第143話  手が足りなければ


 渦巻く炎、響く悲鳴。

 赤々と燃える炎の舌は僅かな設えで出来た家を瞬く間に飲み込んでいた。


「なんだよ……こりゃぁ……」


 九郎が呟いた言葉は誰も触れることなく森の闇に消える。

 目の前に映し出された光景は、およそ九郎の理解の範疇を越えていた。

 それは『蜥蜴族ドラゴニュート』の残酷な行為では無く、もっと別のものに対してだった。


蜥蜴族ドラゴニュート』が攻めて来ると前もって知っていた筈なのに、驚くほどの多くの森林族が何の準備もしないで残っていた。

 武器を構えて自衛するでも無く、逃げる準備をしていた訳でも無く、そして今まさに振り下ろされようとしている剣にさえ殆んど感情を見せていない。キョトンとした表情で『蜥蜴族ドラゴニュート』を眺めている様子からもしかしたら知らなかったのかもとの思いすらする。


 だが命の終わりが目の前に迫っていると言うのに、草木が刈られるかの如く他人事のように剣先を眺めている森林族の人々には開いた口が塞がらない。


「って……何で『命』を大事にしねえんだよっ!!」


 一瞬呆けた九郎が我に返って駆け出す。

 口から零れるセリフはおよそ自分だけは言ってはいけないセリフの気もするが、『命』の目減りしない九郎だからこそ体をなげうてるのであって、一つきりしかない命なら別だ。

 九郎も元から自己犠牲精神にあふれた博愛主義者な訳では無い。

 自分が呆れるくらい甘いとファルア達から思われている事も薄々感付いてきている。

 だがそれでも、目の前で散らされようとしている命には駆け出してしまう。

 九郎の足を動かすもの。それは自己犠牲でも何でもない、日本人のひいては田舎出身者特有の勿体ない精神だ。

 もちろん大事な人の命が何より大切だと言う気持ちは変わらない。

 シルヴィア達仲間が危機に瀕していれば、森林族など直ぐに見捨てて駆けつけるだろう。

 だが里中にばら撒いた左腕の肉片が、既に残る『蜥蜴族ドラゴニュート』は里に入り込んだ一団しかいないと知らせている。そんな状況下では自分の命よりは、無くなりそうな命の方を優先させてしまう。

 そんな持てる者の余裕のような気持ちで九郎は駆け出していた。


 今や九郎の命の価値は敵の命よりも軽い。

 自分の覚悟の有り方が、酷く傲慢で都合の良いものなのだとは感じながらも、『不死』の自分が『命』を狩るという不条理さがどうしても納得できず、甘すぎる感情に振り回される。

 雄一を何度も見逃した時に分かっていた筈なのにと、九郎は自分の心の弱さに歯噛みする。


「一個しかねえんだったら大事にしろよっ!」


 結局いきつくところはこの思いだ。ただ一つしか無いモノだからこそ貴重なのだ。

 それが目の前で壊れるのを見たく無いと言う自分勝手な感情が、九郎の足を動かす理由だった。


「とっとと逃げろよっ!」


 叫びながら九郎は今まさに振り下ろされようとしている剣と森林族の間に体を滑り込ませる。

 ポカンとした表情で九郎の肩に喰いこむ剣を見た森林族の女性の顔がその時初めて感情を映す。

 驚きと恐怖。

 目の前で肩から胸まで切り裂かれた九郎の血を全身に浴び、初めて『死』を目の当たりにしその顔は恐怖に彩られていく。


「手前も無抵抗な奴に何で剣を振るえるんだよぉ!!!」


 小さく悲鳴をあげて腰を抜かした森林族の女性に苛立ちを見せた九郎が、今度は九郎を害した方、『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士の方へとそのまま向き直る。


 剣先を胸から生やし、心臓まで達した傷は骨も灰色の肺すらも覗かせていると言うのに、その事を気にも留めない九郎の素振りに、今度は『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士に驚きと恐怖の表情が浮かぶ。

 目の前で否定された九郎の『死』が信じられないかのように。


「喧嘩くらいに止めておけよっ! 命を粗末にすんじゃねえっ!!!」


 一瞬動きを止めた『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士に、九郎は拳を振るう。何にも『変質』させていないただの全力の一撃は、見事に『蜥蜴族ドラゴニュート』の顎を捉えて吹き飛ばす。


「キャァァァァァッ!!」


 一人をのしたとしてもまだまだ『蜥蜴族ドラゴニュート』は数多くいる。

 蹲っているだけだった森林族も、九郎が実演して見せた『死』にやっと死を実感できたのか、悲鳴を上げて逃げ惑う者もでてきた。伝播した『死』への恐怖にパニックを見せ始めている。

 しかし元からどこへ逃げればいいのかも分かっていないのか、ウロウロと不用意に動き回るだけで何の自衛にもなっていない。


「魔法とかなんかあんだろうがっ! くそったれぇぇぇぇっ!!」


 その様子に苛立ちを感じながらも、九郎は次々と『蜥蜴族ドラゴニュート』の攻撃を自分に向けるように里を奔走する。

 一時も経たぬ短い間に辺りは血の海と化し、むせ返るような血の匂いが充満していた。

 千切れ飛んだ首や手足。零れ落ちた内臓が『死』を量産し、ゴロゴロと転がる死体が惨劇を彩る。

 ――但しその全てが同一人物で。

 森林族の住人が残っているので広範囲に散らばった肉体を『修復』させることが出来ない九郎は、ずっと体を『再生』し続けている。

 

「へいへいへいへい! もっとかかってこいっ! 俺が相手になってやるぜっ!!」


 数人の『蜥蜴族ドラゴニュート』に囲まれたまま九郎は挑発を繰り返す。

 自分に向かう視線に確実に恐怖の感情を感じながらも、グロイ光景だけでは恐れ逃げ惑うに至らない『蜥蜴族ドラゴニュート』のグロ耐性に辟易しながら、殺される・・・・事を買ってでる。

 彼らを一気に恐怖させる冷気の攻撃、『冷たい手ウォームハート』も里が炎の熱気で巻かれている今の状況下では効果が今一つだ。


「おらおらっ! ビビったんならとっとと帰れれれれれ!? あいたっ! あうちっ!」


 確実に恐怖を覚えながらも、九郎自体が脅威では無い事が『蜥蜴族ドラゴニュート』を踏みとどまらせる要因だろう。

 3匹の『蜥蜴族ドラゴニュート』に飛びかかられて、あえなく組み伏せられてしまう。


「クロウ君! ああ……どうしてこんな姿に……。あなたは『不死』じゃなかったの!!?」

「シャルル姉さまっ! 早く逃げないとっ! シルヴィア姉さまを探さないと!」

 

 後方で聞こえた聞き覚えの有る声に、九郎の顔がにわかに焦りを表す。

 既に避難していたと思っていたシャルルやゲルムがシルヴィアを探しに里に戻ってきた。

 物言わぬ躯と化した九郎だったもの・・・・・・・を抱きかかえ、涙を流すシャルルに申し訳なさも込み上げてくる。


「シャルルっ! それは俺の抜け殻だっ! 俺はピンシャンしてっから心配すんな!

 ゲルム! シルヴィはもうすぐこっちに来る! ファルア達が一緒だから問題ねえっ!!!」


 『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士たちに四肢を剣で縫いとめられたまま、九郎が叫ぶ。

 あまりに説得力の無い姿だろう。

 昆虫標本の虫のように体中に剣を生やした男が喚き立てているのだ。

 その姿は確実に『死』を連想させ、しかし場違いなほどやかましい声がそれを否定する。


「ク、クロウ君!? それじゃあこの人は……お兄さん!?」

ちげえよっ!! それは元俺だったもんだ! もう俺じゃねえっ! いいからとっとと逃げろって!!」


 余りの状況の酷さにシャルルも混乱したのかも知れない。

 頓珍漢な言葉を発して、死体となった九郎とをまじまじと見比べている。

 

 その時シャルルの顔に影が掛かる。

 崩れた家屋から5匹もの『蜥蜴族ドラゴニュート』が姿を現した。


(だからとっとと逃げてくれってっ!! 残ってる・・・・のはどれだっ!?)


 九郎の顔が焦りを更に色濃く表す。

 シャルルが抱えている自分の死体に移れればそれが一番良いのだろうが、九郎は死体となった自分に移れない事を確信している。

 九郎が移れるのはまだ生きている自身の肉体、『死』んでない肉体のみだ。だからこそ九郎は左腕をそのまま放置していた。

 死体となった自分を抱えているシャルルの柔らかさは、欠片も感じる事が出来ない。


 一瞬顔を見合わせ、動きを止めた両者だったが、『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士は雑草でも刈り取るような自然な動作で剣を振りかぶる。

 九郎の死体を抱き上げたまま硬直したシャルルとゲルムが目を瞑る。

 水袋の破けるような音が響き、熱い血潮が体を濡らす。


「てんめぇぇぇぇ! シャルル達はシルヴィの妹かも知れねえんだぞ?! 俺の義妹になっかもしれねえんだぞ! それをよくもぉぉぉぉぉぉおおお!!!」


 シャルルが薄目を開けて見えたのは九郎の背中だった。

 感じた痛みが無い事が現実味を無くしたのか、どこかぼんやりとした表情で視線を彷徨わせ―――その瞳を丸く見開く。

 

 先程まで話していた筈の喧しい男は四肢を縫いとめられたままぐったりとその身を地面に横たえている。

 そしてその死体と同じ姿の青年が、今まさに振り降ろされたばかりの剣を身に受け立っている。

 自分の体から出る筈だった血潮や痛みは、全てその青年が引き受け立っていた。


 首を半ば切り落とされた状態で―――――。


「ちょっと待ってろっ! 今こいつらをノシてっあいたっ!?」


 首を半ばで断たれていると言うのに九郎は気にも留めずに言葉を紡ぐ。開いた喉からは言葉と連動する様にヒューヒュー空気が漏れている。

 構えて掲げた拳が即座に刎ねられ宙を舞う。


「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


 呆然とその姿を見上げていたゲルムが、絹を裂くような悲鳴を上げた。

 何度も九郎の『不死』を間近で見ていたシャルルと違い、ゲルムは九郎をよく知らない。

 突然湧いた九郎と言う男の『死』に……そして目の前の『不死』に顔を恐怖に染めて逃げ出した。


 キキャクオアァァァァッ!!!


 甲高い声で『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士が鳴いた。

 その目の前には刎ねられた手首をすぐさま『再生』させた九郎の姿がある。

 決して目減りしない肉体を持つ、いや……『死』を増やし続ける九郎に薄気味悪さを感じたのだろう。


 ゲルムもこの目の前の『蜥蜴族ドラゴニュート』も同じ―――。

 九郎の『不死』に恐怖を覚え前者は逃げ出し、後者はより攻撃的に剣を振るう。

 どちらも行きつく所は拒絶。少しの寂しさをゲルムに向けた九郎だが、今はそれに浸る暇も無い。


「どわっ!?!」


 九郎がバランスを崩したかのように蹈鞴を踏む。

 見ると足首ががっちりと大地に縫いとめられている。


「ちょ!? ちょっとタンマッ!」


 動こうとして突然足が動かなくなったことで九郎が手をばたつかせて、体勢を崩す。

 待てと言われて待ってもらえるほどこの世界は優しくない。

 今度は『蜥蜴族ドラゴニュート』全員が剣を振り上げ九郎を……そればかりかシャルルをも諸共に刻もうと目に殺気を込める。


 そして間の悪い事に、逃げ出したゲルムの前にも一匹の『蜥蜴族ドラゴニュート』が立ちはだかる。


が足りねえっ!!)


 思いっきり両手を広げシャルルを守るにしても防ぐことが出来ない。

 自分の腕があれ程容易く切り刻まれているのだ。炎に『変質』させてもこの勢いは止められない。

 そんな焦りが九郎の頭を埋め尽くす。


「あ……あぁ……」


 ゲルムも目の前に現れた『蜥蜴族ドラゴニュート』に腰を抜かしたようにへたり込む。

 あちらは手を伸ばしてすら届かない距離。


 目の前のシャルルと逃げ出したゲルム。

 どちらかしか守れないのなら九郎は迷わずシャルルを選ぶ――――つもりだった。

 良く知らないゲルムとシャルルなら、シャルルを優先してしかるべきだと心に決めていた筈だった。


 所詮九郎が守れるのは自分の手が届く範囲だ。

 体を張り、腕を切り刻んで範囲を広げたところで、一人では限界がある。

 それどころか近くにいる者すら守れない未来を間直に感じて、九郎は顔を歪める。


(打つ手はねえのか!? 考えろ! 一秒で!)


 そこまで感じていても結局九郎は諦めきれなかった。

 守るべき者シャルルと、幼い(と感じている)ゲルムのどちらも捨てられなかった。


 だから―――――


          ―――――――九郎は自らの人間性を捨てた。


「人の体に住み込んでんだっ!! 家賃分くらいの労動はしやがれっ!!!

