第085話  くーるびゅーてぃ


「もう帰ろうかしら……」


 掌から無数の炎の玉を生み出しながら、ベルフラムは独り言を呟く。

 領主であり父であるアルフラムとの面会を求めてから、かなりの日にちが過ぎている。

 どうせついでにと考えての事なのだから、予定が合わないのならもうアルバトーゼの、心休まる廃墟に戻ろうかと考えていた。

 この街ではあまり良い思い出は無い。

 それに未だ危険も拭えない。

 春の訪れを間近にせまり、街の様子は祭りの準備の賑やかさを日に日に増していると言うのに、見物に繰り出す事も出来ない。

 そんな中無理してこの街に留まる事は無いのではと思い始めていた。


 先日チンピラに絡まれ、思わず不覚を取ってしまった事を、屋敷の全ての者達が気に病んでいる。

 力、地位、今迄考えても見なかった事象によって理不尽に突き付けられる暴力に抗う為に、各自が知恵を絞って力を得ようとしていた。


「お姉ちゃん、かくご~」

「ふふ~ん、お姉ちゃんに勝てると思ってるの?」


 ベルフラムよりも年下の二人の姉妹も例外では無い。

 出来れば戦いと無縁の生活をと願ってはいたが、所詮この世界では力が無ければ生き残れない。

 特に地位を手放そうとしている自分の元で生活するのならば、最低限の武力は必要だと思えた。

 魔物の蔓延るこの世界で安全に暮らそうとすればそれこそ貴族でもないと無理な事だ。

 その貴族でさえ力が無ければ野盗にも、魔物にも殺される可能性が有る事をベルフラムは身を持って知ってしまっている。

 生きるためには力を付けなければならないのは、この世界に住む全ての者達に言えることなのかもしれない。


「とりゃ~!」

「たー!」


 多少気の抜ける掛け声を出しながらも、クラヴィスとデンテの訓練は激しいものだ。

 獣人の持つ人間離れした脚力と膂力を持って、子犬がじゃれる様でありながらも響いてくる音は重い。

 獣人の本能的に秘められた力なのか、じゃれあっているように見えてその全てに狩りを行う肉食獣の鍛錬を思わせる。

 デンテの振り下ろした木槌が大地を凹ます。それを掻い潜ったクラヴィスが、デンテの腹に木の棒を打ち付ける。体重が軽いデンテは驚くほど遠くまで飛ばされて、空中で体勢を整え獣の様に地面に着地する。


「むぎゅっ!」


 闘志を失わず前を向いたデンテが小さな悲鳴と共に大地に突っ伏す。

 彼女の眼には前を向いたと思ったら姉の姿が消えていたように見えたのだろう。

 遠目に見ていたから分かったが、クラヴィスはデンテを薙ぎ払うと同時にデンテの死角に移動し、そのまま背中に着地していた。

 およそ子供の動きでは無い獣人姉妹の戦いに、ベルフラムは感嘆のため息を漏らす。


 獣人姉妹、特に姉の方のクラヴィスの戦闘センスはずば抜けて優秀だった。

 例え隙をついたとしても、この領地の近衛騎士団の団長を務めたクラインすら一撃を入れたクラヴィスは、もしかしたら騎士の訓練を長年積んだレイアを勝るかもと思わす程だ。

 冷静であって苛烈。思慮深い性格や優しい性根も合わさって、ベルフラムは屋敷の面子で九郎の次に信頼を置ける人物だと思っていた。


「お姉ちゃんずる~い! しゅぐ見えなくなっちゃう」


 デンテが体に付いた土を払いながらぶー垂れる。

 デンテにしても6歳と言う年齢ながら充分戦える腕を持っている。

 特にデンテは肉体的に強靭で、力も女性陣では一番強い。『ソードベア』の一撃にすら耐えうる筋力は既に普通の人間の成人男性よりも上だと思えた。

 この近辺では最弱と言われているが、力の強い成人男性で無ければ打ち取れない『弾丸兎レットラビット』なら単独で狩れる実力がそれを証明している。

 出会った頃の痩せ細って死にかけていた姉妹が、これ程までに逞しくなるとは思っても見なかった。

 しかし彼女たちに頼るだけではいけない。

 彼女たちは自分の家臣、守るべき存在だ。


(うかうかしてられないわね……)


 ベルフラムは周囲に巡らせた魔力に力を加える。

 浮かんだ無数の火の玉がベルフラムの周りを無軌道に回り始める。


「ベルフラムしゃまきりぇー」

「デンテっ! 触っちゃだめだからねっ!! クロウじゃないんだから!」


 笑顔で駆けてくるデンテに、ベルフラムは焦って声を出す。

 今展開しているのはベルフラムが新たに生み出そうとしている魔法だ。

 自分が人質にされてしまい、九郎もレイアも手を出す事も出来ずに捕まってしまった。

 あの程度のチンピラなど魔法一つで片付けられると考えていたが甘かった。

 地位を盾にされるなど考えても見なかったが、貴族と言う地位を投げ捨てようとしているベルフラムにとっては考えねばならない問題だ。

 九郎であれば『不敬罪』等恐れる物でも無いのかも知れないが、レイアやクラヴィス達に炎に対する耐性は無い。

 理不尽であっても手が出せない状況もあり得るのだ。

 ならばこちらが手を出さなくても相手を威嚇する魔法を考え出さねばならない。

 そんな思いからベルフラムが今考案しているのは、相手が手を出さなければ傷つかない、そんな魔法だった。

 周囲に巡らせたピンポン玉程の大きさの炎の玉は術者を中心に衛星の様に飛び回る。

 九郎の湯沸かしの手伝いがしたくて編み出した、奇しくもベルフラムの現在の最強魔法『アブレイズ・フラム』。

 九郎と出会って初めて見せた『灯り』の魔法『フラム・ルーチェム』

 その二つを合わせた様なこの魔法は、一つ一つの炎の玉に鉄をも溶かす熱量が込められている。

「私達に手を出したら火傷じゃすまないわよっ!!」を言外に知らしめる魔法になる筈だ。


 クラヴィスとデンテは、光り輝く炎の玉を周囲に巡らすベルフラムに憧憬の眼差しを向けている。


「少し休憩にしましょう」


 暫くの間炎の玉を操っていたベルフラムは、魔法を解除してデンテの頬を撫でる。

 デンテが気持ち良さそうに頬を擦りつけてくる。

 子供離れした身体能力を誇るデンテは実はかなりの甘えん坊だ。

 スキンシップを好み、暇さえあれば九郎かベルフラム、クラヴィスの誰かに甘えている。

 ベルフラムは段差に腰かけるとデンテを膝の上に呼ぶ。

 スカートの後ろをわさわさと動かしながらデンテが顔を輝かせて飛び乗って来る。


「デンテっ!」


 飛び込んできたデンテの勢いに後ろに転びそうになり、クラヴィスが慌てて妹を窘める。

 姉の小言も聞こえないのか、デンテはベルフラムの膝に乗り後頭部越しに頭を擦りつけ、目を細めている。耳の後ろを掻いてやると何とも気持ち良さそうな顔をする。


「クラヴィスもいらっしゃい」


 ベルフラムの言葉にクラヴィスの耳が跳ね上がる。

 使える主人に甘えて良いものか逡巡しているようだ。

 スカートの裾が動いている所を見ると、甘えたい気持ちはあるらしい。

 口を開いたり閉じたりを数度繰り返して、クラヴィスはしずしずとベルフラムの隣に腰を下ろす。

 ベルフラムは腕を伸ばし、クラヴィスの頭を抱えて耳の後ろを撫でてやる。

 一瞬ビクリと体を震わせたクラヴィスは、そのまま力が抜けるようにベルフラムの膝に頭を預ける。

 何とも可愛らしい二人の姿にベルフラムの頬が緩む。

 強烈な庇護欲を掻き立てられ、二人を撫でる手に熱が籠る。


(クロウも私をこの子達みたいに感じてるのかしら)


 レイアと稽古をしている九郎の背中を見つめながらベルフラムは考える。

 九郎はベルフラムを一人の女性としては見てくれていない。

 一人の子供として接しているのはベルフラムにも分かっている。

 いくら迫った所で九郎にその気が無いのは明らかなのだから。

 肌を晒す事は最初はとても恥ずかしかった。

 ベルフラムの感覚では自分は大人目前の女性で、男とは女の裸に情欲を覚える物だと思っていた。

 貴族の身では平民よりは肌を晒す事に慣れている。

 着替えも湯あみも全てメイド任せな日々を送っていたので、女性であればあまり抵抗は無い。

 しかし流石のベルフラムであっても男に肌を晒す事には抵抗があるに決まっている。寝るにしても風呂にしても最初は心臓が口から飛び出るかと思ったほどだ。強がっていたがそれ程切羽詰まっていたと言っても良い。

 いまだ九郎の言う『愛』の意味には今一ピンと来ないベルフラムだったが、『好き』と言う感情は徐々に分かって来ていた。名前を呼ばれた時から、必死で自分を掲げて泳いでいるのを見た時から、死にかけている自分を決して見捨てはしなかった時から……いつから『好き』になったのか。


