カクヨムdeラノベ感想

101.私、能力は平均値でって言ったよね！？ 感想

　さて、今回の作品はアニメ絶賛放送中の『私、能力は平均値でって言ったよね！』です。

　こちら小説家になろうから書籍化された人気シリーズですが、どうやらアニメ化された内容と原作とでは全然内容が違うという噂ですが、果たして……。

◆タイトル『私、能力は平均値でって言ったよね!』

◆作者　FUNA

◆イラスト　亜方逸樹

◆レーベル　アース・スターノベル

◆発売日　2016/05/14

◆感想

　転生前、能力が平均以上であったため苦しんでいた海里は、転生する際に自分の能力は平均値でと神様にお願いする。

　平均的な能力を手に入れ平穏な生活を送る予定の海里であったが、平均値というのが、古竜種や神を含む全存在のなかで、その分野ごとの最低値と最大値の平均となってしまったため、人間としては破格のものになってしまった。

　そこで彼女は、普通の女の子として生きたい一心で家出を決意し平凡な女の子を装うため学校に入学したマイル。

　そこで上手く自分の力を隠し生活していたつもりでしたが、ハンターとして生活することに……。

　アニメは初めの方だけ少し見ましたが、確かに内容が全然違う！

　原作の最初の方に出てくるエクランド学園編が丸々飛ばされてる！？　しかもよく分からないノリやパロディーがアニメでは追加されていて……うーん。こりゃ原作ファンの人は怒るよなぁ。

　さて、肝心の原作の内容についてみていきますが、まずこの作品、俺TUEEEEものではあるのですが、主人公のマイルが小さい女の子ということもあり嫌味な感じもなく、とにかく可愛いです。

　本人が隠しているつもりなのに、無意識のうちに強さを発揮してしまったりというシーンもありがちといえばありがちですが、読者の読みたいと思うツボを上手く突いてきます。

　目新しいところがあるという訳では無いのですが、とにかくノンストレスで最初から最後まで面白く読め、なろう系のお手本のような作品だと思いました。

　なろう系を読みたいと思っている方、気軽に読めるファンタジーを探している方、可愛い女の子が活躍する作品が好きな方にはオススメな王道のなろう系ファンタジーです。