第3話 カミ派ですがなにか……?

 6月になっちまいました。みなさんお元気でしょうか?


 さて、カクヨムに投稿してるさっかさんたちを出来にまわしてしまいそうだが


 正直いって、ネット上で小説を読むことはほとんどありません。キンドルとかも持ってないし。


 ま、バリバリのカミ媒体派でしょうか。……場違いですね。こんな私が、ここにいるべきじゃないですよね。


 そもそもネット上には小説以上に面白かったり役に立つコンテンツやサービスがあふれてるので、わざわざ小説を読むことを選択する気になれません。


 たしかに持ち歩いたり移動中に読むぶんには、カミよりもぜんぜん弁路なんですけど。スマホとか電子書籍リーダーのほうが。


 これまで小説を書いていたときも、カミ媒体での発表を頭に置いていて、


 大手出版社の文芸雑誌が主催する新人賞などへの投稿を繰り返してました。ほとんどかすりもしなかったけど。


 インターネット小説に対する偏見は自分ではないつもりなんですが、


 ぶっちゃけ「異世界」とか「萌え」とか「ラブコメ」とか、あまり関心なくて、


 自分がこれまで書いてきたのも、そういった要素とほど遠いものばかりだったので、


 どうせネットで公開してもウケないだろうなどとヒクツになってしまい、これまで投稿してこなかったのだ。


 でも、最近の出版界の状況を見るにつれ、いつまでもカミ媒体にこだわる必要もないのではという気がしてきた。


 いうまでもなく出版界は年々売り上げがダウンし、斜陽産業などと呼ばれていたりする。


 にもかかわらず、かの業界には既得権益にあぐらをかいて、古い体質にしがみついている人があまりにも多いんじゃないかと、


 ここ1年ほど出版関係の人と会う機会が増えたのだが、ますますそんな思いを強くしている。


 反面、このカクヨムさんから生まれた柞刈湯葉さんの『横浜駅SF』が書籍化され、日本SF大賞にノミネートされるなど、


 ネットからカミ媒体へと新たな才能が流れこんでいくという現象も起きている。


 ネットから、何か新しいものが生まれるのではないか。新しい時代の、新しい物語が……。


 カミ派だった僕がこのごろインターネット初の小説に注目しているのはこんな理由です。


 それではいつもの決めゼリフ、『作家ぶっても★よかですか?』


 

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