物忘れ
@backcost32
第1話
「やあ、ジョン」
「なんだい?トム」
「なんだいって、君が呼んだんだろ!」
「僕は呼んでなんかいないよ」
「君が物語の書き出しが決まらないからここに呼んだんじゃないか!まったく、どう
かしてるよ」
「そうだった。悪かったよトム、だがもう心配はいらない。なんたって書き出しが決まったんだからな。全部君のおかげさ!」
「はぁ…。あとはその物忘れのひどさだけだな」
「そうかい…、そうだな。ああそうさ」
「おい、そんなに深く受け取るなよジョン」
「いや、違うんだ…。すまない、トム」
「何が?」
「書き出しに気を取られて肝心の本筋を忘れてしまったんだ。だからこの話はナシにしてくれ」
「それはどういう
物忘れ @backcost32
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