第3話エアホッケー

私、だんだん年を重ねる?にしたがって、勝ち負けにこだわらなくなりました。

今思えば若い頃は、全てにおいてというくらい、勝ちにこだわっていたと思います。

いつからなのかわかりませんが、勝ち負けというよりも、そこまでの道のりの方が大切だと思うようになったのです。

ちょうど、テレビでは、ナンバーワンよりオンリーワンと言うようになった頃でしょうか?

確かに、対象を人にすれば、勝ち続けるのは、いつか無理になってきます。世界は広いし、進化は今この時でも起きています。

あっ、違いますよ。

頑張ることに反対ではないですよ。

話は変わって、皆さんは、スポーツはしますか?

私、運動というものは、あまり得意ではないですが、時々ゲームセンターにあるエアホッケーをする時があるのです。

先日も、1年ぶり位でしょうか?

その前は、デパートの人に酔ってしまい、若干気持ち悪かったのですが、何故かあれを見るとやりたくなるのです。

相手は旦那さん。

学生の頃は、スポーツ万能だったらしいです。

始まったらどうでしょう?

気持ち悪いことも忘れるくらいの集中で、全く自分の世界に入ってしまいました。

恐ろしいほどの真剣と大きな声、笑い声、自分が勝った時の喜びの声、負けた時の悔しさの罵声。

周りのお客さんがみんなこちらを見ながら通り過ぎて行きました。

多少、恥ずかしくもなり、1ゲームで辞めました。

そして思いました。

勝ち負けこだわらないと最近思っていたのですが、エアホッケーは勝ち負けめちゃくちゃこだわっていました。

そうなんです。これが本来の私の姿だと思いました。

勝ち負けに、こだわらなくなったというより、どちらかと言えば勝てなくなって、聞こえのいいことを言っていたのが50%位ありますね。

なかなかカッコ悪い私です。

昔はカッコ良かったのにな~、昔は昔だ。

それで少し変えました。

勝てることは勝っていくことにしました。当たり前ですが。

カッコつけたいんだな~。どうしようもないな~。

そんなの透けて見えてしまうのにね。

まあ、カッコつけてカッコ悪くなるのを許してあげよう。


ゲームセンターのエアホッケー、私達の後、大繁盛してました。

多分、私達プレーがとても楽しそうに見えたのだと思います。

実際楽しかった。

ああいう単純な事は、本当に楽しいなあと思う今日この頃です。


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