第290話  落された爆弾 


 アプサル王国首都アプサルは時を待たずして混乱の極致に陥った。

 王族を初めとする国の上層部がのきなみ行方不明になっていたり、人形に変わり果ててしまっていたりしたのだから当然の事だろう。

 雄一か五十六の魔力で自我を留めていた『悪魔の首アルゴン』は次第に自我を失い、アンデッドなのがばれたのも理由の一つ。

 王都は愚か国の執政を担う5教会の内の3つが機能不全に陥り、衛兵たちの多くも『魔動人形ゴーレム』化していたことも混乱に拍車をかける事になっていた。

 住人達が続々と王都から逃げ出す様子は、大船が沈む直前の鼠を思い起こさせた。


 九郎達も混乱に紛れて王都を脱出し、今は旅の人だ。

 九郎は御者台の上で馬を駆りながら、各地に広がる人々の影を眺め、カクランティウスが今朝がた言った言葉を思い出す。


 ――悪党の数も減っていたのが幸いなのだろうな……――


 一人の王として思う所が色々あったのだろう。

 王都が一見平和に見えていた裏には、レイアの作り出す『青水晶』も関係していたのだろうと、彼は考えているようだ。

 接種しすぎれば自らを殺す毒となる『青水晶』は、麻薬と言う側面を持っていたが為に、享楽を好む貴族と共に悪人の数も減らしていた。色事時に快感を齎らす毒は、好色な者から順に、死に誘う結果を齎していた。

