PROLOG 神
私達がこの世界に住んでいられるのは偉大な【神】のおかげなのだ。
100年前にすべての人類と魔族や人以外との間に協定が結ばれた。神のおかげにより。だから、今では命のあるものすべてが平和の中で暮らしている。悪魔がいたとしても、みな笑顔であいさつをする。そう、これが僕らの普通世界なのだ。
神は、能力により僕らを守ってくれている。火が使えるのは、神の能力である。水が使えるのも、神の能力のおかげである。すべてが神のおかげである。だが、この能力に反対する者が現れた。たった一人であるが。そう、そいつがじきに神になってしまった者なのだ…。
なぜ、神が殺されたのか、私達は皆はわからなかった。神は、偉大な能力を持っていたのにも関わらず。だが、神は死に間際にそのすべての能力を開放し、人類に能力を与えた。それが、まちがいだったのかもしれない。
「さあ、永遠の戦いを始めよう。そう、この能力を使った戦いを。」
二代目【神】が残した言葉である。
それまで、平和であった国が変わっていった。
笑顔に溢れていた街も、何にも染まらなかったあの空も、すべての世界が変わりに変わりきってしまった。平和という文字も汚く醜くなっていった。
戦いたくない。あの頃に戻りたい。怖い。死にたくない。なんて、思いながら目をつむって、明日の平和を願う幼い少年なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます