Garden 〜深窓千一夜物語〜 前編

 深窓の令嬢

 身分の高い家に生まれ、俗世間とは切り離された環境で大切に育てられた子女のこと。

 深窓とは家の奥まった場所を指し、字面から連想される窓際に座す少女のイメージとは必ずしも一致しない。


 *


 財布に散りばめられたスタッズは、あっという間に冷えてしまった。桃色の毛先からはみ出た首筋が冷えるのも、自販機のあったかいを押す手が震えるのも、未来どころか明日すら見えないのも冬のせい。すべてを冬のせいにしなければやっていられないくらい、身も心も財布も寒かった。

 令和3年、1月。北千住。

 新春新台入替で早朝から並んだにも関わらず、同居人に払うつもりだった生活費5万円は、ものの2時間で3千円とポッキーひと箱に変わってしまった。


「あーあ。負けたときに食べる牛丼って美味しくないんだよなー」


 悪態をついてパチンコ屋から牛丼屋へ立ち寄り、コンビニでセッタを買ってパチンコ屋の喫煙所へ戻った。世界的な禁煙方針とやらで喫煙所は絶滅危惧種で、追い打ちをかけるのがウイルスまみれのご時世だ。

 目をやった割れたスマホには、正月早々ご苦労様と皮肉のひとつでも言いたくなる、消費者金融からのメッセージが踊っている。

 ご返済日のお知らせ。

 小此木おこのぎみなと様。


 2社からの借り入れは、七桁を越えてから数えるのをやめた。無邪気な子供たちが転がす雪だるまのように、すくすくと膨れ上がっていることだろう。

 だからすべて冬のせいだ。自分のせいじゃない。

 今すぐ春がほしい。春よ、来い。

 ユーミンに祈りを捧げてみても、都合よく春など来ることはない。身も心も財布も寒いまま。


「まー、ここで負け運積んだし? 次こそ出るって」


 負けが込んだときの呪文をつぶやいて、フィルターぎりぎりまで吸った三本目のセッタを灰皿に投げた。

 もう身も心も財布も寒くない。大丈夫。

 自分の感覚を麻痺させることばかり上手くなっていくことが、ほんの少しだけ怖かった。


 *


「いやー、へへへ。ごめんね。今朝まではあったんだよ。あったんだけどね? 倍にしようと思ったらさ」

「お前いい加減にしろよ。パチやめるって言ってただろ……」


 ひと駅先、南千住のアパートで、湊はそれはそれは綺麗な土下座をみせていた。残り少ない友人との友情と引き換えに得た5万円すらも消えてなくなって、今は借金まみれの無一文。誠意以上の物は差し出そうにも差し出せない。


「勝てる気がしたんだよ。めざましテレビの占いで2位だったし」

「せめて1位で行けや! 俺も就活でシフト減らしてんだぞ、カネないって分かってんのか!?」

「じゃあ就活やめてバイト続けたらいいじゃん。店長に気に入られてんでしょ?」

「ふざけんじゃねえ!」


 野太い、本気で怒っている男性の怒号は、仮にそれが血を分けた弟のものであっても湊の背筋を凍らせる。反射的に目の前が霞んで涙があふれてきたので、これ幸いとわざとらしく嗚咽を上げておいた。


「ダメなお姉ちゃんでごめん……おーいおいおい……」

「土下座の次は嘘泣きかよ。もうやめてくれよ……」

「嘘じゃないもん! 出てるもん!」


 湊の実弟、大学生の小此木海斗は、汚らわしいものを見るような目で姉の茶番を見下ろしていた。半開きになった彼の口元からは、悲鳴にも似たため息が漏れている。


「弟の家に転がり込んで、ニートでパチンコ三昧でカネたかって土下座して泣いて、どうなってんだよお前の人生設計は。人として恥ずかしくねえの?」

「今かけてほしいのはそんな言葉じゃない……えっぐ、えぐ……」

「ニートのパチンカスにかける言葉なんてねえよ」

「それが家族に対する態度かよ! 天国のパパママが泣いちゃうぞ!?」

「それはお前だバカ! いいから5万、今日じゅう! 払えなきゃ出てけ!」


 共に成人した姉と弟だ。どちらの力が強いかなど知れている。根を張ってでも居座ろうとフローリングに伏せるも、軽々持ち上げられ、湊は寒空の下に放り出された。


「今日じゅうとか無理だよ!? 鬼! 悪魔! 女の敵! それでも家族か!?」

「こっちは半年待ってんの! 全部込みで毎月5万でいいって言ってんだよ! なのにお前1円も入れねえし、俺の財布からカネ抜くし!」

「だからパチプロになってドカっと返すって!」

「半年がんばって5万すら勝てねえんだったら、もう向いてねえんだよ……」

「いや勝ってるし! 最高18万だし!」

「そのカネはどこいったんだよ」

「増やそうと思って……」


 湊のコートとリュックサックを無造作に放り投げて、海斗はうんざりした様子で続けた。


「俺さ。こないだ婚約したんだよ、彼女と」

「エアでしょ? 姉ちゃん、女の気配には敏感だかんなー」

「もう義両親にも挨拶してるし、卒業したら籍だけ入れて同棲して、仕事してカネ貯めて式やるって決めてんの」

「はいはい妄想乙。じゃーお姉ちゃんも結婚するわー、超イケメンの石油王と」

「おめでとう。じゃあな」

「や、待って嘘だって海斗! 海斗!?」


 扉は音を立てて閉ざされた。最後に残された家族にすらも見放されそうになる。

 縋るような思いで何度となくドアを叩き呼び鈴を鳴らしても返事はない。ならばと鍵を取り出そうにも、投げ渡された鞄からは鍵だけしっかり抜かれていた。


「わかったから! 仕事探すからおカネ貸して!」


 何度叫んでも、どれだけ湊なりに譲歩しても扉が開くことはなかった。木枯らしが吹き付けるアパートの外廊下にハンストとばかりに座り込んでも、海斗は何の返事もよこさない。

 冬のせいだ。身も心も芯まで冷え込んでくる。せめて屋根と壁のあるところを目指し、湊は最寄りの南千住駅へと重い腰を上げた。


 *


 実のところ、ワリキってしまえば5万円を稼ぐのは簡単だ。

 この世には出会い系アプリなる便利なカネヅルがあって、登録さえしておけば多少のリスクと引き換えに諭吉が懐に入るカラクリである。いろいろと面倒くさいから、湊はあまり使っていなかったが。


「あは、釣れた釣れたー。ツラだけはいいもんねー」


 とびきり盛れた写真、4歳サバ読んでプロフに「えっちなこと大好き」と大量のハート絵文字つきで書き込んでおけば、割とすぐにカネヅルは釣れた。

 だが、問題は金額交渉。海斗の鼻を明かし、大の字になってひとつしかないシングルベッドを占拠するためには、意地でも額は下げられない。下げたくない。


「値下げなんてするかよ、ケチ」


 ホ代込みのヤツはケチだから無視。

 ホ別でも目標額の半分すら出せないやつは無視。

 サブスク感覚で基盤もちかけるヤツは面倒くさいから無視。

 理想は、一度きりで5万円払ってくれるカネヅル。さすがに何もしないで5万円もらうのは悪い気がするので、お喋りくらいはしてやってもいい。

 120分おしゃべり5万円。

 当然、そんな奇特なカネヅルは現れなかった。値下げして回転率で稼ぐことも脳裏には浮かんだが、一日に何人も相手したくない。

 後々のリスク管理よりも、これ以上自分の価値を下げるのが怖かった。


「もう誰でもいいからカネくれーっ!」


 祈るような思いで天に唾する。天に地に人に、あらゆるものに悪態をついてみても、上客になってくれそうな人間はいなかった。

 社会からも存在を認められていない。ざわめく心を、嘘とタバコで紛らわせようとする。昼前に買ったセッタのソフトケースには、もう数本しか残っていなかった。


「欲しいの? おカネ」


 ふらついたところで、背後から声をかけられる。女性だ。あのクズ同然の慟哭を聞かれてしまった。恥ずかしいが、四の五の言ってる場合じゃない。この際5万円くれるのだったら、女でもイカせてやる。

 いかにも独り言を聞かれてしまって恥ずかしい風を装って、下心丸出しの半笑いで振り向いた。


「いやー、聞かれちゃいました……」


 すらりとした女性が立っていた。

 真冬にも関わらずブラウスとフレアスカート、それにストールを合わせた簡素な出で立ち。ひと昔前のファッションで言えば森ガール。当世では量産型の清楚系美女だが、世に蔓延るエセ清楚系との違いはその佇まい。

