第3話不吉な予感

 その日の夜ご飯を食べている時に、僕は祖父母にその事を話してみた。

「なぁなぁじぃちゃん?この村ってさぁ?。めっちゃ身長が高い女の人っているの?。」

 自分にとっては、本当に何気ない質問だった。しかし、祖父は顔色を変えて、

「お…お前……どこで見たんや!?詳しく説明せぇ!!」

と、動揺したようにキツく聞いてきた。

 祖母はというと、何も言わずに立ち上がり、座敷にある大きな仏壇の前で、お経を唱え始めた。

「ど…どこって……、今日の朝、家の外で…。」

 僕は、戸惑いながらもそう伝えた。

 すると祖父は、力なく椅子にもたれるように座ると、

「はぁ…なんちゅぅこっちゃ…。八尺様に目ぇ付けられてまうなんてのぉ…。」

と、呟いた。

「なんだよそれ?。」

 そう聞くと、祖父はゆっくりその口を開き直した。

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