僕と彼女の7日間の約束

キイチ

プロローグ

「ナツー、ごはんだよ」

耳に透き通るような声が聞こえる。僕は彼女のもとへ向かう。

「今日はナツの大好きなキャットフードだよ」

いつも同じじゃないか、と思いつつ僕はキャットフードを貪る。

彼女の名前は真冬まふゆ、僕の飼い主だ。田舎の一軒家に僕と2人で住んでいる。そして僕は猫のナツ、この名前は彼女が付けてくれた。2年前の夏にバス停でダンボールの中にいた僕を拾ってくれた。

「ねぇ、もしナツが人間だったらどんな感じかなぁ?」

どうしたんだ?急に。何か学校であったのかな?

僕は彼女にスリスリ頭を擦る。

「今日さ、好きな人に告白したんだけど振られちゃって…えへへ…」

だからか、彼女はなにかあるとよく変な話題を振ってくる。

「このあ友達と気晴らしに遊びに行くから、1人にしちゃうけどごめんね」

大丈夫、寂しいけど。

彼女の出かける準備が終わり玄関に向かったので僕も見送るためにいく。

「それじゃ、行ってきます。いい子にしててね」

そういい彼女は家を出た。

今の時間は…午後2時、やることがないので寝ることにしよう。

僕は彼女のソファで眠りについた、


ーそこは何もない辺り一面黒の世界、その中に1人女がいた、彼女の見た目を例えるなら魔女だ。何処と無く妖艶ようえんさがある。

「君の願いはなんだ?」

いきなりなにを言ってるんだ?

「もう一度聞こう。君の願いはなんだ?」

願い…主人まふゆと言葉で会話をしたい。

「ならば1週間、君を人間にしてやろう。」

えっ?何を言って…

その瞬間辺りが光に包まれた。

目覚めると暗い部屋の中ソファの上で横になっていた。

「なんだ、夢か……へ?」

ん?今、誰が喋ったんだ?僕か?

体を触ってみる…うん。

「人間の身体になってる!?」

バタンッ

その時玄関の扉が閉まる音がした。

ヤバい、どうしよう。彼女が帰ってきた!

しかも今、僕…全裸なんですけど。

「ただいまナツー、ごめんねぇ。待ったよね。今ごはんだ…す…から……!?」

あっ、どうしようこれ、なんて言えばいいんだ?

「えっ?えっ?何…キャーーー!?」


これはある夏に起こった僕と彼女の7日間の物語



あとがき

皆さん初めまして、キイチといいます。

初投稿です。これから皆さんに楽しく読んでもらうために書いていきます。できるだけ更新スピード早くするのでよろしくおねがいします(^^)twitterもやってます。

ノベルバ同時展開です。

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