6話「星崎祭」


神社に付いていた灯りが全て消え、街の明かりもポツポツと消え、あたりが真っ暗になった。

みんなが下へ降りて行く中、僕は急いでみんなとは逆、山の頂上を目指し階段や斜面を登った。

僕を呼び止めるみんなの声が聞こえたけれど、僕はその声を無視し走り目的地に到着した。

 木々も電柱も、一切邪魔をするものがない場所、星見崎山ほしみざきさんの山頂から、下からの灯りがなく、綺麗に写る星空。そこに素早く飛び交う流れ星。

そして今年は、百七十年周期の彗星、シュワード彗星の最接近日と重なったため、去年なんかよりも美しく見える。

 これこそがこの街の一番の名物、星崎祭––––。

 そして、僕の一番の願いは...


 ––––––みんなと、いままでと同じように楽しんでいっしょにいれますように–––––––。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

可愛い少年の気ままでのんびりした日常 はーもにー(´・ω・`) @ham_2525

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