 凌辱され続けていたレイアの憎悪が、この結果を生んだのだろうか。

 それとも――九郎は眦を下げて馬車の中を伺い見る。


「アー……」

「レイア、じっとしててね。はい、良い子ね……」


 呆けたような声を上げるレイアを、ベルフラムが母親のように抱き寄せ頭を撫でている。

 最初に助け出した時は、錯乱し暴れていたレイアだったが、今はすっかり大人しい。

 御者台からレイアの様子を伺っていた九郎は、その容貌に眉間に皺を深くする。


 レイアの目には黒い布が撒かれていた。

 雄一の『支配』を緩める為にベルフラムがレイアに分け与えた緑の眼球は、今のレイアの目には無い。

 九郎の心臓で『不死性』を持ってしまったベルフラムだが、『ヘンシツシャ』の力は持っていなかったので、分け与えた眼球は腐って落ちてしまっていた。

 最後の一瞬レイアの目を開けさせたのも、九郎の血があっての事で、『不死』の血が通わなくなった瞳が機能を失うのも道理なのだろう。

 ベルフラムの瞳は元に戻っており、痛々しさを感じさせるのはレイアの隠された虚ろな眼窩だけだ。


 ベルフラムの『不死性』は、九郎の心臓と繋がって初めて発揮されると言う事になる。

 だからあの時レイアの目には、もしかしたらベルフラムが映っていなかったのかも知れない。


「ああ……うん。繋がってへん……大丈夫やろ」

「そう? ありがとう。良かったね、レイア」

「アゥー……」


 待ちわびていた龍二の声が聞えた瞬間、九郎は大きく息を吐き出す。


「すまねえな、こき使っちまって……」

「なんやねん。アニキらしゅうもない……」


 御者台に移動して来た龍二に九郎が頭を下げると、龍二は顔を顰めて悪態を返して来た。その顔にも複雑な感情が広がっている。


 レイアを縛っていた『支配』の糸は、九郎が雄一を世界から隔離することで断ち切れていた。


 龍二が日課のように自分に対して『詳解プロフィール』を使っていたのは、自身の健康状態の把握の為だ。

 回復魔法は存在していても解毒の魔法は失われている世界。体調の管理は九郎以外の『来訪者』達にとって、死活問題とも言える。

 龍二の『詳解プロフィール』は、所謂バッドステータスさえも看破出来る力を持っていた。


「んで目の方はどうだった?」


 診察を終えた龍二の悪態に、九郎は弱々しい反応を返しながら、続けて問いやる。

 膨大な魔力を持つ龍二の回復魔法は、この世界に於いてもありえない奇跡を齎す。

 失われた肉体の再生も可能だと言っていた龍二が魔法を使えば、レイアの碧眼も元に戻る筈だった。


「あかん……まだ怖がってんねやろ……」


 九郎の言葉に龍二も消沈した様子で眉を落とす。

 欠落した部位を再生させることも可能な回復魔法も、本人の望んでいない回復は叶わない。

 レイアはまだ光を恐れていた。


 心を読む事も出来る龍二が、予想・・を口にするのも珍しい事なのだが、それも仕方のない事だ。

 彼女の心を読めば、心を取り戻す一助になるかもしれない。そう期待していた九郎も、レイアの心を読んだ瞬間嘔吐した龍二に、再び心を読めとは言えない。


 知るだけで吐き気を催す絶望が、レイアの心を捕えたままだ。


「アニキも無理やりは良うない思ってるやん」

「まあ……な……」


 他者の体の機能を肩代わりする事も出来る事が分かった九郎には、レイアの光を取り戻す事も出来る。

 九郎は目を失っても他の部分で代替できるし、自分の見た目など今更だとも思う。


 ただ心がボロボロのレイアに強制的に光を見せる事には、気が進まなかった。

 その中に「レイアも不死になってしまうのでは」との恐れも混じっている。

 彼女自身が再び光を望むまでは、心を休める方を優先させるべきだと九郎は考えていた。


「ほな、俺は他のも診察せなアカンから」

 

 雄一に『支配』され続けていた少女達も、今の九郎の一行の中に入っている。

 絶望に囚われたままなのはレイアだけでは無い。絶望し操られていた少女達を見捨てることなど、九郎に出来る筈も無い。


 彼女達の『支配』の糸の確認も、しばらくは続けて行かなければならないだろう。

 彼女達の今後は暫く療養した後、ミスラの『エツランシャ』の力を借りて親元を探して送り届けるか、アルム公国に預けるか、それとも九郎が面倒を見ていくか。

 最低な男だったがそれでも同郷の者がやらかした罪の形。出来る限り償いたいと思うのは、身勝手なエゴかも知れない。


「医者見てえなこと言いやがって……。てかお前何で暗殺者なんかやってたんだよ? 医者やってたら平和に暮らして行けたんじゃねえの?」

「う、う、うっさいわい! しゃーないやん、こんなロープレみたいな世界に来たら、そんな選択肢最初には思い浮かばんわ!」


 九郎の問いに顔を赤らめそそくさと馬車を降りた龍二の、「医者か……」と呟く声が九郎の耳を通り過ぎて言った。



☠ ☠ ☠



「コルル坊やぁぁ!」


 龍二と入れ替えで九郎の馬車へとシルヴィアが駆け寄ってくる。

 哨戒の番が終わったのだろう、その眩しい笑顔に九郎は少し癒される。


 今の九郎の一行は、それこそ国を相手どれる猛者が犇めいているので、混乱に乗じた野盗にもあまり脅威は感じない。

 ただ一行の中には、ボナクが探し集めた奴隷とされていた魔族の者達も含まれており、外から見れば美味しい餌だ。警戒しておくに越した事は無い。


 その後ろにはミスラとアルトリア。こちらはレイアの世話の手伝いだろう。

 いつ拒絶の毒が発動するか分からないので、レイアの世話を手伝える者は限られてくる。

 九郎が御者を務めているのも、クラヴィス達がこの馬車に乗っていないのにも理由があった。


「ん~~! ちゅっ!」

「ああっ! シルヴィさん、ズルい! ボクもボクも!」

「アルトさん落ち着いてくださいまし! ほら、わたくし縮みかけておりますわ!」


 九郎に飛び付き抱擁とキスを同時に行うシルヴィアに、アルトリアがそれに続こうとして、ミスラが慌てて諌める。


「昨日はバタバタしすぎとったからのぅ。悪いが、しばらく堪能させておくれ」

「うう……ボクだって5日もガマンしてるのに……」

「儂は3年半じゃもん!」


 恨みがましそうな眼で言うアルトリアに、シルヴィアは勝ち誇ったように胸を張る。

 それだけ長い間待たせていたと言うのに、彼女の好意も少しも揺らいでいなかった。

 ベルフラムの時は少しの罪悪感と「年貢の納め時」との言葉が頭を過った九郎も、彼女に対しては安堵の感情が大きい。やはりずっと想い続けていた恋人だからだろうか。


「なんじゃ? 元気ないのぅ……ほれ! 儂が慰めちゃるさけ、手綱貸しぃ!」

「ちょっ!? シルヴィ!?」


 再会した恋人に心配を懸けるのも心苦しいと、笑顔を作る九郎の強がりも、シルヴィアには通用しない。

 シルヴィアは九郎の手綱をひったくり、パンと威勢よく太股を叩くと、九郎の頭を強引に太股に引き込む。

 背の高い九郎が狭い御者台で膝枕の体勢を取ると、どうしても情けない格好になってしまう。

 しかし抵抗する気は起きて来ない。日向の匂いが九郎の鼻を擽り、疲れた心が蕩けていくようだ。


「シルヴィ……」

「んー?」


 木漏れ日を仰いで見上げるシルヴィアの顔は、不思議な懐かしさと安堵を覚える。

 祖母の膝を思い出すと言ったらシルヴィアは怒るだろうか。アルトリアの方が倍ほど年上だと言うのに、シルヴィアの方が年上に感じるのは、冒険者としての先輩と言う部分も大きいのだろう。

