第7話 【アイ ラブ 横須賀✨💖】

 放課後の三年の教室で残っているのは推薦で大学の決まった私たちだけだ。



 ほんのひと握りに過ぎない。



 校庭では後輩たちが部活動にいそしんでいた。




「ッで、どうすんの❓ 政策コンペッて」

 さっそくサンタが口火を切った。

「そ、ユリアン先生ェ…… ウチら何するのォ……❓」



「はァ~、私に訊くなよ。あんたら、横須賀市民でしょォ……」



「いやいや、だってェ……」みんな顔を見合わせた。 



「私、地元、横浜だしィ~ー😆🎶✨」

 勝ち誇ったようにユリアンは微笑んだ。



「わァ~~ーー❗❗❗ ズッリ~よ……

 こういう時だけ、横浜出すなよ……」

 横浜は日本の中でも別格だ。


 比較にならない。



「だって、横浜は、過疎化関係ないモン!」

 ユリアンは唇を尖らせた。



「なんじゃ、そりゃぁ!! 小学生の口ゲンカかァ~~ーー❗❗❗」

 


「そ、自分の街が一番だとか、超ォ~~ウザいンですけど……」

 サンタも苦笑した。



「いいわ。じゃぁ、何か、作るって言うのは……!?」

 ユリアンが提案した。



「え、何かってェ……?」



「ン~…… 例えば、Tシャツとかよ❗❗」



「な、Tシャツゥ……❓

 胸に、【アイ ラブ 横須賀✨✨💖】とか、書いてェ~ー……」

 ウチは手でサッと胸の辺りを差した。

 すぐにユリアンは肩をすくめ苦笑いを浮かべた。



「うッわァ~……!!

 超ォ~~ダッセェ~ーー❗❗❗❗」

 速攻でサンタが突っ込んだ。



「ハッハハ……ッで、真ッ黄色のTシャツにしてさァ~~ーー!」

 さらに、ゴンちゃんが茶化した。


「うっわァ~、まんま、どっかのチャリティじゃん❗❗」

 手を叩いてサンタがバカにした。



「はァ~……」おいおい…… マジか。



「死んでもあり得ないでしょォ……」

 クールビューティ ムッチは不満顔だ。


「言えた。【アイ ラブ 横須賀✨💖】はないよねぇ……」

 急に、サンタもダメ出し。



「ダッサダサァ~……❗❗❗」

 一斉に、非難ゴウゴウだ。



「おいおい、何よ……。

 超ォ~ー炎上チュー……❓」

 私も唇を尖らせた。



「だって、笑われるのは、私たちじゃん……」

「そ、何、そのセンスッてェ……」



「ウチだって、マジじゃねぇ~よ……

 ほんのジョークだろォ……」

 軽く冗談のつもりなのに、かなり反感を買ってしまった。




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆


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