。

彼女は喘ぎを必死に噛み殺す。

その美しく、薄紅色をした脚は爪先を絡め開く事を拒否していた。

開いてしまうと、我慢が出来なくなるから……


「ぐ、あぁふぅ…… 」

襲い来る快感に爪先はピンと伸びるも、頑なに開く事を拒んでいた


「ふぁ~、も、もう我慢でき…… なぃ……

も、もぉ、 好きにして・・えぇ~ 」 

淫靡な音を奏で続ける指先、徐々にその音が粘り気のある、更に淫靡な音色へと昇華して行く。

彼女は堪らずに喘ぎをあげると、頑なに閉じられていた扉は開かれた!


「あぁ! 貴女に受け入れて貰えるのですね 」


「そっ、そうよぉ、貴男とぉ…… 」


そして二人は繋がりあい、一つになる。









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