第23話 症二病レベルじゃン……😔💦💦

「ふゥ~ん、別にィ……!

 演じてる訳じゃないよ!!」

 ふて腐れたように唇を尖らせた。



 横断歩道だ。

 赤信号なので立ち止まった。

 押しボタンを押し待つと、すぐ隣りに勝利ショーリが自転車に乗って停まっていた。

 ニコニコと人懐っこい笑顔をしている。



「だって、さぁ……! 例えば、ほら!!」

 ショーリは、信号をアゴで差した。 


「え……?」信号……


「真夜中、あの信号が壊れてて、ずっと赤だったとしてさァ、車が一台も来なくっても、ずゥ~っと待ってるタイプだろ❗❗

 イチゴは~!!」

 


「え……、そ、そりゃァ~…!!」

 どうだろうか。

 ずゥ~っとか、どうかは解らないけど、例え車が来なくても、かなり待つだろう。



「フフ……😌✨ 俺なら、ずっと赤信号で待ってないで、車が来ないウチに、すぐ渡っちゃうけどねぇ~」



「うゥ~ン……」少し考えるように唸った。

 確かに、私は融通がきかない。

 バカ正直なところがあった。



 変に、正義感も強いので小学校の時から男子たちと喧嘩になった。


 当然、男子たちからすると煙たい存在だっただろう。




 それにしても……



「ねぇ、ショーリ。いつまで着いてくる気よ……」


「え、ああ……😆🎶✨」  

 背伸びして前方を確認した。

 私の家は、すぐ目の前だ。


「ほら、イチゴ姫のような美少女が、ひとりだと何かと危ないだろォ~ー😆🎶✨💕」

 ショーリはワケの解らない言い訳をした。



「フフン……😌✨✨ 何よ。美少女なんて、取ってつけたようなお世辞を言ってェ……」



「いッやァ~~ー😆🎶✨ マジマジィ~ー」



「フン……、ボディガードのつもりなのォ~ー❗❗❗ ショーリと一緒の方がずっと危ないじゃン……」



「え、バカだなァ~❗ 俺は、安全をモットーとした『正義の味方』だぜェ……❗❗」



「な、誰が正義の味方よ。小学生なのォ~ー…… 頭の中❓❓❓ 大丈夫……

 厨二病通り越して、症二病レベルじゃン……😔💦💦💦」





 ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆



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