   『引手グレイト数多ディマンド』!!!!」


 叫ぶと同時にゲルムに振り下ろされる『蜥蜴族ドラゴニュート』の剣。

 それと同時に九郎にも何本もの剣が振り下ろされる。


   グチュリ


 ゲルムの顔から顔が潰れた音がした。


   ガキン


 シャルルを庇うように体を捻った九郎の背中からは硬質な音が響いた。


☠ ☠ ☠


「あ……あ……あ……」


 へたり込んで後ずさるゲルムから漏れ出た温かい水が股を濡らす。

 血の匂いの充満する里の中に腐臭が混じる。


 ゲルムは確かに頭が割られる鈍い音を間近に聞いた。

 それが自分の命の終わりの音だと確信していた。

 余りに残酷に響くその音は酷く不快で、恐ろしい音だった。


 なのにゲルムが生きている。

 恐怖に弛緩した体が命の暖かさをこぼしている。


 自分の身になにが起こったのか……いや、何が起こっているのかを目の前に見せられているのに信じられない……。そんな悪夢のような光景が湧き出ていた・・・・・・


 九郎の流した血を浴びたゲルムの顔から……腐った死体が湧き出していた。

 ズルリと音を立てるかのような這い出しかたで、『動く死体ゾンビ』が――正確には『魔動死体レブナント』が。


 ゲルムの顔から零れ落ちた『魔動死体レブナント』は攻撃してきた『蜥蜴族ドラゴニュート』の方を敵と見なしたのだろうか。

 上半身だけの、零れた内臓を引きずる死体が地底から響くような声をあげて『蜥蜴族ドラゴニュート』に襲い掛かる。

 這いずる度に腐肉が飛び散り、九郎の流した血に混じる。


 いきなり少女の顔から湧き出た『魔動死体レブナント』には、精神的にタフな種族だと思われた『蜥蜴族ドラゴニュート』も胆を冷やしたのだろう。

 半ば半狂乱で剣を振り回し、這い寄る『魔動死体レブナント』を遠ざけようとしているが、すでに腰が抜けている。


「ひ……ひっ……」


 ゲルムはその光景を動く事すら許されぬまま見続ける事しか出来なかった。


☠ ☠ ☠


 ゲルムが浴びた自分の血から『魔動死体レブナント』を生み出した九郎の背中でも、同時に恐怖が湧き出していた。


 九郎の背中からは黒い剣を持った黒い骨の腕が、振り下ろされた『蜥蜴族ドラゴニュート』の剣を受け止めていた。

 受け止められる筈の無い腕に剣を受けている箇所も有るのに、その黒い骨には傷一つ入ってはいない。

 ただ感じるのは禍々しい程の強烈な魔力。

 何者にも犯される事の無い、畏怖すべき神の兵士の力。


「500人も住んでんだから、ちったあ働け……」


 疲れた表情で九郎が呟く。

 背中から生み出した『竜牙兵ドラゴントゥース』の腕がガチャガチャと硬質な音を立てていた。


「さて……どこまで役に立つのやら……」


 九郎がゆらりと立ち上がる。

 いつの間にか足を捉えていた土の枷が外れている。

 驚いた拍子に魔法を解きでもしたのだろうか。

 思わぬ幸運に感謝しながら九郎は拳を握り直す。


 戦いが終わった訳では無いと気を引き締め直して九郎は振り返る。

 今なら自分の腕は4本。しかも背中の腕は『竜牙兵ドラゴントゥース』という強力な魔物の腕だ。

 九郎とは比べ物にならないくらいの攻撃力と防御力を持っている。


「今度は斬られっぱなしって訳にはいかねえぜぇ!? 覚悟あるやつからかかって……ありゃ?」


 気合を込めて怒声を発した九郎は拍子抜けした声を上げる。

 振り返るとそこに戦う意思を持った者は一人として残っていなかった。

 跪いて頭を垂れる『蜥蜴族ドラゴニュート』の集団を眺め、九郎は口をポカンと開ける。


 どれ程勇敢な『蜥蜴族ドラゴニュート』の戦士と言えど神代の兵と呼ばれる『竜牙兵ドラゴントゥース』の魔力を感じて恐れに屈した事等、九郎は知る由も無かった。


 戦いは呆気ないほど唐突に終わりを告げていた。


「自分の命が大事なんだったら、他人もそうだと思わねえのか……よ?? ………むぎゅ」


 肩を竦めた九郎が小さな溜息を吐き出す。

 同時に視界が地面に落ちる。

 立ったまま地面に口付けする羽目になった九郎が今度は大きく息を吐き出す。


 ガチャガチャと耳に五月蠅い黒い骨が、自分の体を嬉々として刻んでいる様子を見上げながら。


(ああ……職務に忠実な事で……。もう少しやぬしに優しくても……って雄一の作り出した奴にそんな期待はできねえか……)


 生み出した『竜牙兵ドラゴントゥース』が九郎しか攻撃しないものだと理解して九郎は眉を下げる。

 目の前に転がって来た九郎の首に、『蜥蜴族ドラゴニュート』が泣きわめくように甲高い声を出していた。


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