第381話 ラスト【横須賀ストーリー】

「ヒュゥ➰➰~ーー…✨✨💕💕✨✨✨

 良いねェ~ーー~ーー!!

 やっぱネイビーパーカー!!

 本格的に売り出すの……!?」



「そォ~ー……ッ!!」

 私は頷いた。


「横須賀の女子高校生JKを舐めるなよォ~…😉✨💕」

 ウインクをし、一気に公園の遊具に駈け昇っていった。



「おおォ~~……!! 久々に出たねぇ~ーー!! さっすが元ヤン!!」

 ショーリは、私の後を追い掛けてきた。



「フン、元ヤンじゃねェ~って!!」

 スカートを翻して遊具の上を歩いていった。



「へぇ~…、じゃぁ、現役の女子大生!?」



「アッハハ…、まァ~、現役の元 女子高生JKよ!!」

 遊具の上に立ち両手を真横に広げた。

 


「お、おい、危ないよ……!!」

 心配そうに声をかけてくる。



「フフ……、じゃ、ちゃんと受け止めて! 

 そらァ~ー!!」

 私はショーリの元へ両手で羽ばたくように飛んだ。



 一瞬、背中に翼がついて鳥になったようだ。

 しかしもちろん重力には逆らえない。

 すぐに彼の元へ落ちていった。



「おォ~~~ーーッとォ!!」

 彼は優しく両腕で抱きしめるように受け止めてくれた。


「まったく…… 危なっかしいな」

 彼は優しく微笑んだ。


「じゃ、ずっと守ってよ❗❗」

「ああ……、俺で良ければねぇ……」




 まだウチらの闘いは始まったばかりだ……




 これから、もっとたくさんの試練が待ち構えているだろう……






 でも……


 


 何も出来なかった女子高生JKが【ヨコスカ ネイビーパーカー】で、間借りなりにも世の中を動かす事が出来たのだ……






 確かに、それはほんの小さな力かもしれない。



 ほんのかもしれない。





 けれども……





 私たちに出来る事から始めよう……!!





 たとえでも……!!







 そうすれば、何かが変わる。





 現役の元【女子高生JK】が動けば何かが変わる。





 だって、ここはウチらの街だから……




 ウチらの【横須賀】だから……





 今も……

 耳をすませば聴こえてくる。





 あの時、歌った【横須賀ストーリー】が…………






『🎵……こ💟っきり🎵 こ💟っきり🎵 こ💟っきりィ🎵 こ💟っきりィ~ですか~~🎵


🎵………急💟坂道、駈💟昇ったらァ~……🎵

 今💟海が見💟るでしょうかァ~🎵




 ここは、横💟賀ァ~~……🎵✨😆🎶✨』







 第一部 THE END







 ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆

 

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