第27話
僕のスマホと白雪のスマホに同時タイミングでやって来たラインの通知。それを見て、思わず絶句してしまった。
いや、なにも二人が昼食中に喧嘩したとか、そう言った類のものではなかったのだ。その点は安心したのだが、なんと言うか、こう、恋と言うものは人をここまでバカにするものなのか、と疑ってしまった。
『今神楽坂先輩とデート中なんだけど勢いで下の名前で呼んじゃったどうしようやばい智樹助けて呼んだ後先輩トイレ行って戻ってこない』
と言うのが、三枝からのラインだった。
思わずため息を吐いてしまい、『知るかバカ』とだけ返信する。
一方の白雪の方はと言うと、彼女も神楽坂先輩からのラインだったらしい。
「三枝が紅葉さんのこと、下の名前で呼んだらしいわよ」
「知ってる。僕のとこにも三枝からそんな感じのラインが来たよ。先輩がトイレから戻って来ないんだと」
今しがた来た三枝からのラインを見せてやると、白雪もため息を吐いた。まあ、そう言う反応になるよな。一瞬なにかトラブルでもあったのかと思った僕達に謝ってほしい。
「こっちも似たような感じよ」
差し出された白雪のスマホを覗き込むと、そこには神楽坂先輩とのラインが表示されていて。
『どうしよう桜ちゃん三枝君に下の名前で呼ばれちゃった凄い嬉しいんだけどどうしようどうしよう嬉しすごてついトイレに閉じこもっちゃったんだけど助けて!!』
『紅葉さんも三枝のこと下の名前で呼んだらいいんじゃない?』
実に素っ気ない返信がなされていた。僕だとしても似たような返信をしているだろう。
て言うかこれ、本当に僕達必要なくないか?
「下の名前で呼んだ呼ばれたで大袈裟な二人ね」
「まあ、二人にとってはそれだけ重要な意味があるんじゃないか?」
「全く理解出来る気がしないわ。もういいからミスド行きましょう。お腹空いた」
恋人になってまず始めにする事とはなにか。それは名前で呼ぶことだと思うのだ。その関係になる前も下の名前で呼び合っていたのなら話は変わるが、例えば僕と白雪のように、お互いが苗字で呼び合っている場合。初々しいカップル達はまず、手を繋ぐとかキスするとかよりも先に、名前で呼び合うのではなかろうか。
白雪のよく読むラノベにもそう言った描写があるものもあるだろうに理解できないとは。なら一度試しに。
「桜」
「······っ⁉︎⁉︎」
「うおっとっ」
名前で呼んでみたら、白雪がなにもないところで躓いてこけそうになった。手を繋いでる僕も自然とそれにつられるが、なんとか体重を後ろにして二人ともこけることなく済む。
こちらを振り返った白雪の頬は、数分前と同じく桜色に染まっていて。いや、それよりも少し赤みが増してるか。しかもこけそうになったからか、メガネもズレて落ちそうになっている。
「なっ、なにいきなり人の名前を許可なく勝手に呼んでるのよ」
「いや、理解出来ないって言うから。試しに呼んでみたら理解出来るんじゃないかと思ってね」
しかしまあ、呼んでみた僕としては違和感が半端無い。僕にとって白雪は白雪だし、今更呼び方を変えろと言われても無理な話だ。それは腐れ縁である三枝のことをずっと苗字で呼んでいることからも分かるだろう。そもそも、誰かを下の名前で呼ぶと言うのが性に合ってない。
「あなた程度に呼ばれたところで理解出来るわけないでしよ。紅葉さんと三枝の場合は好き合ってるからこそあんな体たらくなの」
「まあ、それもそうか」
僕達とは前提条件が違いすぎる。いくら憎からず思っているとは言え、好意のベクトルが全く違うのだから。白雪だって、僕に対して好意を抱いてくれていたとしても、それは友情的なものとか、まあその辺りだと思うし。
ふと、先程小泉と樋山に会った時のことを思い出してしまう。手を繋いでいると指摘され、急いで離した彼女の顔は真っ赤に染まっていて、今も鮮明に思い出せる。
そして続け様に蘇る記憶は、先日僕が保健室でお世話になった時のこと。穏やかな声で。穏やかな笑顔で。決して忘れられない彼女の微笑み。
それらの記憶が、問いかけてくる。
彼女からの好意は。彼女への好意は。本当にそんなものなのかと。
思考を強制的に中断させる。今考えるべきことではない。どうせ考えたところで、出る答えは決まっている。
くいっと腕を引っ張られた感覚に、現実へと意識を引き戻された。白雪が繋いでいる僕の手を引っ張ったらしい。彼女は僕よりも一歩前にいる。
「ほら、さっさと行くわよ、智樹」
「······っ」
イタズラな笑みで、さり気なく呼ばれたその名前に、心臓が跳ねた。
「······僕が悪かった」
「分かればいいのよ」
不意打ちは卑怯だと言いたかったが、かく言う僕も完全に不意打ちで呼んでいたのでお互い様だ。
クスクスと笑いながら面白そうに僕の顔を覗き込んでくる白雪。あまり見られたくなくて、空いてる左手で顔を抑えながらそっぽを向く。
そんな感じで歩いていると、フードコートに辿り着いた。その頃には顔を覆っていた熱も引いていて、白雪もいつもの無表情に戻っている。
「やっぱりそれなりに混雑してるな······」
「先に席を取った方が良さそうね」
見渡してみる限り、フードコート内の席は中々空きがない。しかもミスドにはそれなりの待機列が出来てきて、買うのにも一苦労だろう。
席を探すのにフードコート内を彷徨い歩く。視力の悪い白雪がこけたり他の人からぶつかられないように配慮しながら暫く歩くと、丁度二人がけの席に座っていた人が立ち上がった。
「ここでいいか」
「私のカバン置いとくわね」
僕は手ぶらだったので、白雪がカバンを置いて席を確保してくれる。その後また白雪の手を引いてミスドの待機列に並んだ。意外と回転がいいので、思ったよりも早く買えるかもしれない。
予想通り、それなりに並んでいた待機列は結構なスピードで消化されていき、直ぐにラックの前へと来ることが出来た。トレーとトングを取るために手を離そうかと思うと、こっちから離すよりも前に白雪の方から振り払われる。小泉に指摘された時とは違って、余韻もなにもなかった。いや、別にいいんだけどさ。
「どれにしようかしら······」
そんな事を言いながらも、白雪は気に入ったドーナツをトレーに乗せていく。メガネの奥の瞳は輝いていて、常よりも少し幼くも見える。
「乗せすぎじゃないか······?」
ドーナツの数が六つを超えたところで、流石に声をかけた。因みに僕のトレーの上には二つだけ。そんないっぺんに甘いものを食べてしまうと胸焼けする。
「なに言ってるの、これでも足りないくらいよ」
「いや、それだけあれば十分だろ······」
僕の言葉が聞こえていないのか、白雪は続いて七つ目のドーナツをトレーに乗せた。
やがてレジに辿り着いた時、白雪のトレーに乗っていたドーナツの数は10。頭おかしいとしか思えない。
会計を終えて席に戻ろうとしたのだが、流石にトレーを持ちながらでは白雪が危ないことに気づく。なにも持っていない状態ですら危なっかしいのだから、あれだけの数のドーナツを乗せたトレーを持ちながらだと、尚更だろう。
「白雪、ちゃんと歩けるか?」
「バカにしてるの?」
「そうじゃなくて。あんまり周り見えてないんだろう? トレーは持ってやるから、服の裾でも掴んでついて来てくれ」
案外素直に僕の厚意を受け取ってくれたのか、白雪はトレーを差し出して来る。受け取ると予想外に重くて少し驚くが、なんとかバランスを取り裾が摘まれているのを確認して確保している席へ戻った。
いや、マジで重いぞこれ。ドーナツってそんなに重量あったのか? 多分一緒に乗っている飲み物もそれなりに影響してるとは思うけど。
しかし、自分から提案しておいてなんだが。こうして裾を摘んで後ろをついて来る白雪は、何故だかいつもと違う可愛さを醸し出していていけない。親鳥について歩く雛鳥みたいだ。
「よし、到着っと」
「ありがと」
軽い方の僕のトレーから先に置き、重い方のトレーを落ち着いて両手で置く。筋トレくらいはした方がいいかもしれない。
二人がけの席なので向かい合わせで座り、白雪はいただきますと小さく呟いた後、早速両手でドーナツを頬張り始めた。
「はむっ」
「······」
見たこともないような笑顔で心底美味しそうにドーナツを頬張る姿は、さながら小動物のようだ。本当に甘いもの好きなんだな、と感心半分呆れ半分。
可愛らしいその笑顔を見ることが出来るのは大変眼福なのだが、周囲の男どもの視線を集めていることに彼女は気づいているのだろうか。
「どうかした?」
「······いや、なんでもないよ」
僕がまじまじと見つめているのに気づいたのか、白雪は小首を傾げて問うてくる。いつもの彼女ならここで「公衆の面前で視姦する度胸だけは褒めてあげるわ。ご褒美はあなたのコーヒーにシュガースティック10本でいいかしら?」とか言いそうなものなのに。ドーナツは彼女から毒舌を奪うのか。
いや、そもそも今日は、比較的彼女の毒舌は控えめな気がするけど。
ドーナツを食べながらも首を傾げて何事か考えていた白雪だが、やがて納得したようにああ、と呟いて、なにをどう勘違いしたのか食べかけのドーナツをこちらに差し出してきた。
「食べたいの?」
「どうしてそうなる」
なにがどうなってそんな結論が出て来たのか全く理解できない。確かに白雪の食べているドーナツは美味しそうではあるし、僕が買った二つのうちのどちらとも違う種類ではあるが、だからと言ってわざわざ人から貰うほど飢えてるわけでもない。
そもそもドーナツだ。苦手とまでは行かないが、白雪ほどの甘党でもない僕には、ドーナツは二つで十分。
「あの二人はここであーん、とかするのかしら?」
「流石にそこまでは進展してないと思うぜ? そもそもパスタでそんなこと出来るのかは分からないけど」
「まあ、パスタに限らずそんなことしても食べづらいだけだものね」
また勝手に納得した様子で、白雪は再びドーナツを口に運ぶ。
少しだけ、ほんの少しだけいつも罵声を浴びせられてる仕返しがしたくて、こんなことを提案してみた。魔が差した、としか言いようがない。
「なら試してみるか?」
「なにを?」
「食べづらいかどうか」
「は?」
トレーの上のドーナツを一口分千切って差し出してみる。手を繋いでる時や名前で呼んだ時に反応を見せてくれた彼女が、果たして次はどんな愉快な反応をしてくれるのかとちょっと楽しみだったのだが。
「はむっ」
「······っ」
僕の指先に摘まれたドーナツを、白雪はなんの躊躇いもなく口にした。その時、彼女の小さな唇に触れてしまったような気がしたけれど、多分気のせいだと思う。
何故か心臓が高鳴ってしまっていた僕の一方で、白雪は平然とした顔でドーナツを咀嚼していた。
「あら、これも意外と美味しいわね。もう一口献上してくれてもいいわよ?」
「どうしてそんな偉そうなんだ······」
呆れながらもまたドーナツを千切って白雪の口の前まで持って行くと、はむっと咥える。なんだか凶暴なライオンの餌付けに成功した気分だ。
白雪が眉尻を下げて美味しそうにドーナツを食べていると、机の上に置かれていた彼女のスマホがラインの通知音を鳴らした。食事を中断しその画面を覗き込んで、白雪は眉根を寄せる。
「神楽坂先輩から?」
「ええ」
手早く返信を済ましたあとこちらに画面を見せてくれる。そこに書かれていたのはさっきとそう大差のない内容で。
『三枝君にあーんとかした方がいいのかな⁉︎』
『正直どっちでもいい』
『因みに私達はしましたよ。それ』
とんてもない返信をしていた。
「おい」
「なにかしら?」
「何故無駄な情報を提供した」
「何か問題でも?」
本当に疑問に思っていないのだろう。そして心底どうでもいいのだろう。白雪はスマホを自分の方に引き寄せるとスリープモードにして、ドーナツをまた食べ始める。
「そもそも、冷静に考えて私とあなたが本当にそんなことすると信じる人が何人いると思う? 普通信じないわよ」
「だといいんだけどね······」
残念なことに、神楽坂先輩は信じてしまうのだ。
多分、僕と白雪では、周囲から見た僕たちの関係と言うものに対して認識の齟齬が生じている。白雪にとって、僕たちの関係は普通の部活メイト、クラスメイト程度にしか思われていないと考えているのだろう。しかし、それが先輩と三枝の二人に限った話ならばまた違ってくる。
なにせ僕には、あの悪魔の罰ゲームの存在があるのだから。
今更ながら若干後悔。
「それに、こうして焚きつけないとあの二人、いつまでも進展しないわよ?」
「確かにその通りだけど、だからってその情報を提供しなくても他にやりようはあっただろう。神楽坂先輩に勘違いされたらどうするんだよ」
「私は別に構わないってさっきも言ったはずだけど。もう忘れたの? きっとカフェインの摂り過ぎで脳が退化してしまったのね、可哀想に」
君が良くても僕が困るんだよ。それはもう本当、大変困るんだよ。
それを口にすることなんて当然出来ない。何故なのかと問われた場合、僕はなにも説明出来ないから。
この調子だと、そのうち名前で呼ばれたこととか手を繋いでたこととかも神楽坂先輩に報告しそうだ。そしてどれも僕から行動に移しているのだから、始末に負えない。
「はぁ······」
「なによ、ため息なんて吐いて。ただでさえ少ない幸せが底を尽きるわよ?」
「余計なお世話だ」
誰のせいだと思ってるのか。また漏れそうになるため息を飲み込んで、中途半端に千切ったままのドーナツを口にする。美味しいとは思うけど、好んで食べようとは思わない。白雪のように10個もいっぺんになんて、僕には到底出来ない芸当だ。
暫く会話もなく、二人して黙々とドーナツを食べていると、白雪のスマホがまた通知音を鳴らした。そして先程ラインを見た時と同じく、またため息を吐く。
「幸せ、逃げちゃうぜ」
「私くらいの人間になると幸せの方から寄ってくるからいいのよ」
「前世で徳を積んだとか?」
「それよりもこれ見なさい」
頭が痛いとばかりに右手で鼻根を抑える白雪。反対の左手でスマホを僕の目の高さに掲げて、またため息を吐いた。
そしてそのため息の理由は、スマホの画面を見れば納得してしまうもので。
『帰ることになりました。桜ちゃん今日はありがとう! お陰様でわたし頑張れたよ!』
Vサインを掲げる猫のスタンプと共に、そんなメッセージが送られていた。そして白雪はなにかのアニメのキャラがやれやれと肩を竦めて首を振っているスタンプを送っている。
いや、ていうか。
「もう帰るのか······」
流石に早すぎやしないだろうか。時刻を確認してみれば、まだ14時にもなっていない。昼前に待ち合わせていたから、二人のデートは三時間も掛からず終わったことになる。
「まあ、あの二人にしては中々頑張った方じゃないかしら? 手も繋げたし、下の名前で呼びあったっぽいし、食べさせ合いとかもどうせ結局してるでしょうし」
「それ、全部僕たちもした事だけどな」
「そう言えばそうね」
