ストックホルムでのゲイパレードがすごかった。

先日北欧に旅行してきました。そして、スウェーデンのストックホルム滞在時に、年に一度のゲイパレードという大きなイベントにたまたまぶつかり見物を楽しんできました。そこで感じたことをつらつらと書こうと思います。


ゲイパレードとは、ゲイと名をうってますが、同性愛者の方達とその支援者が、自分たちの主義主張をアピールしながら沿道を練り歩くものです。見たことはありませんが、東京でLGBTの方達によるパレードがあったようですが、同じ感じなのかなと思います。

現地語(スウェーデン語など)が分からないため、断言はできませんがほとんどがスウェーデンに存在しているゲイの団体、他、フィンランドやノルウェーなど近隣の国から来ているゲイ団体がほとんどのようでした。


私がゲイパレードを観たのは人生で初めてですが、圧倒されたのがまず規模のでかさ。参加人数、5万人です。見物客じゃないですよ、参加人数だけで5万人なんです。午後1時から5時までパレードはあり、沿道で2時間ほど立って観ましたが、最初のチームは観られても最後までは無理でした。だって人数が多すぎていつまでたっても最後尾の組が来ないから。ディ○ニーランドのパレードを観る感覚では時間がなくて全て見られません。それぐらい参加人数が半端じゃないんです。


ゲイ団体は様々なタイプのグループがいました。大抵は、お祭り騒ぎとして明るく楽しく、飾り付けた派手なトラックと大音響のポップスにのせて踊っている団体がほとんどでしたが、主義主張をしっかり訴えている団体もありました。ひときわ大きな拍手をもらっていたのは口に×と書かれたテープを貼っていた団体で「同性愛者への偏見・罵倒には沈黙をもって応える」と書いたプラカードをかかげ、静かに、皆誇り高く行進している姿がすごく印象的でしたね。

個人的に好きだったのは、おばあちゃんばかりのレズビアングループ。その名も「ゴールデンレディーズ」。団体名の秀逸さに笑いましたよ。皆にこにこしていてほんわかした感じが良かったなあ。そうだね、歳を取っても好きな人と暮らしたいよね、と思いました。


さて、ここらへんで意見をまとめますと、支援者も参加しているとは言えあまりの規模の大きさに、「北欧だけでこんなに同性愛者がいるのか」と驚きました。日本では同性愛者=男性が多い気がしますが、レズビアン(女性の同性愛者)の方もたくさん参加されていましたし、医学的にもストレートの中の何割かは同性愛者になるようですから、日本でも本当は声を上げられないだけで想像以上に多くの方が同性愛者なのではないかと思いました。


女性しかり、障がい者しかり、同性愛者しかり、日本は「社会的弱者」と呼ばれる者を排除し「標準」「一般」を‛心身共に健康で馬車馬のように働ける異性愛者の男性’にしぼってしまった事で現在の超・少子高齢社会を生みだしてしまった気がするんですよね。産まない・産めない女性や結婚しない独身者が増えたのは、今の生きづらさからくるものではないか、今までの日本のやり方の自業自得じゃないか、と。

なんでも欧米を真似しろとは言いませんが、LGBTの件では北欧を見習った方がいいのでは、と思った出来事でした。


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