第13話 可愛いねェ~ 😆🎶✨

 近くの公園までランニングだ。

 


 やっぱり四キロ太ったので、思った以上に身体が重く感じた。

 


 軽くジョギングしただけで、すぐに汗が吹き出してきた。



 『海の見える公園』まで、あと少しだ。

 潮風が心地好い。多少、臭いが仕方ない。


 何しろ、近くには下水処理場があるのだ。そこはかとなく、くる。



 その時、背後から私を呼ぶ男の声が聞こえた。



「よォォ~~、イチゴ~ー……😆🎶✨💕」



「えェ……?」

 振り返ると近所に住む幼馴染みの川崎 勝利ショーリが自転車で近付いてきた。



「よォ~ー……、久しぶりじゃン❗❗❗

 今日も相変わらず可愛いねェ~😆🎶✨💕

 ミス横須賀にでも立候補しちゃうゥ……」

 人懐っこい笑顔で私の横にきた。



「はァ~~ー… 😡💨 っとけよ。

 ミス横須賀なんか立候補するか❗❗」

 バカなのか。

 こいつは……

 


「ねぇ、ねェ…… じゃ、どこ行くのォ……

 コンビニィ~ー……❓

 だったら一緒に行くけどォ~ー❗❗」

 勝利ショーリは馴れ馴れしく肩を寄せてきた。



「……」私は完全に無視だ。

 こいつは、放っておくと平気で下ネタや恥ずかしい事を言ってくる。



「よォ、よォ…… シカトするなよォ……

 イチゴォ~ーー😆🎶✨ 

 シカトすると、練乳レンにゅーかけちゃうぞォ~ーー……」

 ジェスチャーつきでジョークを言った。



「バァ~カ❗❗ 小学生かァ~~ー❗ 

 寄って来るなよォ~ー❗❗」

 急いで私は公園の中へ避難した。



 こいつは小学校の頃から受けないギャグを未だに使っている。



 まったく進歩がない。




「ちょッ、イチゴォ~……😆🎶✨💕」

 勝利ショーリは駐輪場に自転車を置き、すぐに追いかけてきた。






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