『引き』についての独り言

『引き』


これは連載物の各話の最後の部分を示す(個人的意訳)


漫画でいうと「次回こうご期待!」と煽りの文字が躍る部分だ。ここに場面を巧く誘導することができれば読者さんが増える、かもしれない。




『引き』という言葉自体あまり聞かないと思う。一般的な小説の書き方ではほぼ出て来ない。個人の経験によるテクニックに近いからだ。


それに短編小説ではその部分はない。


そして「次回への期待=良い引き」だ。


ではどのようなものが『良い引き』なのだ?となるだろう。




例えばだが、ファンタジー物で主人公のピンチの場面だとしよう。颯爽と現れる謎の影。コイツは誰だ!という場面で区切ってしまう。


読者側では「コイツ誰やねん!」「まさかアイツか!?」などその前の展開から予測する事も出来よう。


だがあくまで予測だ。真相は作者のみ知る。


ようは「これから!」という場面で切ってしまうのだ。


「この後がいい所なのに!」と思って貰えればしめたものだ。




読者としては「フザクンナ」「いい場面で終わりやがってヌッコロス」と思わずにはいられないだろう。


だが作者としては「してやったり」なのだ。気になった読者さんが次も見てくれる可能性が高いからだ。


感想欄で「あ~気になる~」などの悶える感想がいただけた時は小躍りするレベルだ。


お気に入りの作者さんに加えて貰えるかもしれない。




で、あまりお勧めできない引きもある。セリフだけで終わるパターンだ。


なんで良くないかというと、セリフというのは動作を現す描写とセットだからだ。セリフだけだと印象に残らない。


セリフの後に描写を追記するか、セリフの前に動作の描写を書いておくかすると、良くなる、と思われる(個人的考え)




物語の展開の都合もあり、毎話毎話うまく引きが作れるわけもなく。

何回かに一回できればいいかな、という感じでチャレンジして頂ければ、いいのかな、と。

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