第2話


ただいま、瑠也と良一はDVP学園の寮まで来ていた。

 寮の説明をしよう。2人で1部屋なのだが部屋が別々に用意されているので、ほぼ1人暮らしという感じだ。

 色々と入学の手続きをし、寮に案内してもらうと瑠也と良一は同じ部屋だった。


「ここまでくると腐れ縁だな!瑠也2年間よろしくな。」


 それぞれの部屋に入り、荷物を片付けたり、支給されたものの確認を行っていた。


 入学まで日々。良一の場合は支給品にあった最新版のスマホを堪能して、最新版のパソコンを堪能し、寮の食堂でごはん食べ、そんな毎日を過ごしていたそうだ。


 〜瑠也の場合〜

 まずは部屋の片付けから始まり、片付けが終わり次第支給品の確認をする。

 スマホにパソコンに入学案内だと?あんまりにも少ないじゃないか?

 入学金には支給品の料金も入っているらしいからもっとあるはずたと思っていたのだ。

 という事はだ。このスマホとパソコンかなり高額という事実。

 慎重にスマホとパソコンを扱い、入学案内を念入り確認してると腹が減り、わからない事を調べていると腹が減り、そんな生活をしていたようだ。


 そして、いよいよDVP学園入学の日を迎える。


 第1期生は全員で120人いる。倍率10以上から選ばれた幸運の持ち主である。

 なぜ、幸運の持ち主と言われるかは、なんと120人くじ引きで当たり決めたのだ。

 ゲームをやる学校なので高学歴などは関係ないのである。


「皆さんDVP学園へようこそ!」


 校長の長い話から始まり、やく1時間の入学式が終了した。

 クラス分けは、1クラス40人の3クラスである。瑠也と良一は2クラスなので、指定された教室へとはいる。


「皆さん、あなた達は担任の日向葵ひむかいあおいです。よろしくね!」


 20代後半くらいの若い女教師が瑠也達2クラスの担任である。


「今日はVRゲーム本体を渡します。寮に帰って色々設定を終わらせておいてね。」


 生徒がVRゲーム本体の登場にざわざわする。


「はいはい!皆静かに!

 今日は12時からフロンティアファンタジーも開始よ!ゲームのやり過ぎで明日は遅刻しないように!ペナルティーがあります。」


 ゲームばかりの学校でも流石にアウトなのだろう。


「よし!みんな受け取り完了だね。

 帰ってよし!私もフロファンやらないといけないからね!」


 つくづくゲームだらけだなと思う瑠也であった。


 フロンティアファンタジー、通称フロファンは換金システムが採用されてから初のゲームである。

 このゲームの醍醐味は自由である。

 ストーリーを楽しむもよし、キャラ強化に勤しむもよし、世界を旅するのもよしとやる事はがたくさんあるのだ。


 部屋に戻った瑠也と良一は早めに昼食を食べ、フロファン開始に備える。


「いよいよだな!」


「ああ、どっちが強くなるか勝負だな!」


 そして12時のチャイムがなると同時に2人はVRの世界へ飛び込んでいく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る