 最初から子供としか見られない事に不満は感じていたが、ただの子供として見てくれることに嬉しさを感じていたのも事実である。

 しかし、今はその事が無性にもどかしい。

 いまだ子供扱いされることに多少の嬉しさが込み上げてくるのが悔しい。

 早く大人の女性として見られたいと思うのに、遠慮なく接する事の出来る子供の立場も手放したくない。

 九郎に裸を見られる事には慣れてしまったが、全く恥ずかしく無い訳では無い。

 しかし逆に照れを全く見せない九郎の態度に、ムキになっている部分もある。

 それにレイアと九郎を見ていると、子供で無くなってしまえば九郎は今迄通りに自分と接してくれないのではと言った不安もある。

 結局どうしたら良いのか分からず、今は十分に甘えておこうとベルフラムは考えていた。


(それに……)


 両膝の重みを感じながらベルフラムは一人思いを馳せる。


(クロウが私がこの子達に抱いている感情を、私にも感じてくれているのなら……)


 ベルフラムの胸の中に暖かな気持ちが込み上げてくる。

 二人の姉妹に感じたベルフラムの感情は、男女の恋情とは違っていても、『愛しい』と感じた事は確かなのだから……。


☠ ☠ ☠


「とうりゃっ!!」


 掛け声と共に九郎が両手で大地を掴む。

 指先にかけられた力はがっしりと根を張り、体ごと回転させた両足がレイアの胸元をかすめる。

 そのまま再び逆立ちした状態で片手を離し、足元を狙って蹴りを出す。

 片手だけを支柱として駒の様に一回転した九郎の蹴りは硬い音を立ててレイアの具足に弾かれる。


「これで2撃目だぜレイアっ! 調子がわりいんじゃねえのかっ!!」


 弾かれた拍子で戻って来た両足を体に畳み込むと、腕に力を込めて後方に飛び起きる。


「ホントにおかしな動きをするのですねっ! 何度やっても慣れませんっ!!」


 レイアがしかめっ面で九郎を睨む。

 体を揺らしリズムを取るようにしてステップを踏む九郎の動きは、踊っているようだった。


 九郎は戦闘スタイルを変更していた。

 九郎の『ヘンシツシャ』の力は、耐性と同時に同等の威力を持つ体に『変質』させるものだ。

 だとしたら現在の九郎の炎はベルフラムの最大級の攻撃力を持つ『アブレイズ・フラム』と同等の威力の炎を纏える事に成る。

 剣や体に魔力を通す事が出来ない九郎にとって、今一番攻撃力が見込めるのは鉄をも溶かす炎への『変質』だ。

 また、数々の毒にも『変質』させられる事を考えると、毒手としても使う事ができ、対人戦に置いても効果が見込めるの気がした。睡眠毒も麻痺毒も体験している今なら、毒殺する勇気が無くても掠りさえすれば効果が見込めるだろう。

 しかし、いかんせん九郎は魔力を持たない故にスピードで劣り、攻撃を当てる事が難しい。

 そこで九郎はこの世界では無い格闘技、また初見では何をしてくるか分からないであろうカポエラのような戦闘スタイルでの戦いを模索中であった。格闘技経験が殆んど無くても、一時かなり嵌っていたダンスなら自信もある。

 どちらかと言うとブレイクダンスに近い動きになっていたが、筋肉が育たなくても力は十分人並み外れているし、育たない故に体重が増えず体を片手で支える事など造作も無い今の九郎であれば、片手で飛び跳ねる事すら可能な、変幻自在な攻撃方法を可能にしていた。

 驚かせるか油断させないと攻撃があたる気がしない、九郎の苦肉の策である。

 腰にベルフラムからもらった大ぶりのナイフをぶら下げてはいるが、それは九郎の炎でも対抗できなかった時の為の切り札で、主に自分を傷付ける為の、『運命の赤い糸スレッドオブフェイト』専用の武具と考えていた。

