第344話 値切らないと

 私は、早速、アパレルメーカーに連絡を取り、先方の代表と話し合う約束を取り付けた。

 ゴンちゃんやニコらは良い顔をしない。

 サンタとシーちゃんはどっちつかず、一対三の構図だ。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 約束の日の朝、ゴンちゃんから電話があった。

『何時の電車……?』

「え……?」

『どうせ、反対しても無駄なんでしょ!!』

「ゴメン……。」


『フフ…ン、じゃァ~、一緒に行くよ! 私も……!!』

「え……? ゴンちゃんが!!」


『そ…、ロイヤリティ払うにしたって、少しくらいは値切らないとね!!』


「フフ! じゃァ、大阪のオバちゃん連れて行こうか?」


『フフ…、いいねェ~…!

 それ❗』


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