第6話永久保存なり!
ああ、あの子を永久保存したい。
あんなに美しい姿なのに、いつかは醜い老婆になるのか…
絶対に嫌だ。
あの子の永久保存を望む!
美しい物は美しいままがいい!
朽ちた物を、汚れた物を、醜い物を誰が欲しがるの!
やだ、やだ!もっと欲しい!もっと欲しい!もっと欲しい!
あの子が欲しい!
ずっとその瞳であたしを見つめて欲しい!
ずっと一緒に居たい!
離れたくない!
ヤダヤダヤダァァァ!
やだよお!あの子を誰かに取られたくないよぉ!
…そうだ!
狂人のお姉ちゃんに教えてもらったっけな!
皆狂人なんだって!
でもあの子は死ねば狂人じゃなくなる、罪から解放される!
ねえ、利益だらけだね!
とゆーわけで!
あたしの物になってよ!
ずっと保存しなくちゃ!
あなたが欲しいの!あなたと離れたくないの!
大丈夫!怖くないよ!
将来の不安もなくなるよ!
皆でやろーよ!すきな人を永久保存!
パパに頼めばすぐ保存出来るよ!
あれ!?なんで逃げたの?
ああ、もしかして!
鬼ごっこしてから保存されたい?
汗かけばお風呂に入らせてもらえるもんね!
綺麗なままで保存されたいんだ!
ああ、なんてあなたは凄いの!
優しい子だね!
いーち、にーい、さーん…
見つけたよ!
なんで怯えてるの?
もーう!ほら、早く早く!
お風呂入るよ!
綺麗なままで保存されたいんでしょ!
さあ、いざ!
永久保存なり!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます