18.はたらく魔王さま! 感想
こちらもTwitterでオススメしてもらいました。
第17回電撃小説大賞銀賞受賞作です。
ちなみにこの時の受賞作を調べてみると……
◇大賞『シロクロネクロ』多宇部貞人
◇金賞『アイドライジング!』広沢サカキ
『青春ラリアット!!』蝉川タカマル
◇銀賞『はたらく魔王さま!』和ヶ原聡司
『アンチリテラルの数秘術師』兎月山羊
◇メディアワークス文庫賞
『空をサカナが泳ぐ頃』浅葉なつ
『おちゃらけ王』朽葉屋周太郎
『典医の女房』仲町六絵
◇電撃文庫MAGAZINE賞
『シースルー!?』天羽伊吹清
……うーん、私がラノベに詳しくないからというだけかも知れませんが、知ってる作品が全然ない。
ぶっちゃけ『はたらく魔王さま!』が1番有名なのでは??
確か『狼と香辛料』あたりも銀賞だった気がするし銀賞だからといって大賞や金賞より下ってわけじゃないのかもしらませんね。
というわけで感想です。
◆タイトル『はたらく魔王さま!』
◆作者 和ヶ原聡司
◆イラスト 029
◆レーベル 電撃文庫
◆発売日 2011/02/10
◆感想
魔王サタンは勇者エミリアに敗れ、どういう訳か時空を超え日本にやってきてしまった。
そこで魔王は駅前のファーストフード店でアルバイトをしながら、共に日本にやってきた腹心の部下、悪魔大元帥アルシエルとともに暮らしていた。
そして魔王を追って時空を越えた勇者エミリアもまた、テレホンアポインターとして働いていて……というお話。
異界で圧倒的な力を誇っていた魔王が、ユニ〇ロの服で六畳ひとまのボロアパートでくらしていたりと庶民的な暮らしをしているところが面白いです。
特に私は魔王と同居し主夫生活を送っている悪魔大元帥のアルシエル(芦屋)がお気に入り。彼が中々いい味を出してて面白い!
普通の萌えラノベだったら同居している部下ということで美少女にされてしまいそうなポジションですが、男だというのが逆にシュールでいいですね。いや、腐女子的な意味ではなく(笑)
魔王たちや勇者が徐々に人間の暮らしや感情を学んでいくのもいいです。
特に好きなのがエミリア(恵美)が同僚の梨香と地震の話をするシーン。
これは作者の実体験を反映しているのでしょうか? 妙に生々しくて、この部分を読んだ瞬間、「あ、この作品はただ面白おかしいだけの作品じゃないんだな」と思いました。
そのシーンから先を読んで、なんでこの作品が賞に選ばれたのか少し分かった気がします。
読みやすくて笑えて、心が暖かくなる、そんなお話です。
◇この作品が好きな方にはこちらもオススメ
『保育士かよ!!~魔王が異世界の保育士になりましたとさ~ - カクヨム 』https://kakuyomu.jp/works/1177354054880963180
大人気・王道RPGである「ラスト・エレメント」。その史上最悪・最凶と謳われた魔王。
その魔王が聖なる力によって倒されたのだが、その後、その魂は人間界のとある保育士女性の体に見事にはまってしまって……
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