霊はいつもそこにいる 第二部 〜最終章は終わらない〜
滝川零
プロローグ
「
スマホの通話相手に慌てた声を上げる女性。
『何かあったの?!』
「ごめん、私だけじゃ奴を倒せなかった……」
『しっかりしなさい! 必ず助けを送るから! まずはそこから逃げ--』
そこでスマホの通話が途切れてしまう。
凛子の耳には電話が切れた音だけが聞こえてくる。
彼女はただ、相手の名前を必死に呼びかける。
「返事をして!
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