 見た目は女子高生と変わらない外見だというのに、甘えても良い存在に感じるのは、九郎の心が弱っている所為か。彼女の周りの時間だけがゆっくり流れているように感じるのは、長寿の森林族だからか。


 浮かぶ疑問すら溶けそうなシルヴィアの優しい笑みに、九郎は欠伸を噛み殺す。目尻に浮かぶ涙を誤魔化す為の欠伸にも、シルヴィアは気付かぬふりをしてくれている。

 何を言いかけたのかも忘れて、九郎はゆっくりと瞳を閉じる。

 昨日は出発の準備で慌ただしく、またレイアの世話やなんやらで九郎も碌に寝ていない。

 この所の寝不足も手伝ってシルヴィアから放たれる癒しの空気に、本当に微睡んでいきそうになる。

 シルヴィアは何も言わず、ただ愛おしげに九郎の髪を撫で続けていた。



「ベルフラムさん、お昼を持って参りましたわ」

「……ありがとうございます。ミスラさん」

「も~敬語なんてやめようよ~。ボクだってミスラちゃんに遠慮しないように言われてるんだからさ? ミスラちゃんは直んないのにね?」

「ちゃん付けはお止めくださいまし! わたくしはこの言葉使いが染みついてるんですの!」


 ただ女3人寄れば姦しいとは良く言ったもので、いきなり賑やかになり始めた馬車内の様子に、「敬語でしゃべるベルフラムも珍しいな」と思いながらも、九郎は不穏な空気を感じて身を起こす。

 パン籠を掲げて見せるミスラに、ベルフラムは遠慮がちに頭を下げていた。


 いきなり人数が増えたのは一行だけでは無く、九郎を取り巻く女性陣にも言える事だ。

 予定に無かった4人の女性が一気に加わった事で、アルトリアのテンションはかなり高い。

 レイアの過去を聞いて消沈したりもしていたが、少なくともベルフラムが九郎への愛を宣言する場面は目にしているので、彼女が夢に近付いたと感じるのも無理はない。


「ボクでしょ? シルヴィアさんでしょ? ミスラちゃ……さんでしょ? そんでもってベルちゃん! あと一人かぁ…………」


 遠足を待つ子供のように指折り数えて天を仰ぐアルトリアの隣で、ミスラがついーと視線を逸らしていた。怖気付いているのか、恥じらいがあるのか。


(つってもまだ出会って3ヶ月くれえだしな……。つーか、アルト……ナチュラルにベル入れてっけど……)


 ミスラの様子から「まだそこまでは至っていない」と感じて、九郎は苦笑を浮かべる。

 同時に何の話か付いていけてない様子のベルフラムに、罪悪感が込み上げてくる。

 姿形が変わっていないだけで、彼女も15歳と九郎が女性を意識する年齢には届いている。

 分別がつく年齢なのだし、あれほどの愛を囁いてくれた少女に応えるのは男冥利に尽きるだろう。

 ただ「見た目ロリ」は許容範囲の九郎でも、流石にベルフラムの外見は幼すぎて背徳感の方が勝つ。

 外見が変わらないのは九郎も同じだが、精神的にはもう24歳だ。その事を考えると犯罪臭が半端ない。


「モテよるのぅ……うちの旦那様は……。3年で3人も捕まえて来るとは思っちょらんかったわい……」


 九郎が頭の中で警察にドナドナされる自分を想い描いていると、シルヴィアの呟きが耳に入る。

 そのセリフに九郎の背中に汗が噴き出る。

 アルトリアが指折り数えた人の名は、そのまま九郎の気の多さに直結する。それどころかまだまだ増える予定なのだから申し訳なさも覚えると言うもの。

 浮気の現場を恋人に見られている気分になり、重婚が認められている世界と知っていても、恐る恐る窺わずにはいられない。


「その……シルヴィ……良いのか?」


 駄目だと言われてもどうしようも無いのだが、おのずと口を吐いて出るのは、弁解にならない情けない言葉だ。

 九郎の問いにシルヴィアは数度瞬き、絡めていた腕に力を込める。


「ええも悪いも、……儂はお主とのややが欲しい。発破を掛けたのも儂じゃしのぅ?」


 顔を赤らめ耳元で囁かれたシルヴィアの声に、九郎の血が下がって登る。

 恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、こうやって意中の女性に面と向かって言われる破壊力たるや。

