メルマガを取り寄せる父を論破した話

記)先日、メールマガジンを論破したとツイッターでおっしゃっていましたが。


エ)ああそうなんですよ。交流戦を見ていたら、父親が定期購読しているらしいメルマガがあって。胡散臭いんですけど、起業家が書いてるとかいうんで、見てみようと思って読んでみたんです。そしたらまぁ、なんというか。お粗末な内容でしたよ。


記)記事から大まかに引用すると、「諸葛孔明、中国の王様の側近で軍師。彼がこう説いた、皆さんも論語って知ってるでしょ?」と、こういう一文があったわけですよね。現代の諸葛亮とかぬかしているエッフさんからしたら、まあピンときそうな一文ですけども。


エ)父親は整体師で、そのメルマガって、整体の技術についてのメルマガのはずなんですけど、なんでかわからないけど孔明の名前が出てきてたんですよね。しかも「軍師」とかめっちゃイメージ論で孔明を語ってるし、論語が諸葛亮の言葉みたいに読み手を勘違いさせそうなところもなぁ、と歴史好きとしてなんか引っかかって。


記)エッフさんはこういうメルマガとか情報商材を目の敵にしていますが、今回はおもちゃが手に入ったかの如く喜々として論破されていたそうで。


エ)いや、私も歴史に詳しいわけではなくてただのファンって感じなのであまり言えないんですよ。諸葛亮が実際に劉備にその言葉を使ったのかもしれないし。だけど、整体の技術について語るのになんで論語の言葉が出てくるのかってのと、諸葛亮の名前をわざわざ出す意味がわからなかったんですよ。要は、メルマガを書いてる本人がそこまで名声がなかったり権威がなかったりするけど思う思想があって、それに説得力を持たせるために「諸葛孔明」「論語」とみんなが知ってるようなメジャーなものを引っ張ってきて話した。でもそこに隠された意図は、整体の技術を人に伝えるのではなくて、自らの思想や人徳といったものに人を集めるため、いわば「顧客を獲得するため」「自分の会社の名をあげるため」だろうと思ったわけです。


記)まあ、メルマガとかを利用している時点で明らかにその人は「整体師」というよりも「起業家」の側面が強いんでしょうからね。人を集める方向にウェイトが置かれていても不思議ではないと思います。


エ)だから父親には「技術を盗むだけにとどめておけ」と忠告しておきました。


記)相変わらずあら捜しが得意というか、言葉尻をとらえて追及していきだすとエッフさん自身の言ってることが詭弁で、学のないものだったとしても勢いがすごくて抑えられそうにないですね。


エ)それは、抑えられない相手が悪い(笑)私は、ただのアルバイトですから。特に野心もないですしね。本当は、穏やかな一日が好き。ちゃんと寝れて、午前中野球して、ご飯食べて、少し大きめのハンモックで、猫やうさぎや犬やらもふもふした生き物と一緒に昼寝することが夢ですよ。


記)大欲は無欲に似たりという言葉もありますがね。


エ)いえいえ。しかしまあ、ああいう情報商材とかの類は胡散臭いというか、人の弱みとかに漬け込むものが多いんで。大っ嫌いなんですよね。中には、本当に有益なものもあるんでしょうけどね。


記)ある意味、嘘くさい都市伝説や陰謀論が大好きで、それでいてフラットな目線でそれらを見るエッフさんだからこそ、怪しいものとそうでないものを見抜けたりするんでしょうかね。


エ)読書家とはとても自分を言えませんが、本屋には通い詰めてるのでいい本と悪い本の見分け方とか、私の本の選び方とかもいずれは話せるかもしれません。


記)今日はありがとうございました。


エ)こちらこそ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る