こんばんは。
平成ゴジラのVSシリーズの中でも名作の誉れ高き「ゴジラVSビオランテ」。ビオランテはゴジラ細胞を組み込まれたバラが変異して生まれた植物怪獣ですが、何故か自分の分身であるゴジラと敵対し激しい戦いを繰り広げます。
普通のバラだった頃、彼女(?)は体内に宿した白神博士の娘・英理加さんの心から「バラの中に閉じ込められた悲しみ」を感じ、自己満足の為にこのような非道を行った白神博士に反発して押し黙ったままでしたが、更にゴジラの心が入った時には、彼が「人間から受けた酷い仕打ち」を感じ、そのまま人間に対して敵意を抱く凶暴な怪獣へと変貌していきます。
(ビオランテが泣いていたのは、英理加さんよりもゴジラの事を悲しんでの事でしょう)
ゴジラと敵対するビオランテですが、両者の戦いは敵意からでは無く「不幸な出生」をした身である互いを滅ぼし合う為の戦いだったように思います。双方共倒れが望ましかったのかもしれませんが、もしどちらかが生き残れば黒木特佐の言う通り「人間の敵」になっていた事でしょう。
ビオランテの暴走を感じた英理加さんは親友である明日香さんに助けを求めますが、ビオランテに封印されてしまいます。でも、ビオランテが戦いで瀕死になったのと父・白神博士の声が届いたのとで再び出てくる事ができました。
最後の「ありがとう」の言葉は、ビオランテと英理加さん両方のものだと思います。ビオランテは自分を滅ぼしてくれたゴジラに、英理加さんは科学を弄ばないと誓ってくれた父に対して(すぐ後に悲劇が起きますけど)。
瀕死のゴジラ細胞を排出したビオランテは、宇宙のどこかできれいなバラに生まれ変わり、英理加さんと共に地球を見守り続けているものと思われますが、排出されたゴジラ細胞が新たな敵を生み出したかもしれないと思うと複雑な気持ちですね。
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作者からの返信
平成シリーズはゴジラのコピーみたいな敵が多いですが
ビオランテはその第一弾ですね
破壊生物たるスペゴジやデストロイアと違ってどこか悲壮さを感じさせるのもビオランテの人気の理由ですかね
編集済
ビオランテの突進シーンは衝撃でしたね。
( ; ゜Д゜)〈走るんかい!?
あと、仕事で大阪のTWIN21に行った時、特に用も無いのに上層階まで上って、この作品の名シーン『薬は注射より飲むのに限るぜ』を呟いてみて、その後に
((((;゜Д゜)))〈って言うか、この高さ!? ゴジラでかっ!? 怖っ!?
って一人で戦慄したり、いろいろと思い入れのある作品です(笑)
作者からの返信
>ビオランテの突進
映画を見返していて、あのままゴジラに体当たりをぶちかましてたらワンチャンあったのではないか?と思いました
聖地巡礼もいいですね
私はJR京都駅を利用するたびに意味もなく吹き抜けを見上げています
編集済
怪獣映画の傑作ってのは、もちろん出演怪獣の特色が秀逸であることも大事だけど、やはりストーリー展開が素晴らしいかどうかってことが重要だと思うんですよ!
特に巨大怪獣の映画だと、重厚感が前面に来ると、人間ドラマが堅苦しくなる傾向になる。
この作品が多くの支持を得て人気があるのは、冒頭の地下鉄構内での銃撃戦から始まり、主要登場人物の紹介から怪獣登場までの展開が無駄なくスピーディーなことや、すぎやまこういち氏の音楽とかスーパーXⅡ によるゴジラ攻撃など、話の流れに軽快感があるのが好評につながったんじゃないかな !?
高嶋の次男坊が対ゴジラ攻撃のエリート自衛官役で颯爽と出演してるのが良い感じです。(これでゴジラ映画に親子で出演を果たしましたね)
大森監督が張り切って撮った感じも映画全体に表れててナイスなんだけど、一つ気になったのは主要登場人物のセリフが演劇風にカッコつけくさい感想でした。
最後にビオランテが霧散して空に消えて行くシーンはファンタジーみたいで、私は違和感を感じたけど、これは観た人によって良し悪しが別れそうですな…。
スーパーXⅡはもっと最後まで活躍して欲しかった!
まぁ、いろいろあって楽しい作品だったな!