応援コメント

「怪獣大戦争」(1965)……シリーズ唯一のゴジラ宇宙遠征」への応援コメント

  • 統制官、機械に忠実と言いながら、結構隠せていないオシャレな個性がにじみ出ていて、流石土屋義男さんだなあと思います。

    本作、かなりひっ迫した状況で製作されたのか、「空の大怪獣ラドン」からの流用が目立ったり、ギドラとゴジラの襲撃も地方都市で終わってたりして、スゴイスケールを思わせる作風ながら被害規模が少なく済んでます。台詞ではギドラがニューヨークを襲っていたりするのですが。

  • こんばんは。
    「怪獣大戦争」では地球が初めて宇宙人からの侵略を受けるのですよね。あの有名なゴジラの「シェー」はさておいて(笑)、本編に登場するX星人という科学万能主義の宇宙人。何でも機械任せというのが後に「対ガイガン」に出てくるM宇宙ハンター星雲のG達に共通しますが、行動及び人生の選択までが機械任せというのが恐ろしいです。
    機械の計算ずくで作り出された悪徳も争いも無い秩序正しい世界。果たしてこれが本当の平和な世界なのでしょうか?自己主張もできず機械の命令に従うだけの、ただ生きているだけの人生。これでは文字通り「機械の部品」。
    ここまでの世界に到達するまでには、かなりの血が流されたはず。結局のところ根っこの方は何も変わっていない、うわべだけの秩序です。
    それに機械にはたまに「誤算」というものが生じますから、その指示に従って動いていたら破滅に向かって一直線か、他者に多大な被害を及ぼす事になるか・・・・・・。

    本作の侵略行為が良い例です。もし良識のある宇宙人であれば「侵略」よりも「共存」の道を選ぶでしょう。地球には「負」の歴史もありますが「正」の歴史もあるのですから、計算ずくでそれらを踏み潰す事は許されません。受け入れるはずです。
    結局、X星人達の自己主張の否定、全てに公平な機械の決定に逃避するようになってしまったのは、同族同士であっても自分と異なる意見や思想を受け入れる心を持てなかった事にあるのではないでしょうか?統制官その他がどのような未来へ向かって脱出したかは分かりませんが、こんな考え方を改めない限り明るい未来は無いでしょう。
    機械任せで破滅してしまったX星人の姿を見て、我々地球人もそうならないよう努めたいですね。
    http://plaza.rakuten.co.jp/achachan

    作者からの返信

    ああいう過酷な環境での生活を余儀なくされていれば、先鋭化・過激化するのも仕方ないかな、という気もします
    コンピューターによる支配も、生存のための合理的な手段なんでしょう(ディストピアであることは間違いないですが)
    統制官がもうちょっとマイルドならあるいは……ファイナルウォーズの伊武雅刀みたいに……