冬を感じ始めた翌日

 美月さんの家から荷物を運び込む。

 万が一の事を考え、私のアパートに一緒に住む事になったからだ。

 しかしロードスターはあまり荷物が載らないので何回も往復する事になった。

 更にトランクだけでは足りないので助手席にも荷物を載せる為、降ろすのは私一人でやる事に。

「ごめんね渡辺君。何回も何回も」

 沢山の荷物が載ったロードスターの助手席を見ながら、申し訳なさそうに言う美月さん。

 しかし、

「いえ、全然大丈夫です」

 私の心はこれからの生活の事が楽しみで仕方がなかった。

 エンジンをかけアパートへ向かう。

 天気が良い日。

 空はとてもとても青かった


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