 どうしようもなく垢抜けない、風紀も治安も乱れまくった足立区のお隣、荒川区・南千住の駅前では、背筋がピンと伸ばされた、ただの立ち姿だけでも浮いている。

 まるで豪邸から抜け出してきたイイトコのお嬢様だ。そんなお嬢様がこんな腐った街に居るとなれば、底意地の悪い人間にたかられても文句は言えまい。

 そう、例えば小此木湊のような人間に。


「わあ、お姉さん綺麗ですね? びっくりしましたよー」

「ありがとう。隣に座ってもいいかしら?」

「もちろんですどうぞどうぞ。お話しましょ?」


 いきなり吹っかけて嫌われたら元の木阿弥だ。ゆっくり距離を詰めながら、どうしてもカネが必要な理由をでっち上げて同情を引けばこちらの勝ち。

 何度となく使ってきた、実の弟が難病で寝たきりだからカネがないという王道の物語でむしり取るべく、湊は会話の中から糸口を探す。


「やー、寒いですね。つか寒くないスかその格好?」

「ええ。少しも寒くないわ」

「それアナ雪ー。好きなんスか?」

「アナ雪……?」


 清楚女は首を捻って復唱した。確かにもう数年前の映画だが、見たことがなくともアナ雪の名前くらいは知っているはずなのに。


「いや、まあ、アナ雪はいいんス。ちょっと大変でして……」

「どう大変なの?」


 強引に話題に入ったところで、清楚女は食い気味に質問を重ねてきた。話を聞く気のある人間だ。まさに鴨が葱を背負ってきたようなもの。さんざん話して磨いてきた、不幸な身の上話をお披露目する。


「実は弟が、医者も匙を投げちゃう感じの難病なんスわ……」

「病名は?」


 女は同情も共感も寄越さず、明後日の方向を見上げたまま嘘の物語を深掘りしてくる。そのくらいの設定は用意してあった。


「分かりますかね、筋萎縮性側索硬化症っつーんスけど」

「どういう病気?」

「ざっくり言うと、寝たきりのヤバいやつっス」

「その介護が大変で、おカネがないのね?」


 会話とは言えない、質問と回答という流れが続いた。

 ペースが早い。豪速球のキャッチボールだ。話が早くて助かる反面、いっさい同情をよこさない態度に苛立ちが募る。

 しかも清楚女はこちらの目を見て話さない。ずっと明後日の方向を見上げている。なんて非礼な女だろう、人の目を見て話せとご両親から教わらなかったのだろうか。自分のことを盛大に棚上げして、湊は清楚女を心の中でこき下ろしにかかる。

 お高く止まっていたいなら、こっちを見下して憐れみをよこせ。憐れな人間に同情すれば、自分はやさしい人間だと自己満足に浸れるのだ。さあ早く感傷に浸れ。正体を表せ、偽善者め。

 そんな醜悪な本音を悟られないように、湊は言葉を継ぐ。


「だからまあ、5万円でもあればなんとかなるかなーっつって」

「その話は退屈ね。別の物語を聞かせていただける?」


 意表を突かれ、湊は固まった。突っぱねるでもなければ、カネを差し出すわけでもない。清楚女は想定外の返答をよこしたのだ。

 意図を計ろうと彼女の横顔を見つめた。整った顔、薄化粧の奥には、嘘を咎めるような呆れも、不幸な境遇への憐れみも見当たらない。

 清楚女が口にした通りだ。唇をすぼめ、両足をお行儀悪くぶらぶらと揺らしている。まるで退屈を持て余す少女のようだった。


「別、ってなんスか……? つか、物語……?」

「暗くて世知辛くて面白くないの。私は楽しくて明るい物語が好き。聞いた人が思わず笑顔になるような」


 湊は咄嗟に立ち上がっていた。

 視線すら合わせなかった女が、ちらりと湊を見て微笑んでいる。


「な、なんだよ、あんた……」

「聞かせて? 貴女は他に、どんな物語を持ってるの?」

「さっきのは嘘だって言いたいのかよ!?」

「ええ、物語とは人生。そして甘く楽しい嘘」

「意味わかんねーよ! だいたいさっきのはウチの」

「さっきの物語は聞き飽きたと言ったわ。次の嘘はまだ?」

「人の話聞けよ!?」

「聞いているわよ?」


 全然聞いていないだろと言おうとした直後、清楚女は持っていたポーチからずいぶん使い込まれた皮のがま口を取り出した。


「話してくれたらおカネをあげるわ。欲しいって言ってたものね」


 身の上話を嘘だと決めつけた上に、別の嘘をついたらカネを払うなんて平気な口で言っている。

 その意図が、湊には察しがついた。

 これは金持ちの道楽だ。カネを恵んでほしい貧乏人に札束をチラつかせ、必死であがく人間の無様さや醜悪さを楽しもうというのだろう。

 まさに、物語とは人生だ。

 懸命に生きる人間の一生をエンターテインメントとして消費してしまおうという悪趣味なもの。性根が腐っている。


「じゃあ、ほら、アレ。えーと……」

「話してくれるのね。聞かせて?」


 とは言え、性根が腐っているのは湊も同じである。嘘をつくだけでカネを貰えるのならば願ったり叶ったりだ。

 湊は普段あまり使わないほうの、不幸な身の上話を披露するべく口を開いた。


「いや、ね。実は親が借金残して死んじゃいましてね……」

「また生き死にの話? 暗くて退屈よ。別の話は?」

「なら、その……」

「貴女、その暗い語り口はどうにかならないの? 政治家の演説を聞いているほうがまだ楽しいわ」

「あんたさっきからなんなんだよ!? 言ってる意味わかんねーし! 嘘だと分かって聞き出すとかクソ趣味悪いぞ!」


 とうとう堪えきれず叫んでいた。清楚女は微動だにせず、ただ湊を見つめるだけだった。見開かれた双眸、茶色がかった瞳の中には湊の姿が映るばかりで、まるで水晶玉のように透き通っている。


