愛のレッスン?
午後のけだるい電車に揺られていた。春の陽は暖かく夢見心地にあくびをしたらテニススクールの広告が目に入った。
「好きな時にコーチとラブリーできる」
ラブリー?!
本当にラブリー?!
広告を見直すと「コーチと好きな時にラリーできる」だった。
(そりゃそうだ。)
ラブリーの中身が何かは曖昧だが、コーチとラブリーできるならそれはもはやテニススクールの勧誘ではない。それにコーチにも選択権があるでしょう。
頭の中で2時間サスペンスを連想して苦笑した。
(愛に飢えてるのかな?)
いや、多分ドジなだけだ。
愛に飢えていなくても、私は聞き違い、勘違いが多い。
サザンの真夏の果実という有名な曲がある。これを聴いた時、「四六時中も好きといって」というフレーズを「食事中も好きといって」だと思っていた。
いくら好きでも、ものを食べながら好きと言われてもムードもなにも無いし食事中にはそんな事言いたくないと思っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます