第3話

その日はとてつもなく華は起きられなかった


華が起きれなくなる時


私は活発に動ける


あんまりそれはよろしくはないけれど


私は、華の心に住み着いて何十年も経つ


私は、早く居なくなりたかった


消して欲しいのに、華は私の消し方を知らない


ただ住み着いてる私は、華が消してくれなきゃ


居座るしかないから


天邪鬼達みたいにはいかない


虚無感と言われる状態は誰にでもある


華はその瞬間がやたらと起こりうる


不安が高まると華は見捨てられ不安になり


生きることに意味がない、消えてしまったら


もう味合わなくて済むと、寝てる間に消えれたらと


そこまで行くととりあえず眠り夢を見てリセット


そして一応活動できるまでに回復をする


だが今日は違うらしい


華は夢を見ているまでは同じだったのに


内容までは知り得ないはずが


私が知れてしまっている


私は虚無感なのに私まで生きしにくい気分になる


映画を観ているかの様に流れている


最初は、家の中であるはずない物があるという話から次第に建築途中の家の中にいるそれがエンドレスリピートされて華は抜け出したくなって居た。


でも、容赦なく繰り返す内容


そして華は夢の中で母親に言うのである


『夢から覚めたい』


すると、母親は


『良かった。起きたくないと言われたらどうしようかと思っていたから。そっちに行けば目が覚めるよ』


華は言われた通りに進む


けど一瞬不安になった


本当に目覚めれるのかと。


景色は変わるのに一向に目を開けれないから


そして景色は、建築途中ではなく出来上がって数年後に変わってようやく目が開けられた華


華が起きれたことで、私は活発に動けなくてきた


けど、虚無感がなくなったわけじゃないから私はまだ存在する


華は、目が覚めた後旦那にメッセージを送っていた


【二度と目覚めないかと思った】


【なぜ?】


【永遠に目覚めたくないと思っていたから

エンドレスな内容でも良かったけどね、

あなたが優しく抱きしめてくれたから

内容が怖くなりリアルに優しく

抱きしめてもらいたくて

目覚めたいと思った。虚無感が

なくならないから不安定だけど】


なんの反応もない旦那に対して華は


虚しさを覚えた。


そして華は今日も自虐衝動と

戦ってゆくのをただ見てる私だった

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まきもの @fkm

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