第134話  命の価値


 頬に、背中に感じる冷たい感触にシルヴィアは薄く目を開ける。

 いつの間に寝てしまったのか記憶があやふやだ。

 昨晩は旧知の家族と共に過ごし、代わり映えのしない故郷の話に、少しの歯がゆさと懐かしさを覚えて複雑な思いを抱きながらも、旧交を温めあった所だ。

 未だ覚醒しきらない頭は昨晩の酒の所為だろうか。

 森林族は殆んど料理らしい料理をしないが、漬物の類や酒類などは放置しておくだけで出来る物もあり、ふんだんに供されていた。


「それ程飲んじょらんかった筈じゃが……。儂は自分で思っちょったほど酒に強う無いのかのぅ……」


 この所酒に飲まれる事が多いと一人言ちり、自戒しながら目を擦ろうとして自分の異変に気が付く。

 ――腕が動かない。

 はっと体を起こそうとして、自分が縛られていると認識する。

 目を見開いて首を回す。自分が寝ていたのが昨日の族長の家の床では無く、冷たい水晶で出来た地面であると気が付く。


「な、なんじゃ? これは!?」


 周囲は目が眩むほどの光に包まれている。

 虹色の光が降り注ぎ、高い天井に揺らぎのような波紋を作っている。

 

(水の……神殿……?)


 硬質で鋭い穂先が天井から氷柱の様に垂れ下がる様子に、シルヴィアは自分が何処にいるのかを知る。

 細く真直ぐな光が、水晶の中で屈折し、虹色の光を広げている。

『世界樹』の真下に作られた、水晶の祭壇。

 幼少の頃、何度も祈りを奉げていた、精霊を祀る為の場所。

 森林族の聖地であり、『精霊の道』『世界樹の加護』を戴く為の場所だ。

 そして――昨日の夕方やっと魔物を掃討し、辿り着き、仲間にその美しさを自慢した場所だ。


 およそ届くはずの無い地中深く、太陽の光を屈折させ地底湖へと導き、神聖とも言える光景を広げている『水の神殿』。

 シルヴィアは自分が何故かその『水の神殿』の祭壇に縛り付けられている事に気が付く。


「な!? シャルルっ!! ゲルム!?」


 動かない体の中で唯一動かせる首を回すと、同じように縛られて眠っているシャルルの姿が目に映る。

 逆を向けば同じように縛られているゲルムの姿が。

『水の神殿』の祭壇。長方形が3つ並んだ水晶の台座に、シルヴィア達は並んで縛られていたのだ。


 同時に感じる人の気配。

 足元の方で人が蠢く息遣いが聞こえている。

 

「起きてしまったのか……。眠っていた方が良かったのにな」


 頭上から降って来た抑揚の無い声に、シルヴィアが目を瞠った。

 無表情なマグナルバが自分を見下ろしている。


「娘を眠っている間に縛り上げるなぞ、鬼畜にも悖る所業じゃな! 森林族はいつの間にこれ程恥知らずになりおった!?」


 シルヴィアが怒りを滲ませ言い放つ。

 シルヴィアもまた、シャルル達と同じく水晶の台座に縛られている。

 供物を捧げる祭壇に何故自分達が縛られているのか、その不穏な状況がシルヴィアの心に焦りと怒りを生んでいた。

 

「神聖な場よ? 少し静かにしなさいな」


 別の場所から声がして、シルヴィアが首を傾ける。


「エフリー!!? ロイツも?!」


 見知った顔。それこそ昨日の夜に語り合った筈の、暖かく迎え入れてくれた筈の同朋達が、今は冷たい眼差しでシルヴィアを見下ろしている。

 その視線には感情の色は見えず、置物でも見るかのように静かだ。


「仕方ないのよ? あなた達は戻ってから日が経っていないのだから……」

「何を言っておるのじゃ!? ロイツ……」


 なぜそのような言葉が出る。

 仕方ないとはどう言う意味だ。

 シルヴィアは警鐘を鳴らす自分の心臓の音に眉を寄せる。


「なに、直ぐに終わる。静かに受け入れれば良い」

「だから何を言っておるのじゃっ!!」

「ふむ……。まあ、終わりの理由くらい、知っておくのも良いだろう……」


 耐えきれずに叫ぶシルヴィアに、マグナルバが初めて表情を浮かべた。

 口元に半月の弧を描いて……。


「な、何を…………」


 上擦った声でシルヴィアが呻く。

 不吉なセリフ……「終わりの理由」という言葉が耳の奥に響く。

 酷く喉が渇いてシルヴィアは唾を飲み込むが、乾いた喉が動かない。

 

「シルヴィアが言った通り、この神殿に魔力を満たせば『精霊の道』も『世界樹の加護』も復活する」

「でもそれには沢山の魔力がいるだろう? シャルルに巫女をやらせても3年以上かかるってね?」


 昨日笑って迎え入れてくれた筈の里の知己の2人は、面倒臭そうに肩を竦める。

 彼女たちは里の中でも高齢な女性達だ。もしかしたらシルヴィアやシャルルの母か祖母やも知れない身だ。

 だがシルヴィアを見下ろす視線は氷の様に冷たく、蟻を見る様に関心を示していない。

 今ここにいる事さえ億劫だと言わんばかりに、肩をならし欠伸を漏らしている。


「でもシルヴィアがシャルルを巫女にさせないって条件をつけたから、他の誰かがその仕事をしなくちゃいけなくなったのよ」

「私達はそんなめんどうしたくないのよ」

「それにそんな事をしている時間も無くてね?」

「そしたら族長が『生贄の儀式』をすればすぐにでも魔力を満たせると言ったのよ」


 二人の声が遥か遠くから聞こえた気がした。

 遠くに響いているのに、酷くハッキリと耳元に残る言葉をシルヴィアは反芻する。


「生贄……じゃと……?」


 信じたくは無い――昨夜自分達を見ていた同朋の視線、マグナルバの視線に何処か不自然さを感じていた。

 だがそれでも迎え入れてくれた家族を疑うなどしたくは無かった。

 …………なのに……。


「シルヴィア……。良くお聞きなさい? 今里は大変な岐路に立たされているの……」

「野蛮な『蜥蜴族ドラゴニュート』がこの里を目指して侵攻して来てね」


 新たに知らされた事実にシルヴィアは眼を瞠る。

蜥蜴族ドラゴニュート』の侵攻とは里の危機と言って過言では無い。奴らは野盗の群れを凌ぐほどの暴力だ。

 だが、それがどうして自分が生贄に捧げられる理由になるのだろうか。

 危機が迫っているならなおさら、里の者達よりも戦闘力の高いであろう自分達を生贄にする理由が分からない。


「『世界樹の加護』が弱まった状態では、奴らを退ける事が出来そうにないのだ……」

「そこで早急に『水の神殿』に魔力を満たさねばならなくなってね」


 親か姉か――叔母かも知れない年長者の冷たい声が耳の奥に響く。

 昨日の夜、自分達の食べ物に何か薬を盛られたで有ろう事は、既に確信に近い。

 シルヴィアは冷たい汗を滲ませながら浮かぶ疑問を口にする。


「それならば、なぜ昨日誰も戦う準備をしとらんかったんじゃ!!」

「なぜそんな危険を冒さねばならないのだ?」


 開いた口が塞がらなかった。

 自分の耳が信じられない。

 シルヴィアは帰って来た言葉の意味すら理解出来ず、口をパクパクさせる。

蜥蜴族ドラゴニュート』の侵攻を確認しておきながら、戦う意思を見せず同郷の自分達を生贄に何をしようと言うのだろうか。

 彼女たちが当然と捉えている理由も、自らの居場所を守る事すら億劫だと言わんばかりの言葉も、何もかも全てがシルヴィアの理解の範疇を越えていた。


「『加護』さえ戻れば奴らは寄り付かぬだろう?」


 驚くべき言葉が放たれ、シルヴィアは声を荒げる。


「そ、そんな訳あるかっ!! 奴らは野蛮じゃが獣人の一種じゃ!! 魔物とは違うんじゃぞ!?」


蜥蜴族ドラゴニュート』は狩猟や略奪をして暮らす、野蛮で残酷な……魔物と相違ない種族ではあるがれっきとした獣人族の一種である。

 魔物とは体内に歪んだ魔力を蓄えた動植物の総称だ。正常な動植物と違い『存在する力』そのものが歪んでしまった者達のなれの果てだ。強力な力と引き換えに、自然の摂理に反した実態を持ち、世界そのものに忌み嫌われる存在だ。

 だがどんなに悪に手を染めようとも人間種が魔物に変わる訳では無い。

 野盗も蛮族も善人も悪人も、すべからく魔物では無いのだ。


「そんな事有る筈が無いではないか。この千年、奴らがこの里に入って来た事等一度も無いのだぞ?」

「命惜しさに出まかせをいってもしょうがないわよ?」


 小さく鼻を鳴らしてマグナルバがシルヴィアの叫びを一蹴する。

 続くエフリーの言葉に堪えきれず、シルヴィアは声を張り上げる。


「それを言うなら、人族や鉱山族も里に入って来とらんかったじゃろうっ!!」

「それは『里の加護』が弱まってたからよ」


 知識の無い事は罪だ。

 確定的な証拠を突きつけた筈が、返って来た言葉にシルヴィアは愕然とする。

 里の変化の無い、安寧とした暮らしに嫌気がさして里を飛び出したシルヴィアと、何も考えず、何も調べず、何も疑問に持たずに暮らしてきた里の人間との意識の齟齬。

 分からない事象に勝手に答えを決めつけ、自己完結して行動に移す。

 そこに自身の責任も何も持たないまま……。

 