 デキなくて血の涙を流した九郎としては、不甲斐無い自分を恥じるばかりだ。


「ボクもボクも~! 早く孕ませて欲しい! 早くボクのお腹パンパンにして欲しい!」

「アルト! 言い方ぁっ!」


 アルトリアの耳はエロいワードを聞き逃さない。

 子供で膨らむのか種で膨らむのか。いちいち言い方がエロいアルトリアは、今日も通常運転だ。

 シルヴィアの囁きに同意を示すアルトリアに、九郎はくの字に折れ曲がりながら勢いで誤魔化す。

 女性同士のワイ談の中心に自分が置かれていると言うのも、それはそれで居心地が悪い。


「まあアウラウネを作り出すほどの量ですから……デキるようになれば早いかと……」

「ほう? ……アウラウネを? それはまた……」

「おい、ミスラ! 人の恥部を掘り返すんじゃねえっ! ベルの前で何言ってやがる! てかシルヴィ!? 知ってんのかよぉ……」


 そして九郎のからかいのネタをミスラが見逃すはずが無い。

 新たに加入したシルヴィアとの情報の共有を図ろうとする。


「樽二つ分かぁ……。楽しみだなぁ……。入りきるかなぁ?」

「アルト! リアルな数字を出すんじゃねえ! つーか一晩じゃねえしな!? おい、『吸収ドレイン』始めてんじゃねえか! 落ち着け!」

「あ、あの……皆さん、何の話を……?」

「ほら見ろ! ベルが興味持っちまいやがった! 大体レイアがいんだぞ!?

 トラウマ穿り返す可能性もあんだから控えろって!」


 着実に近づいている夢の実現に、アルトリアが「うへへ」とだらしなく顔を蕩けさせた。

 今し方覚えていた葛藤がそのまま形になった事で、九郎は慌てて言い繕う。

 レイアの心配も本音であり、思わず語気が強まってしまう。


「確かに……思慮が足りませんでしたわ。でもベルフラムさんにも関係のある事ですので、説明はしておいた方が良いかと……」

「いや……ベルにはちょっと早いんじゃ……」


 そしてミスラの言葉に九郎は怖気付いて口ごもる。

 早いも何も、ベルフラムの姿は今後変わらないので、いずれ覚悟は決めなければならない時が来る。ロリコンの誹りを受ける覚悟を。

 だがここ数日でそれを決めろと言うのも、なかなか難しい。

 今迄九郎が持っていた常識や矜持を一度壊さなければならないのだから。


 4年前のベルフラムを見ていたからこそ、九郎は彼女を15歳と認識しているし、また、自分の所為で彼女が成長を止めた事を知ってしまったからこそ、葛藤できる下地がある。

 だがしかし、「子供は慈しむべき」「子供に欲情するなんて最低だ」と常々言っていた九郎としては、もう少し覚悟を決める時間が欲しいと言うのが正直なところだ。


「それをゆうと儂等からすれば……」


 シルヴィアの呟きに、「そうだった……」と九郎は崩れ落ちる。

 長寿の森林族や魔族から見れば、人族のベルフラムの年齢はどこまで行っても幼子同然。

 アルトリアも16歳から300年もの時を止めているので、見た目ほど当てにならないものは無い。

 ミスラ等幼齢化したりするのだから、今更なのだと九郎はガックリ項垂れる。


「ご存じかも知れませんが、クロウ様が女性と愛を確かめ合うには、5人の女性に言い寄られなければなりません。なのでわたくし達は一人の殿方を取り合う仲ではなく、互いの愛を応援する協力関係とも言えますの。だから仲良く、遠慮などしない関係を望んでおりますわ。ベルフラムさん」


 九郎の様子を肯定と受け取ったのか、ミスラが説明してしまう。

 彼女なりのベルフラムへの気遣いもあったのだろう。


『10人分の真実の愛を集めよ』との『神の指針クエスト』を課せられている九郎としては、ミスラの考え方はありがたい。

 |ヤリ・・・が先行しているアルトリアはともかく、他の女性陣がギスギスしないかは、九郎にとっても未知の領域。気が多いのも自覚しているが、ハーレム等、言葉と漫画の世界でしか知らない九郎にとって、ミスラの考え方は多少なりとも罪悪感を薄れさせる。


 互いの愛を応援する仲間――3人の妻を娶ったカクランティウスを父に持ち、継母達とも良い関係を築いていた母を見て来た彼女だからこそ、言える言葉なのかもしれない。


 九郎は思わず「ミスラ様!」と手を合わせて拝む。

 互いの思いの為に頑張りましょう。上手く纏まったかに思えた馬車内の空気は、「え? でも……私……」と言うベルフラムの戸惑いがちの言葉で少し緊張し――


「……しちゃった……」


 続く衝撃の言葉で時を止めた。

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