本当、なんで僕たちまでデートの真似事をしているのだろうか。白雪はそのことを特になんとも思っていないのか、無表情のままそう呟く。
いや、なんとも思っていないわけがない。だって、僕は確かにこの目で見たのだから。手を繋いだ時の、名前を呼んだ時の、ドーナツを食べさせた時の、彼女の表情を。
「私達も帰りましょうか」
「待て、僕はまだ食べ終わってない」
「速さが足りないわね」
「ドーナツを食べるのにそんなもの必要ないだろう」
ショッピングモールを出ると、午前中の天気が嘘みたいにどんよりとした雲が広がっていた。そしてそこから降り注ぐ雨。幾ら駅まで近いとは言え、傘が必要なレベルだ。
「本当に降るなんて······」
「だから言ったじゃない」
ふふん、と若干ドヤ顔で、白雪はカバンの中から折りたたみ傘を取り出す。用意周到なやつだ。
そしてそれを広げると、何故かこちらに差し出してくる。
「持ちなさい」
「え、いや、は?」
「だから、あなたが持ちなさい。駅までは入れてあげるって言ってるの」
「なんでまた。君にそんなことされる筋合いはないと思うんだけど」
どう言う気紛れなのか、白雪は僕と駅まで、所謂相合傘を許可すると言っているのだ。そんなことをしてしまえば、今度こそデートと言われても反論出来なくなる。いや、今の時点ですでにかなり怪しいけど。
呆れたようにため息を吐く白雪。人にため息を吐くと幸せが云々と言っておきながら、今日一日ため息を吐いてる回数は彼女の方が多いように思える。
「私は今日メガネだから、周りが良く見えていないの。モールの中では人混みのせいで。そして今は、雨のせいで。この意味が分かる?」
つまり、駅まで引き続きお姫様のエスコートをしろと。白雪らしい尊大な物言いで、かつ分かりにくい気遣いだ。
そう思っていたのに、続いて発した彼女の言葉は、少し掠れていて。
「それに、デートの真似事をした相手を濡らして帰すわけにはいかないでしょう」
表情こそいつもの様に無表情だったけど。どうしてか、その言葉を嬉しく思ってしまう僕がいる。
何故か緩んでしまう頬を必死に引き締めて、白雪の傘を受け取った。
「そう言うわけなら、駅までご相伴にあずからせてもらおうかな」
「ええ、そうしなさい」
二人で一つの小さな傘に入り、駅までの道を歩く。なるべく彼女が濡れないよう傘をあちらに寄せて。
手を繋いでいた時よりも互いの距離が近くて、なんだか妙な緊張感が生まれる。車の走行音や雨が地面を叩く音もする筈なのに、距離の近さ故か白雪の息遣いまで聞こえてしまっていて、さっきから心臓が煩く鳴りっぱなしだ。
そうなってるのは、白雪みたいな美少女とこうしているからか。きっとそうだろう。そうでもないと、この感情とも呼べないナニカの説明がつかない。
やがて辿り着いた駅。傘を折りたたんで白雪に返す。白雪は定期券を持っていないのか、彼女が切符を買うのを待ってから二人で改札をくぐった。
「それじゃ、私反対方向だから」
「ん、ああ。そうだったのか」
「そうだったのよ」
それは知らない情報だった。浅木駅で見かけたり僕の家に来たりするくらいだから、それなりに近いと思っていたのだが、まさか真逆の方向だったとは。
「それじゃ、また明日ね」
「ああ、また明日」
お互いに背を向けて乗り場へと向かう。
今日一日を振り返ってみれば、思わず苦笑が漏れる。三枝と神楽坂先輩のデートを見守るために来たのに、僕ら二人は一体なにをしているのか。
まあでも楽しかったし、白雪からの言質もあるので、真似事ではあるけれど、今日が人生初デートとカウントしておこう。
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