第266話

 サンタはゴンちゃんからの電話を切ると、不意に、私に振り返って、

「ねぇ! イチゴって、元ヤンだったの!?」

 と訊いてきた。


「えェ……? ち、違う、違う!!」

 私は、即座に両手を振って大袈裟に否定した。


「ハッハ……、私が元ヤンキーに見えるゥ……? どっから、どう見ても優等生キャラでしょ!!」

 今まで培ってきたイメージが……。


「フフ…、元ヤンに見えンべェ~…!!」

 横からショーリがしゃしゃり出てきた。


「え…!? 何よ、ショーリ!

 文句あンのかよ!!」

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