第3話
急な浮遊感とともに吸い込まれそうな感覚に襲われる。そしてVR世界へと降り立つ。
気がつくと俺は大きなゲートの前に立っていた。
「ようこそフロンティアファンタジーへ!山口瑠也様ですね?」
機械質な声で話かけてきたのは、ゲートの前にいた受付嬢?だ。
返事をしようとすると、目の前にはい、いいえのバーが出てきた。
俺は迷う事なくはいを押す。
「フロファンでは実名でなくニックネームを使う決まりとなっております。ニックネームを入力してください。」
ニックネームは前から決めてある。俺は迷う事なく『カイゼル』と入力する。
「カイゼル様ですね?…登録が完了しました!
尚初期ジョブは見習い戦士になります。」
見習い戦士…ジョブが選べると思っていたんだがな。まあ、自由が取り柄のゲームだ自分で色んなジョブ探し出す…夢があるな〜。
「これで登録は以上になります。
旅立つあなたに私からのプレゼントです。チュートリアルを受けますか?受けませんか?」
またバーが出てくる。しかし、チュートリアルがプレゼントだとは…。
クリアしたら、チュートリアル報酬みたいなのがあるって事だろう。
それに最初が肝心だからな!
「ありがとうございます。
それではカイゼル様、健闘を祈ります。いってらっしゃい!」
光とともにゲートの中に吸い込まれていく。
〜始まりの草原〜
青い空に太陽が…3つか。うん、いい天気だ。
「草原…だな?他に人はいないみたいだな。」
周りを見渡していると、ベルが鳴り響きチュートリアル開始と表示された。
バーが現れチュートリアル内容が表示される。
1、草原を自由に探検してみよう。
2、1の探検で手に入れた武具を装備してみよう。
3、ステータスの確認をしよう!
4、モンスターと戦ってみよう。
4までクリアするとチュートリアルクリアって感じか。楽勝だな。
うん?ちょっと待てよ?
チュートリアルを受けなかった場合はどうなるんだ?まあ、良ちゃんは多分受けないだろうから、後から聞いてみるか。
よし!まずチュートリアルを片付けるか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます