第310話 身勝手な価値
レミウス城下町からアルバトーゼへと続く新街道。
乾燥地域故に、北上していくにつれて木々も疎らになるレミウス領だったが、夏と言う季節、またピニシュブ湖に近いからか、この辺りの森は青々とした葉を茂らせていた。
「やあっ! はあっ!!」
「おいおい、動きに無駄がありすぎんぞぉ? ぴょんぴょん跳ねんのは良いが、空中にいる時間が長すぎっと結果的に遅くなんのが分かんねえのか?」
「ていやぁぁぁあああ!」
「悪かねえが、もう少し頭を使えって。こう言った魔物はなあ? 武器を振り回すよりもこう、ギリギリを見極めて……ほれ」
そんな木漏れ日の差す薄暗い森の中で、少女達の掛け声と荒々しい男共の叱咤の声が飛び交う。
2メートルを超える犬の顔を持つ蝙蝠――『
「――『深淵なる赤』ミラの眷属にして――」
「ベル嬢は今回は大人しゅう見とれ。お主の魔法なら一網打尽に出来るじゃろうが、そうすると訓練にならんしの」
「じゃあ礫なら良い、シルヴィ?」
「ん、まぁそれならええじゃろ。レイア嬢も毒化ばっかりしちょったら、いつまで経ってもおかずが増えんぞい?」
「はいぃぃぃ……」
低い羽音と何処か気の抜ける会話も混じり合う。
腕程の大きさの
「こなっ! くそっ!」
目端に仲間の姿を捕えながら、九郎は無様に両手を振り回していた。
向かって来る相手であれば敵無しの九郎も、小回りの利く敵にはいまだとんと歯が立たない。特に空を飛ぶ敵に対してはかなりの役立たずぶりを発揮し、いっそのことボーっと突っ立って集られる方が効率が良いのでは? と思ってしまう。ただしそうなると今度は見た目的にカッコ悪い。
「おらっ! クロウ! よそ見してる暇があんのかぁ? あっちはシルヴィ達に任しときゃ問題ねえ! つーかお前が一番駄目じゃねえか」
矢面に立ち肉壁となるのが役割の九郎に、ファルアの辛辣な激が飛んでくる。
冒険者稼業の長いファルア達であれば、この巨大な蝙蝠や蜻蛉の群れなど5分も掛からず倒してしまえる。しかしそうしないのは訳がある。
クラヴィスとデンテのたっての希望で決まった実践訓練。
そこに九郎が混じっているのは、ある程度魔物を受け持つ狙いと、未だ相性の悪い敵には手も足も出なくなる戦闘の
「夜間の篝火じゃねえんだ。んなに集られてんのに、なんで当たんねえんだよ!」
「当たって貰わねーと攻撃手段がねえんだよ! 俺はっ!」
「それじゃあ大事なモンが守れねえって言ったのはテメエじゃねえか! 頭使え、頭を! 頭突きしようとすんじゃねえぞ?」
「分かってんよ! そこまで馬鹿じゃねえっつーの!」
ファルアの無体な評価を聞きながら、九郎は懸命に魔物を追う。
(くっそ! 掠りでもすりゃ一発なのに!)
両手を振り回し、蹴りを放ち、意表を突く回転技も動物相手では分が悪い。
九郎は心の中で悪態を吐きながら、自らの弱点に眉を寄せる。
『負けない』と言う面に於いては九郎は世界でも最強の一画にいる自覚があった。消滅させても復活する特異な体は、『不滅』のありえない世界に於いても『不滅』を感じさせ、どれだけの攻撃力を持とうとも、自分を倒す事など不可能と言いきれる自信もあった。
しかしそれは九郎一人の場合であり、仲間を守る力かと言えば、そうでは無い事が先の戦いで改めて露見していた。
波状攻撃には成す術が無く、数の優位を取られると途端に打つ手が限られてくる。
多くの仲間に恵まれた九郎は、抱えきれない仲間を持ったがための悩み――贅沢な悩みを抱えていた。
それは「一家の大黒柱として、相応の力を得なければ」と言ういわば嫁を持つ男としての矜持とも言える物。戦闘力でカクランティウスやアルトリアに敵うとは到底思えなかったが、だからと言ってそれで良しとする九郎では無く、危険な世界で大切な
(『
今や九郎本人が引くくらいの威力になった必殺技の数々も、基本的にどれもが後の先。相手に触れるか血肉が付着しない限り役に立たない。
「ファルア! 魔力どうやって体に廻らせんだよ!」
「そりゃぁおめえ、息はどうやって吸うのか聞かれてんのと同じだ! こうガーっとしてドンって……慣れだ、慣れ!」
「役に立たねえ先生様だなぁ、オイッ!」
ベルフラムと心臓を取り換えた事で、多少の魔力が宿っていた九郎だったが、『フロウフシ』の肉体が魔力と言う異物と相いれないのか、魔力そのものを体が無効化してしまっていた。結局のところ、初期の頃と変わらず、九郎はこの世界のスピードについていけないと言うのが、戦闘能力のアンバランスさの最大の要因である。
(敵からの痛みの代わりに自分で痛みを感じろってか? 戦うには相応の覚悟が必要って言いてえのかね、
心の中で愚痴を吐きつつ九郎は仕方なく両手の指先を腰で削る。
途端に指先に感じる痺れるような痛みと熱。
「っらぁああっ! 『
ヤケクソ気味に叫んで九郎が両手を振る。
指先から飛び散った血液が紫電に『変質』し、血飛沫が雷の網となって巨大蝙蝠を数匹纏めて地面に落す。
「やれば出来んじゃねえか、どうやったかは後で教えとけっ! お前の技はしっかり把握しとかねえと危なくて仕方がねえ!」
ファルアの辛うじての次第点に、九郎は振り向きもせず片手を上げて答える。
涙交じりの引きつった顔では、どれだけ華麗に敵を倒しても格好がつかない。
九郎は考え出した新たな武器が使えた事に、複雑な心境の溜息を漏らす。神経を傷付ける痛みに比べればマシだが、擦過傷というのは見た目以上に痛みを伴う。
ズボンのポケットの位置にぶら下げられた鬼おろし――ダイコンおろしのような鑢に九郎は恨みがましい目を向けた。
「おら、2、3匹仕留めたくらいで止まってんじゃねえ! 後ろから来て――」
「クロウ様っ!!」
九郎が指を振り、痛みを紛らわしていたその時、ファルアの怒声にクラヴィスの声が割り込んできた。
「クラヴィス!?」
九郎の口から放たれる驚きの声。
先まで後ろで戦っていた筈のクラヴィスが、九郎の真後ろから襲ってきた『
フーフーと唸り声を上げ、腕に咬みついた『
「戦闘中によそ見たあ、褒められねえなぁ……」
そしてその後方では小言と共に斧を振るうガランガルンと、九郎に向かって金槌を振り抜いた格好のデンテの姿。
「クラヴィス!!」
クラヴィスの腕の傷が浅い事に安堵しながらも、九郎は再び叫ぶ。
その声には心配と安堵と――少しの怒りが混じっていた。
「ちっ……シルヴィ、取りあえず残りを片しておいてくれ」
「う、うむ……」
九郎の上空に飛び交う『
シルヴィアはすかさず風の魔法を唱え、上空に飛び交う魔物を追い払う。
「クラヴィスさん、傷を早く見せてください!」
「平気です……かすり傷ですから……」
駆け寄ってくるレイアの声を遠くに聞きながら、九郎はクラヴィスの腕を見下ろしていた。その腕から流れる血は、指先に未だ感じる痛みよりも強い痛みを感じさせていた。
☠ ☠ ☠
「不甲斐ねえ……」
焚火の火を見詰めながら、九郎はポツリと呟く。
思わず体が動いてしまいました――クラヴィスは理不尽な怒りを押し殺す九郎に向かって、申し訳なさそうに頭を下げた。
庇って貰っておいて怒る事など筋違い――その言葉は九郎には当てはまらない。
九郎が最も懸念していることは、傷付いても死んでも目減りしない自分を庇って誰かが傷付く事である。
――お前の戦いが無様過ぎて見ていられなかったんだろうよ――
ファルアが言った言葉が、深く心に突き刺さっていた。
心配を懸けまいと『不死』を明かしていると言うのに、守りたい対象に庇われ、あまつさえ傷を負わせてしまった事への自責の念で、九郎は荒んでいた。
「クラヴィスさんの気持ちも分からなくも無いんですけどね……」
倒木に座り顔を覆っていた九郎の背中に、レイアの声が掛かる。
振り返るとレイアは少し困ったような顔で微笑み、九郎の隣に腰を下ろした。
「……俺ってそんなに頼りねえか?」
炎を見詰めて呟く九郎の肩に寄りかかりながら、レイアは困った顔で首を振る。
「頼りにしています。きっと……みんなが……貴方の事を……」
表情にそぐわないレイアの言葉を、九郎は慰めの言葉として受け取る。
それを感じ取ったのか、レイアは体を傾け九郎の膝に頭を預けてくる。
「どんな時でも、私は貴方の傍でなら安心できます。例えこの身を汚した大勢の男達の前でも、貴方がいれば私は立っていられる……。先日お父様方に言った言葉に嘘はありませんよ?」
伏せた顔を無理やりに覗き込んで来たレイアに、九郎は力の無い笑みで応える。今の自分の顔では、先日の大言壮語などとても聞き入れて貰えなかっただろう。そう思うと情けなくて居た堪れない。
レイアの生存を両親に報告し、その流れで婚姻の挨拶となった九郎だったが、承諾自体は呆気ないほど簡単に貰う事が出来た。
もとより死んだ者と思われていた娘の帰還。それ以前から望みの薄かった婚姻の話となり、グリデンもソーニャもあまりの慶事の連続にへなへなとその場に崩れてしまったくらいだ。
国から手配を掛けられていた身とは言え、面識があったこともプラスに働き、特にグリデンは雄一との決闘の立会人だったこともあり、九郎の実力を認めていたというのも婚姻の後押しとなっていた。
ただ、それ以上に結婚が認められた理由には、娘を思う親として「それ以外の選択肢が無かった」のが大きいように九郎は感じていた。
これまでの経緯を話す事に、九郎は反対の立場だった。
娘が2年もの間凌辱と拷問に晒されていたと聞かされる等、自分がその立場であったならと思うと、ゾッとする。
しかし話を濁すにはあまりにもレイアの体が変わっていた。
それは親子の再会の抱擁すら躊躇う程に――。
悪感情を抱かない限り『拒絶の毒』は発動しない――そう分かっていても、駆け寄るグリデン達を止めなければならなかった九郎達からしてみれば、それは隠し通せない問題だった。
現在のアプサル王国の崩壊の一端ともなった『青水晶』。その発生源がレイアにあるとなると、例え責められる謂れが全く無くても、恨みの矛先が彼女に向けられることは想像に難く無い。
だからレイアはもうこの国で生きていく事は出来ない――そう説明されたグリデン達の顔は、憐れに感じるほど落胆していた。
レイアはその事実を淡々と語り、最後に九郎の腕をとって「私は幸せですよ?」とはにかんでみせたが、娘を思う親としてはかなり複雑だっただろう。
話の流れからも、親へのけじめからも九郎は自らの『不死』も明かしており、グリデン達の視線に怯えが混じったのも感じていた。
九郎はそんな彼等に跪き、「絶対に娘さんを幸せにします!」と頭を下げて誓った。それは意気込みであり覚悟であり、自身に打ち立てた誓い――それが九郎が新たに戦う力を求める発端だった。
危険な魔物が多く蔓延るアクゼリートの世界で、安寧な生活は力無くして語れない。『サクライア』にいる限り外敵の心配は殆んど無いとしても、度々こうして外とも交流を持つ以上、戦う力――守る力は必須である。
グリデンは九郎の力を認めてくれたからこそ、結婚を許してくれた。しかし今の九郎には守りたい人が大勢いる。
実力者が多くいるのだから頼れば良いと分かっていても、九郎はその実力者達をも守りたい。自身と同様の不死性を持つアルトリアやベルフラムであっても、出来る限り傷付いて欲しくないし、彼女達の負う傷は自分が全て引き受けたい。
攻撃手段の乏しい九郎は、敵の数が多くなればなるほど力のリソースを守りに割く事になり、それでやがてじり貧になったのが先の戦い。
何度も仲間に助けられた九郎は、今更ながらに見える脅威に対して先手を打つ力を欲していた。
「レイア……俺は皆の盾になりてえ。盾が傷付くのを気にしてちゃ、盾の意味がなくなっちまう」
九郎が憧れ目標にしていたのは、レイアの戦い方だった。
守りたい人を背中に庇い、敵を寄せ付けず突き放す。戦闘力に乏しくてもその一点に力を注ぎ、役目を全うしようとするその戦闘方法は、力の無さを嘆いていた九郎からしてみれば、いわば理想とも言えた。
「う~ん……その気持ちは分からなくも無いんですけど……。貴方の戦い方は盾と言うよりは使い捨ての木板みたいでして……」
同じように自身の力の無さを自覚していたレイアなら分かってくれるだろう――そう言うつもりで言った九郎の言葉に、レイアは眉を下げて言葉を濁す。
言い得て妙なレイアの言葉に、九郎は苦笑を返す。
九郎は盾として立とうとするレイアをも守りたいと思っている。誰よりも前に立ち、後ろに向かう攻撃全てを自分で受け、使い捨てに体を消費するのが九郎にとっての守り方だ。無限に湧き出る命を使う事に、九郎は何の躊躇いも持っていない。自己犠牲の精神では無く、それが一番手軽であり、損失が少ないのだから当然だと九郎は嘯く。
「死なねえんだから使わない手はねえだろ? 別に傷も残んねえんだし、放り捨てちまっても問題ねえじゃん?」
「ふ~ん? 私は例えお金持ちだったとしても、銅貨一枚のパンも無駄にしたくないんだけど?」
