ソシャゲと私
私のソシャゲにおける課金スタイルはいわゆる「
端的に言えば、ゲーマーにとってすべてのゲームはシミュレーションゲームである。
ちなみに、現金を一切使わないで遊ぶ行為は「無課金プレイ」と呼ばれることが多いのだが、料金を課するのは運営側であり、ユーザーにとっては納金行為となる。つまり、この用法は正しくない。まあ、これはそのうち「役不足」のように定着していく単語になるのだろう。こうして新しい言葉の使い方が生まれる瞬間に立ち会えるというのも、物書きの冥利に尽きる。
さて、話を戻して課金とプレイスタイルについて語ろう。
まず、無課金でプレイする場合の最初の行動は「すべてのリソースを把握すること」となる。根幹となるスタミナの回復速度と上限はいくつなのか、ゲーム内マネーなど別の単価を持つリソースはあるか、どんなアイテムが配布・販売されているのかをじっくりと調べ上げるのだ。
また、「無償でもらえる石」の数とその配布ペース、ログインボーナスの内容も網羅していく。もちろん、石で何ができるかも調べなければならない。ここまで調べれば無課金プレイの理想像が見えてくるので、あとはスケジュールを立てて実行するだけだ。
そして、いざプレイを始めれば、ゲーマーである私は決して妥協しない。開始する日の理想は一切の予定がない土曜日の朝がベストだろう。もろもろの時間を差し引いても日曜の夜まで30時間は確保できる。この間にレベル(ランク)を可能な限り上げ、プレイ時間が少ない平日を無理なく過ごせる状態に育てるのだ。
当然、ランダム要素の強い「リセマラ」は絶対にやらない。リセマラをする時間があったら少しでも長くゲームをプレイしたいのだ。ただし、リセマラは私のプレイスタイルと合わないだけであり、私はリセマラ自体を否定する者ではない。
なぜかって?答えは簡単。ソシャゲが始まるよりはるか昔に出たゲームにもリセマラが存在するし、実際にリセマラをしていたからだ。そのタイトルはズバリ「ウィザードリィ」である。
キャラクターメイキング時のボーナスが満足できる高さになるまでボタンを押しまくる行為はまさにリセマラそのもの。1回のリセットにかかる時間が短すぎるため、たまにいい数値が出たのに勢い余ってボタンを押してがっかりする羽目になったのは私だけではないはずだ。
……リセマラの話はこれくらいにしておこう。
私のプレイスタイルは「究極の無課金プレイ」である。
たとえばスタミナの概念があれば使い切り、満タンになるタイミングに目覚ましをかける。昔は2時間ごとに目覚めたりもしたし、会社ではトイレ休憩中に個室で操作するなどで、スタミナが漏れないプレイを心がける。
無課金には無課金の矜持がある。無課金を理由に後れを取るなどあってはならない。
また、仮に課金をするなら最初にするべきと考えている。課金の「気持ちよさ」はゲームを始めたばかりの「何もないとき」が最も大きいからだ。
たとえばガチャで「戦力5,000のキャラクター」が出るとしよう。
戦力がまったくない、1,000くらいの時に出ればそれはエース確定であり、戦闘力は一気に6倍である。序盤にもらえる強化素材を突っ込む先にも困らない。
しかし、いろいろ煮詰まって戦力が30,000くらいになってから5,000を引いても戦闘力は上がらないし、その時点までの無料ガチャで出たものとダブる可能性だって高くなる。
そういう意味では「コラボガチャ」というものが以下に有能であるかがわかるだろう。
まず、コラボキャラは初登場となるため、長く遊んでいるヒトがガチャを引いても決してレアが被らず純粋に戦力が高まるから、じつに気持ちよくお金を使うことができる。
また、コラボ目当てで新しくソシャゲを始めるヒトがいて、素敵なパトロンになる可能性も高いため、ゲームをサービスする側にとってもメリットが高い。
だから私は思うのだ。
最初にコラボを考えたヒトは天才か、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます