第141話 3倍は小さかった

「いやいや、小さかったね。T○revolutionの3倍は小さかったよ!!」


「どんだけ、小さいンだよ!!

 3倍小さいってどういう事だよ!!

 大ッきいの!?小ッさいの!?」

「って、言うか。手乗り文鳥くらいッさかったじゃン!!」

「どんだけ、小さいンだよ!」

 ひと仕切りショーリの身長の事でからかった。

 

 ひぐらしの鳴く声が聞こえてきた。暑かった夏も終盤なのだろう。


「フフ…、ねぇ、詰まんない話しだけど、聴く?」

 私は、波打ち際を歩きながらショーリを見た。

「え…? ン~ー…!!

 そうだな! どうしようかな!!」

 首を傾げた。

「聴けよ。私が話してる時は率先して聴け! なンなら、正座して聴けって!!」

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