 だから九郎の今の格好は、半袖のシャツにハーフパンツ一枚と言う、実に身軽で、寒々しい格好である。

 半袖のシャツもハーフパンツもこの世界には売っていなかったので、余分な布を切り落としてベルフラムに縫ってもらった物だ。

 防御の面に不安が残るとレイアが言ったが、打たれ強さに自信がある九郎の説得で実に動きやすい紙装甲である。

 バランスを崩せば袋叩きに会うであろうこの戦闘スタイルでも、『不死』の身体であれば問題を感じない。

 実に自分の『神の力ギフト』に合った戦闘スタイルだと、九郎は感じていた。


☠ ☠ ☠


「レイア~、そんな事言ってても本当なら今ので大火傷なのよ?」

「わ、分かっておりますっ! ああっ! デンテさん羨ましいっ!! クラヴィスさんまでっ!!」


 ベルフラムが階段に腰かけながら激を飛ばして来る。

 両膝で獣人の姉妹が気持ち良さそうにベルフラムに抱かれている。少し、いやかなり羨ましい。

 徐々に追いついて来る九郎や、背中も見えない程走り去っていくベルフラムにレイアは焦りを覚える。

 女の身では、どうしたって力に劣る事は覚悟していた。しかし今のレイアの力は下から数えて2番目、ベルフラムの次に貧弱なのだ。

 少女で魔術師であるベルフラムに力は余り必要では無い。

 それよりも獣人と言えど自分の歳の半分のデンテやクラヴィスに劣る力の無さ、決定力の無さがレイアの課題であった。

 何か無いか―――レイアは考える。


 剣技も人並み以上、魔力は乏しいが魔法を綴る速さと効率の良さはベルフラムにも褒めてもらえたレイアの長所だ。戦いながら魔法を使う為に、長く魔力を溜める事は出来ないが、瞬時に展開させることが出来るのがレイアの強みだとベルフラムは言っていた。


(ならば……)


 レイアは正眼に構えていた木剣を肩の位置に構え直す。

 ひとつ大きく深呼吸して九郎に向き直る。


「フフフフフフフフフフ」

「いきなりどうしたレイアっ!!!」


 いきなり不気味な笑い声を上げ始めたレイアに、九郎が戸惑いの声を上げる。

 レイアの青い瞳はいつか見たベルフラムの様に、冷たい光を放っているかのように見えなくも無い。

 フェンシングの様に木剣を構えたレイアだったが、九郎との間合いはかなり開いている。

 突きの構えだろうが、飛び込んで来るのだろうか。

 九郎がそう考えた瞬間、レイアの唇が笑みを象る。


「――『流れ廻る青』ベイアの眷属にして凍てつき穿つ青の氷柱よ!貫け!

   『クリス・グラキエス』!!」


 紡がれたレイアの言葉と共に、木剣の周りに薄っすらと霜が降りる。

 レイアの腕を丸ごと包むように透明度の高い氷が肩口から徐々に円錐状に伸びて行く。

 レイアの腕を始点として大きな氷柱が現れる。

 それはあたかも騎馬槍ランスの様で、その先端と九郎はいつの間にか数歩の距離に縮まる。

 数歩踏み出したレイアはそのままの勢いで右手を突き出す。

 氷の槍が九郎に迫る。


「それ、俺の技じゃねえかっ!!」


 のけ反りながら九郎が何とか躱せたのは、こうなったらいいなと九郎も考えていたからである。

 頬をかすめて後方へと延びる氷の槍を九郎はつま先で蹴り上げる。


 ガンと音を立てて氷の槍が跳ね上がる。


「なんで折れねえんだよっ!?」


 九郎が思いついたこの技は、所詮脆い氷柱を出す技だった。氷程度の強度では突き刺す事は出来ても横からの衝撃にとても脆い。その筈だった。

 だが九郎にとって誤算だったのは、九郎の考え付いた技『冷たい手ウォームハート』はただの氷柱でも、レイアの氷の槍は魔法によって作られたものだという事だ。


 跳ね上げられた氷の槍を天高く掲げるレイア。


「フフフフフフフッ! 止めよっ!」

「とどめんなぁぁぁあああああ!!」


 レイアの冷たい声に九郎が悲鳴を上げる。

 ゾンッと薄く残った雪煙を上げてレイアが腕を振り下ろす。

 一瞬訪れる静寂。

 何処かで小鳥の鳴く声がする。

 何処かで馬車の走る音と、馬の嘶きが聞こえてくる。


「うん、結構使い勝手の良い技ですね……。クロウ様、参考にさせていただきました」


 レイアがペコリとお辞儀をする。

 雪煙が晴れた後には、炎に『変質』させた両手を交差し、震える九郎の姿が現れる。

 流石に鉄を溶かす熱量には勝てなかったのか、氷の槍は途中から溶け折れていた。

 だが折れた氷柱は、九郎の傍らに深く突き刺さっていた。


「べ、別に口調まで九郎みたいに変にならなくても良いんじゃないかしら……」

「そ、そうですね……。そうしないと駄目なのかと思ってました……」


 半眼で呟くベルフラムに、レイアは恥ずかしそうに眼を反らした。

 クラヴィスとデンテが目を見開いたまま固まっていた。


「そ、それじゃあ、そろそろ夕飯の支度を……」

「姫様っ!! 一大事でございますっ!!」「お、親父殿落ち着いてっ!」


 微妙な雰囲気に耐えられなくなったのだろうレイアの提案は、聞きなれた二つの声に遮られた。


「お爺様!? お父様も!?」


レイアが驚きの声を上げると、そこには馬車から転げ落ちるように駆け寄って来る二人の男の姿があった。


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