第120話 ショーリ~ー❗ 助けて~ーー❗❗

 その瞬間、ガボッと海水を飲んだ。

「うっ、ぐゥ~…!!」

 ヤバい。



「ゲッホゲッホ…!!」

 噎せ返った。


 何が、なにやら解らない。

 とにかく海面に顔を出さないと………。

 だが、一時的にパニックになった。



 もがけば、もがくほど海水を飲んでしまう。

 なまじ泳ぎには自信があっただけに、こんな事態を想定してなかった。



「ぐ、うっ、がぁ~ーー…!!」

 悲鳴を上げようにも声が出ない。

 


 まさか。私、ここで溺れるの……。

 ウッソでしょ。

 一瞬、死がよぎった。



《た、助けてェ~ーー~ーー❗❗》

 その時、私の脳裡にショーリの顔が浮かんだ。


《ショーリィ~ーー~ーー❗❗❗

 助けてェ~ー~ーー❗❗》

 必死に、もがき続けながら助けを求めた。





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