微笑ましい学校生活・夏
3話「星崎祭・朝」
―ああ、やっぱ3か月弱じゃ全然変わんないか、やっぱ。
「そういえば、今日って...」
今日、七月二十八日は、一年の中でよく星が見える日であり、そして一年の中で最も流れ星が見える日。
そのため、今日は中学校からだいたい六メートル先にある、
星崎祭とは、神社から見える街の眺めと、夜空に見えるきれいな星に向かって祈り、これからの安全などを願う祭。
...なのだけれど、うちのクラスでは流れ星に願いを届ける日っていうイメージとなっている。
ただ、僕は流れ星っていうよりも、きれいな星空を見れる日っていうイメージなんだけどね。
「ねえねえ、そらちーは神社行くの?」
「ちゃんじゃなくなったら次はそらちーですか...まあ、僕は行くつもりだよ。空きれいだし、それにちょっと願い事したいし...」
「お、これは〈好きな人と付き合いたい〉とかのあれですな?」
「いや、まず好きな人いないし、それに〈付き合いたい〉って思うんだったらその人に告白すればいいじゃん...ちなみに慎太郎はいるの?好きな人。いたら名前教えて?」
「え、いやいやいやいないよ!そんな期待に満ち溢れた顔で見られてもいないよ!」
やっぱいないか。いたらネタにしたかったけど。
それより、そんなに期待に満ち溢れた顔してたかな?
そんな話をしてから、約十一時間後の午後8時、星崎祭が始まった。
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