パートナーが個性的だと色々と最強だと言う件。

羨ましい、と本気で思う事の一つに、個性的な伴侶(パートナーと呼ぶ言い方が多いと思うので、以下パートナーと表記します)を得た方達の事があります。


夫婦仲が良いと言う事は大前提ですが、パートナーの方が個性的だと、ビジネスチャンスも物にできてしまう事が多いからです。夫婦円満、且つ、個性的なパートナーを話のネタにする事で、言い方が大変下品ですが、ぶっちゃけ稼げているなんて大変羨ましい。


私はあまり漫画に詳しくないのですが、「ダーリンは外国人」(2002年出版)がその先駆けだったのではと思います。

知らない方に簡単にご紹介しますと、「ダーリンは外国人」は、漫画家 小栗左多里(おぐりさおり)さんが夫であり外国人であるトニーさん(ハンガリーとイタリアのハーフであるアメリカ人)との国際結婚の日々を楽しく描いたエッセー漫画です。誰にでも親しみやすいシンプルな絵柄とテンポの良いストーリー運びは、さすがプロの漫画家と感じます。

んが、旦那さんが外国人であると言うだけでなく、日本人も知らない日本語に精通していると言う語学オタクだと言う強烈な個性があるから余計面白いと思うのです。それが証拠に、旦那さんネタは尽きないようで、「ダーリンの頭の中 英語と語学」など旦那さんをメインにした漫画も数冊出版されています。また、「ダーリンは外国人」の大ヒットにより、小栗さんとトニーさん二人の掛け合いが面白いと言う事になったのか、その後は二人で海外へ旅行したり何かを体験したりした事を描くルポ漫画を数多く出版されています。ここまで来たら夫婦だけではなく、ビジネスパートナーでもありますよね。つまり小栗さんはトニーさんと出会った事で、生涯のパートナーだけではなく大きなビジネスチャンスも手に入れられたわけです。あげまんの逆用語は何と呼ぶのでしょうか、逆あげまんのパートナーを得られた小栗さん、三度目ですが大変羨ましいです。



そのヒット以降、しばらくは個性的なパートナーを描くエッセイ漫画出版が流行った気がします。又は、素人の方が描いていたブログをそのまま出版したり。

具体例で言えば、

ブログ「キミはイケメン。」で、産まれてから生粋のイケメンである旦那さんだからこそのイケメン的態度・思考を面白おかしく描いた、剣持まよさん(ブログで人気が出て2008年同タイトルで出版。剣持さんの本業はグラフィックデザイナー)。

「理系クン」 は漫画家、高世 えり子さんが、文系女子目線で現在のご主人である理系男子との出会いから結婚、子育てまで理系あるあるを異文化として楽しく描く漫画。この理系くんシリーズ、形は色々変われどなんと7冊も出しています。


男性目線で言えば、「となりの801ちゃん」が有名でしょうか。同名ブログで一般の男性、小島アジコさんが、アニメ漫画オタクでやおい(男性同士の恋愛)好きな彼女との日常を面白く描かれた漫画です。ブログで話題となり、出版されましたが、彼女との出会いから結婚、出産、育児日記と801ちゃんとの生活漫画はなんと11巻もあるそうです。小島さんは専業は漫画家ではないそうですが、801ちゃんは生粋のあげまんですね。


他に一般の方のブログでは「ゲイです、ほぼ夫婦です」が有名だと思います。カミングアウトしているゲイの歌川たいじさんが、パートナーであるツレちゃんとの日常や2丁目、ゲイの事等々、大変実録漫画が充実しているブログで知っておられる方も多いのではないでしょうか。こちらも1巻ブログ発の漫画が出版されています。ブログでは色々なテーマでエッセー漫画を描かれていますが、パートナーであるツレちゃんが、もう個性が強烈な方で「普段もこんな言動を素でするのか・・・」と笑いがとまりません。漫画のキャラクターみたいな方ですね。これまた失礼ですが、ツレちゃんの日常話だけでネタには困らないと思います。


作者も漫画家で、且つ最近で言うと、中国人の奥様との日常や異文化交流をブログで描いた「中国嫁日記」が人気でしょうか。漫画家井上純一さんが、前向きで、悪気無しで率直な言い方をされる奥様とのやり取りや中国文化との違いが面白く、奥様やご家族との日常漫画だけで7巻、奥様も協力される形で出ている本も数冊あるようです。前述の小栗さんもそうですが、あまり漫画に詳しくない私にとって、この漫画で井上さんという漫画家を知ったので、こちらの奥様も大きなビジネスチャンスも運んで来られたと思うんですよね。また、小栗さんの旦那さんトニーさんもそうですが、中国嫁である月(ユエ)さんも大変前向きで、考えさせられる事もしばしばです。決めつけはいけないのですが、国が違うとここまで思考も違うのか、と感心してしまいます。


ピクシブでは、漫画家の横山了一さんが、同じく漫画家の奥様とお子さん達との日常を面白おかしく描かれています。こちらは日本人同士の結婚ですが、北海道出身の横山さんと関西出身の奥様との食べ物や習慣の違いをカルチャーショックとして描かれたり、お子さん達の成長を描かれていますが、どれもコメディタッチなのでとても読み易いです。こちらも、同じ職種とは言え、奥様が一般では珍しい漫画家と言う職業であり、また出身が違う事から、言い方は悪いですが面白いネタには尽きないのかなと思います。こちらの漫画家さんも、すみません、知りませんでしたから、知名度アップには奥様、大変貢献されたのではないでしょうか。


・・・と、言う訳でパートナーの方と円満な関係を築き、且つ相手の強力な個性をネタに稼いでいる方が最近本当に多いのです。豊かな愛とお金の両方を手にしているなんて、四度目ですが羨ましいっ!と思った今日この頃です。

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