第124話

「ゴッホ…、マジ、全然、平気だから!!

 微塵も溺れてないしィ~!!」

 何故か、意固地になって否定した。



 だが、ショーリの眼差しに堪えられずに視線は逸らしてしまった。



「ウッソつけェ~……❗❗ もう頼むよ。

 イチゴに何かあったら、オレ……」

 眉根を寄せて、哀しそうな顔をした。



「フゥ~ン…、死ぬわけないじゃン!

 このくらいで…! ゴッホゴッホ…!!」

 だが、咳払いが止められない。



「そう言って…、お母さんも死んじゃったからなァ~……」

 不意に、勝利ショーリは辛そうな顔を向けた。



「えェ……?」






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