「ぴっ!? ベ、ベルフラムさ、あ痛っ!」
九郎がレイアの言葉を肯定して苦笑を溢したその時、再び背中から声が響いた。
レイアが驚きの声と共に飛び起き、九郎とぶつかり頭を押さえる。
「なんでレイアは私がいるとそうなるのよ……。もう一緒の立場、九郎のお嫁さんじゃない。ねえ?」
涙目のまま慌てるレイアを見下ろし、ベルフラムは肩を竦めていた。
「でも……私は正妻では……」
「クロウに順番なんて決められる訳が無いじゃない。だからこそ皆『愛されてる』って思えるんだから。クロウはね……レイア。皆が好きで、皆が大事で……だから一生懸命いつも悩んで……こんな顔してるんじゃない」
口をもごつかせるレイアに、ベルフラムは苦笑しながら九郎の頬を掴んでぐにぐに動かす。結婚の承認を得た二人の恋人に慰められている格好の九郎は、引きつった笑みを浮かべる。
ベルフラムの親、アルフラムとの面会は叶わなかった。
もともとかなり高齢であったアルフラムは、ベルフラムが行方不明になってから1年後に天寿を全うしていた。この世界の平均寿命よりも遥かに長く生きただけに、大往生とも言えるものだったようで、ベルフラムもグリデンよりその知らせを聞かされた時、「そう……」と少し顔を曇らせただけだった。
両親が二人ともいなくなってしまった事で、ベルフラムは城に登城する必要は無いと言ったが、九郎は一応の筋として長男のアルベルトに話を付けにいった。数度くらいの面識しか無く、断られても我を通すつもりでもあったが、アルベルトは九郎とベルフラムの訪問を快く受け入れ、言うがままに結婚を承諾した。
ベルフラムが既に死亡扱いになっており、「貴族の地位には戻せないが」との言葉付きだったが……。
――この国の王様もあんな性格だったけど……大丈夫かしらね? ――
あまりに呆気なく事が済み、ベルフラムは帰りしなに苦笑していた。
一度は王都に向かったアルベルトだったが、「長い物に巻かれる」と「さわらぬ神に祟りなし」を地で行く性格が、自身の身を助ける事になっていたようだ。
行方不明となった妹の捜索を早々に諦めた事に、九郎は言いたいことが多分にあったが、「レミウス領が他領よりも混乱していなかったのは、アルベルトお兄様の慎重な性格があったからこそかもね?」とベルフラムが言った事で口を噤んだ。
彼女自身兄との面識が薄く、肉親と感じていなかったようにも感じた一幕だった。
「そりゃお前が食い意地が張ってるだけ……イテッ!」
九郎がベルフラムが口にした例えに異論をはさむと、ベルフラムは頬を膨らませて九郎の頬を引っ張り離す。多くの痛みを味わい続け、殆んどの痛みに慣れていた九郎も、小さな恋人の『引っ張り攻撃』には慣れていない。
ベルフラムはクスクスと笑いながらもレイアと同じように空いてる九郎の膝を枕にして、九郎の頬を撫でながら言う。
「ほら、クロウだって痛いでしょ? 生きてるんだから当然じゃない。クラヴィスの気持ち……私も分かるなぁ……もう、レイアを責めてるんじゃないから泣かないの! 第一クロウ、私を助けてくれた時何か考えてたの? 貴方言ってたじゃない。『なんも考えていなかった』って……」
話の途中でレイアが体を強張らせたのに気付き、ベルフラムはレイアの顔をペタペタ触りながら、九郎が過去に言った言葉を繰り返す。
思わず体が動いた――『
「クロウは『不死』になった私でも庇おうとしてくれるじゃない? それはとっても嬉しいし、クロウに愛されてるって感じるけど、どうして私達がそう思っちゃいけないのよ?」
ぐうの音も出ない正論に九郎は渋面する。
九郎は『不死』となったベルフラムの命に価値は無いとは思っていないし、アルトリアの命を蔑ろにするつもりも毛頭無い。
今迄の九郎の持論からすれば、一応の滅びのあるアルトリアはともかく、今や体の半身とも言える状態のベルフラムの命には価値が無いと言えてしまう。
しかしそんな事を九郎は思いもしていない。
ベルフラムが大事なことに変りは無く、例え直ぐに治るにしても傷一つ負って欲しく無い。
言葉に詰まって考え抜いた結果、九郎はありきたりな言葉でお茶を濁した。
「男は女を庇ってなんぼの生き物なんだよ! それが男の価値ってもんだ!」
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