第132話 夕焼け

「何よ! 鼻で笑って…!!

 バカにしてるの!!」

 少しカチンときた。


「別に……! オレも同じだよ!!」

 肩をすくめた。


「え? 何が…!!」

「こんなに真っ赤な夕焼け……、 マジで、久々に見たよ!!」

 紅く染まった空を見上げた。

「空なんか、じっくり見た事ないからなァ~……!!」

 感慨深そうな顔付きだ。


「なァ~ンだ……! ショーリも!!」

 私は、ため息交じりに笑った。

 ショーリと同じだなんて奇遇だ。

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