「楽しい嘘ならなんでもいいわ。退屈で退屈で死にそうなの」

「意味わかんねーよ!」

「払う用意はあるのに?」


 がま口から抜き出した5万円を、清楚女が眼前にチラつかせてくる。本物の現ナマだ。白魚のように細い指先が、諭吉の上を這っている。

 喉から手が出るほど欲しい。

 しかも清楚女の提示は、アプリのケチ野郎どもが出せなかった、おしゃべり5万円だ。こんなにラクな仕事はないはずだが、嘘をつけと言われて嘘をつくのは案外難しいものだ。頭を回して考えてみても、ロクな嘘が出てこない。

 病気、生き死に、借金、ギャンブル依存症。清楚女が喜びそうな楽しい物語になどなりようがない。それしか話題がないのかと自分で自分に絶望する。吸いたい、タバコが足りない。嘘とニコチンを幻覚剤に、陰鬱な現実を忘れたい。

 見るに見かねてか、清楚女は立ち上がった。


「まあ、そう簡単に物語は出てこないわね。失礼するわ」

「ま、待って! 話すからおカネ! おカネは!?」

「待てど暮らせど出てこないもの」

「い、や! ヒネり出すから! ええっと……!」

「なら、こうしましょう」


 名案を閃いたとばかりに目を丸くして、清楚女は目標の5万円握らせてくる。とっとと手を引っ込めて財布の中にしまいたいが、そうは問屋が、清楚女がおろさない。


「これを手付けとして、私の暇つぶしに付き合っていただける?」


 続いて手渡されたのは名刺だった。

 なんとも古めかしい、羊皮紙にも似た茶色いそれには、黒のインクで《Garden》とだけ書かれてあった。裏面には所在地と思われる地図と住所。番地から始まる英語表記だから分かりづらいが、ここからほど近い三ノ輪にある。


「手付け金……ようは前金だよね? てことはこれ、もらっていいの?」

「だからそう言っているわ。本当に話が噛み合わないわね」

「いやでも、なんで……!? マジでいいの……?」

「ええ、これは特別な契約よ。貴女は今夜、ガーデンにやってきて、私とおしゃべりする。お給金は……これくらいではいかが?」


 清楚女が覗かせたのは3千円だ。

 湊は早々に結論つける。この清楚女は世間知らずなバカだ。

 だって普通は逆だろう。前金で5万支払うなんて、よほど信頼している相手でないと成立しないのだ。

 人を見たら疑わない、脳みそが物語の世界にいっちゃってるお花畑女。


「今夜?」

「ええ、夜がいいの。邪魔が入らないから、貴女の語る嘘に集中できるもの」


 新手のナンパか? 湊は訝しむ。

 確かに湊の目から見ても清楚女は見目麗しい。「5万と3千円でどう?」と言われたら、喜んで新しい扉を開くどころか飛び込んでやってもいいと思う程度には、周囲と一線を画していた。

 とは言え、何が起こるか分からない。一応予防線は引いておく。


「マジで喋るだけ?」


 同じことの繰り返しだからだろう、清楚女はうんざりした表情で首肯してみせた。

 湊は5万円と名刺をポケットに突っ込んで、にこやかに笑った。ざまあと言いたい本心を、親しみをもたれやすいヘラヘラした表情で押し殺す。


「あ、はは! わっかりましたー。今夜絶対に行きまーす」

「ええ、楽しみにしているわ。貴女の語る、嘘の物語」

「へへへ、とびっきりのヤツ用意しときますねー」 


 もちろん、ピロートークなどしに行く気はない。今の嘘はその場を丸めこむもの。そして、どうしても3千円が必要になったときの保険みたいなものだ。

 ガーデンの主人らしい、世間知らずな清楚女は、湊を見送るでもなく明後日の方向を眺めていた。視線の先になにか面白いものでもあるのかと遠巻きに目で追うも、雲ひとつない空虚な寒空が広がっているだけだった。

 つくづく不気味な女だが、無傷で5万入ったのでよしとしよう。

 湊はスキップしながら自宅アパートへ駆けていった。


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