第379話 PS・ショーリです…😆🎶✨

 クレアとユウジの見た風景は、果たして横須賀の風景だったのか……




 最後にショーリは、『海の見える公園』で待っていると伝えて来た。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




 『海の見える丘公園』……





 子供の頃、良くここから見える東京湾を眺めていた。


 あれから何年が経ったのだろう……


 それほど昔ではないのに何故か、懐かしく感じた。


 どこからか、汽笛が聴こえた。

 

「よ~!! イチゴ~ー!!」

 不意に、背後から聞き覚えの声がした。


 振り返るとショーリが公園の入り口に立っていた。

 いつもの人懐っこい笑顔で……


 しかし…… 服装は穴だらけのボロいジーンズ。

 髪の毛はボサボサで、長髪、さらに無精髭を生やしていた。


「はァ~…… 何よ。久しぶりのデートに、そのカッコは……」


「いやいや、徹夜で仕事を切り上げてさァ~ー……!!

 …? って、これ、デートなの!?」

 わざとらしく驚いた。


「はァ~…、知らないわよ!!」

 全く…… こっちは、かなり念入りに化粧したって言うのに……


「うっわ~! そう言えば綺麗だね。見違えるくらいだぜェ~!!」

 

「何よ。お世辞……😒✨✨」

「いや~、良い匂いするし!

 クンクン…… 何、この香水…… シャ○ル?」

「はァ~…、バカなの

 女子の匂いを嗅がないの!! そんなあからさまに…!!」

 小学生か。ショーリは……

 二十歳越えてンだろ。


 それから二人は並んで海を眺めながら近況を話した。


「ッで。さァ、『あにめたまご』も企画をどこに出して良いか……」

「ああ…… あのクレアのヤツ」


「そ、どうだった……😅💦💦」

「うん…、まぁ、やっぱ、魔法は使えなかったのね。

 クレアは……」


「フフ……いや、女の子は全員、魔法使いなんだよ」

 

「何よ。それ……」

「魔法で男子を恋に落としていくンだよ!!」

「フゥ~ン…、ファンタジーなの……」


「イチゴなんか、何人、恋の魔法に落としているか……」


「え…… 落としてないよ…!

 私、モテないから……」

「フフ…、少なくともオレは落ちてンだけど……」

「はいはい……」

 軽くあしらった。

 けれど冗談でも嬉しいよ。


「う~…ン でも、やっぱスッゲェ~よなァ~…… イチゴは!!

 教科書に載るンだって!

 ネイビーパーカーの事ォ~~……!!」


「ええ…、まぁね……😅💦💦」

 少しテレる。


「あれさァ~、ぶっちゃけ、オレが考えたンだろォ~……!!」

「え……」








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