 自分の言葉が届かない事を悟ったシルヴィアは、目に涙を滲ませ訴える。


「なぜ儂らはこのような仕打ちを受けねばならん!!? 昨夜の言葉は嘘じゃったのか!?」

 

 里の大人たちが無知な事は理解した。

 だがそれでもシルヴィアは声を荒げる。

 昨日の夜「娘たち」と呼んでくれたのは嘘だったのか。故郷はいつまでたっても故郷では無いのか。

 人の心の移り変わり、裏切りを知っていてなお、寂しくて悔しくて堪らない。


「別に理由など無い。お前達が里で一番新参だからだ」

「一度里を離れたのなら、最初の立場に戻るのは当然でしょ?」

「人の価値の問題だ。長年生きて来た者には相応の価値が宿る。失って惜しいのは大きく育った大樹と芽生えたばかりの新芽とどちらが価値あるか、お前も分かるだろう?」


 冷たい視線を浴びせられてシルヴィアの頬に一筋の涙が伝った。


「これで分かっただろう? お前たちは若く、そして7日しか里にいない新参だ。ゲルムはこの里では一番若い若木だ。お前たちは失ってもそれ程惜しくない命なのだ」


 彼らは何の罪の意識も感じていない。

 森林族の価値観がこれ程歪んでしまっていた事に、シルヴィアはやっと気が付く。

『死』が無い世界。平和で平穏で代わり映えの無い世界。

 植物と揶揄される森林族。その思考は、いつの間にか植物にさえ劣る歪なものになってしまっていたのだと……。


 マグナルバが抑揚の無い声で宣言し、杖を掲げると呪文を唱え始める。


「―――――我が祈りに答えたまえ、揺蕩い移ろう生命の源―――――」

「ぐっ!??」「きゃあっ!!」「何!?」


 マグナルバの言葉に応じて水晶の祭壇に青い魔方陣が浮かび上がる。

 体に何かが絡みつくような不快な感覚に、シルヴィアが苦悶の声を上げ、シャルルとゲルムが悲鳴を上げた。


「―――――汝は廻る命にして、全てを喰らう古の蛇――――――」

「シルヴィっ!? 何? 何が起きたの!!? 私どうして縛られてるの!??」


 シャルルが混乱した様子で、こちらを見やる。


「爺殿達がトチ狂いおったんじゃ! じゃが安心せいっ! 儂が何とかしちゃるわい!」


 零れた涙を拭えず、きまり悪そうにしながらシルヴィアはシャルルに向かって笑みを返す。

 強がりでしか無いと自分自身も分かっているが、シャルルの前で狼狽える姿など見せたくない。

 体をはい回る不快な感触は、四肢を胸を締め付ける。


 親が子を守ろうと命を張る姿を外の世界で幾度も目にしてきた。

 それは虫でも鳥でも動物でも、不変のことわりだと思っていた。

 

 弱き者を守るのは強き者の務め……。だからこそシルヴィアは自腹を切ってまで里の為に働いた。

 幼き者を導くのは年上の務め……。だからこそシルヴィアは誰でも気に懸け世話を焼いた。


「―――――我が願いは満たされる青。捧げるのは赤き血潮―――――」


 急激に魔力を吸われる感覚が登って来る。

 四肢に絡みついた見えない何かが、シルヴィアとシャルルの魔力を吸い上げていく。


「――――『流れ廻る青』ベイアの眷属にして全てを飲み込む暴虐の源よ。

 ―――――――満ちよ――――」


 マグナルバが厳かに言い放つ。

 シルヴィアとシャルルの真上に浮かんだ魔方陣が碧く眩い光を放つ。

 

「くぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!」

「ああぁっ!!!」


 途端、体中の中身を吸い上げられるような強烈な寒気に襲われ、シルヴィア達が悲鳴を上げる。

 吐く息すら吸い取られ、眩暈がしてくる。


「気をしっかり持つんじゃっ!!」


 シルヴィアが叫ぶ。

 声すら吸い寄せられてしまいそうなるのを懸命に堪え、苦悶の表情を浮かべるシャルル達に激を飛ばす。

 体そのものが引っ張られたかのようにシルヴィア達の体が仰け反る。


「シルヴィ……。何でこんな事になっちゃったんだろうね……」


 シャルルが弱々しい呻き声を溢す。

 額に汗を滲ませ、唇を食いしばりながらも、瞳に涙が溢れている。


「さあのぅ! 儂らの若さが羨ましかったんじゃないかのっ!!」


 心が折れそうになっているシャルルに、シルヴィアは軽口を叩いて引きつった笑みを向ける。

 余裕など何も無いが、せめてもの強がりと、シャルルが不安にならぬようにと。

 気を緩めれば一気に持って行かれそうになる魔力を抑え、シルヴィアは目に力を込める。


「こんな事になるのならもっと早くに外へ出れば良かったのよ! どの道この里はもうお終いよ! いいえ! こんな里など滅んでしまえばいいのよ!」


 ゲルムが自棄になって叫ぶ。

 不快感に顔を歪め、だが何処か清々したと言わんばかりに呪詛を吐く。


「諦めるんじゃありゃせんぞ! 外の世界に行きたいんじゃろ!? 儂が連れてっちゃる! もう少し頑張るんじゃ!」


 ゲルムを励ましシルヴィアがマグナルバを睨む。


「抗うな。里の為の礎となれるのだ。感謝して精霊に供されるがいい」


 マグナルバの冷たい声が耳に五月蠅い。

 裏切られたと言う寂しさ。捨て石にされたと言う悔しさ。騙されたと言う歯痒さ。そして他者を犠牲にしても何の責も抱かぬ大人達への反骨の熱がシルヴィアの胸に満ちる。


「爺殿はそれだけ長く生きて、何を惜しみ、何に縋る!? 何もして来んかったお主がっ! この先何かを成すつもりが有るのかっ!! 成長もせず虚ろな大木なぞ、中はすっからかんじゃろうが!!!」


 怒気を孕み、意地で以って叫ぶ。

 マグナルバがシルヴィアの叫びに眉を顰める。

 能面のような顔に刻まれたしわは、ひびの様にその顔を崩す。


 腕も足も動かせず、抗う術すら持たないけれども――気持ちだけは負けたくない。

 若者を犠牲に僅かに残された生に縋る、老人どもに負けたくない。

 その一心でシルヴィアが体の魔力を抑え込み――


「アベルぅ……。ウィズ……。来るなって言われてたけど……駄目みたい……」


 シルヴィアの耳にシャルルの呟きが届く。


「シャルルっ!!! 諦めるんじゃないっ!! 儂が何とかしちゃるからっ!!!」


 魔力の内包量の違いが如実に表れて、シルヴィアの顔が険しくなる。

 体に絡みつく不快な感触は、シルヴィア達の魔力を吸って流れる水の蛇と姿を変えている。


(シャルル達は儂ほど魔力を持っちょらん……。この儀式が魔力を吸い上げるものなら……)


 自身の危機を数多く経験してきたシルヴィアは、素早く魔法を分析する。

 シャルルは今や弱々しい息を短く溢すだけ。ゲルムに至っては既に意識を失っている。

 迷ってる暇は無い。


「お主じゃって!! 後に生まれた者にっ!!! 先に逝かれる辛さは分かっちょるじゃろうがぁぁぁぁあ!!!!」


 若者から犠牲にしようとする老人達への答えとでも言うように、シルヴィアは自身の魔力を解放する。

 今まで留めていた栓を開き、自ら魔力を魔方陣へと注ぐ。

 透明な水の蛇は、シルヴィアの魔力を吸って青く深い色合いへと変化していく。


 膨大な魔力が魔方陣に注入され、魔方陣の輝きが治まりを見せ――


「くぅぅぅっっっっ!!!!」


 次の瞬間シャルルとゲルムに絡みついていた水の蛇が、シルヴィアに向かって集まり出した。

 首筋、太股、腕……全ての箇所に咬みつかれシルヴィアがその痛みに小さく悲鳴を漏らす。

 急速に魔力を吸われ、意識が朦朧とする。途切れかけた意識が痛みによって戻される。

 覚醒と失神を繰り返すシルヴィアの目に、青く蠢く水の大蛇おろちが姿が映る。


(儂は里の為に命を使うんじゃない……。シャルルの為に……妹達の為にこの命を……)


 もう言葉すら声にならず、シルヴィアは虚ろな瞳で目の前の蛇を睨みつける。

 青く輝く巨体の蛇がシルヴィアを飲み込もうと口を開ける。

 今や体を締め付けていた細い蛇は縄の様に重なり合い、祭壇をも飲み込まんとする大蛇に変わっている。

 水晶の光を内に秘め、神々しいまでに膨らんだ大蛇が鎌首を擡げて口を開いた――――。

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