第2話話を盛る人
私は、旦那さんとよく電話をします。
大した話はしないのですが、旦那さんの知り合いに話を大きく盛る人がいて、それをどうも旦那さんは気に入らないみたいなのです。
私は、それで言いました。
「本当の話しかもしれないよ、私だったら、ああそうなんだって、疑わない」
その時は、本当にそう思ったのです。
数日後、久しぶりに私は、アルバイトに行きました。
そこで働いていたある人の話が、すごく違和感があるのです。
数日働いた後、私は、旦那さんに「あのね、今の職場に話をすご~く盛る人がいるの、それが、すごく嫌な感じがするの」と言っていました。
もちろん私、自覚あります。この前旦那さんには、もっともらしい事を言ったのに、立場変われば、同じことを言っています。
それだけでは足らずに、「話を盛る人は、話に何か違和感があってすぐわかるんだよね」とか、「話の盛り方にセンスがないとか」なんて言っていました。
本当に、私は、勝手な生き物だと思います。
人の話の時は冷静な判断を心がけますが、自分の事になったら、冷静さはどこかに飛んで行ってしまいます。
感情で言えば、話を盛って、自分を一番に見せようとする人は、すごく嫌いです。
話を盛らずに、目立ってしまう人は好きですが、話を作って目立とうとする人の精神が嫌いです。
う~ん?でも、そんな風に正論っぽく、話を盛ってまで目立とうとする精神が嫌いと言っても、少ししっくりこない、後味の悪さが残ってしまいます。
それはもしかしたら、負けたくない私の精神がそこにあるからですかね?
正論を隠れみのにした、ちょっとよこしまな気持ち。
本音を言えば、私だって目立ちたいんだ~って感じなのでしょうか?
多分、私の話の方が面白いと思いたいし、私は、嘘の話は作りたくないし。
そういう事だと思います。
そして気付きました。
私と旦那さんはそういうところ、そっくりという事。
もちろん、違うところはありますが。
しばらく、旦那さんとは、話を盛る人の話で盛り上がりました。
共通の敵を見つけると結束は固くなるのだと、改めて思いました。
夫婦の絆が強くなって良かった、事にします。
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