「私は……。」

　ゆっくりと話し始めた。

「ただ…、自分の気持ちに嘘をつきたくない……。

　それだけよ！！」

「………。」

　みんな、黙って聴いていた。

「例え、それで自分が不利になったとしても本当の事を伝えたいだけ！！」

「それは……。」

　ニコが何か言いたそうだ。

　しかし……。

　ゴンちゃんがカットインした。

「解ったよ！！　どうせ反対したって、向こうに連絡するンだろ！？」

「……。」

　私は、無言で頷いた。

「え、マジかよ……。」

　ニコは、やってられないと言う顔だ。

　さすがに、今回は笑ってはいない。

　堅い表情だ。

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