夜明けのコーヒーを

 本当に運が良かった。


 脱兎のごとく吸血鬼の巣窟を飛び出した俺たちだったが、すぐさま社会維持局の黒セダンと合流できたのだ。


 ソロモン騎士団の後方支援組織、総務省社会維持局。

 彼らはクリスマスイブの怪異発生に備えて、警察庁の協力も仰ぎつつ全員体制を取っていたのである。今夜ばかりは、何千という警戒車両が日本中を走り回っているらしい。俺たちを拾ってくれた車もそんな中の一台だった。


 吸血鬼と渋谷道玄坂――逃げる俺が刀根勇雄に伝えられた情報はその程度でしかない。だがそれでも、数分後には爆走黒セダンが現れて俺たちの真横で急停車。


「乗れっ!!」


 開け放たれた後部座席に水無瀬りんをぶん投げ、俺も突っ込むように乗り込んだ。

 ドアを閉めた時には『デモンズクラフトの箱』は消え失せており、リアガラスを凝視しても追ってくる吸血鬼の姿は見えなかった。


 そして俺たち二人は、刀根勇雄の指示を受けた黒服の男によってサウスクイーンの事務所ビルまで最短ルートで送り届けられる。


 別れ際、俺はゲロまみれの身体で車内を汚してしまったことを詫び、しかし大柄な黒服は「気にするな。あんたも大変だな」と笑った。


 守衛に声をかけて事務所ビルの夜間通用口をくぐる。


「水無瀬さん、ちょっとは自分で歩いてくださいよ」


 エレベーターと人気のない廊下を抜けて、綺麗に清掃された真っ白な室内に足を踏み入れた。初めて入る女性用の仮眠室だ。カーテン付きの二段ベッドが並び、シンプルな造り自体は男性用と変わらない。


 出入り口そばの二段ベッド――その下段に水無瀬りんを寝かせて、ここまでやれば俺の仕事も終わりだろうと思ったが。

「……水……用意しておいた方がいいか……」

 結局、事務所ビル五階にある自動販売機まで足を伸ばした。ペットボトルのミネラルウォーターを二本買って、「水、ここに置いときますからね」水無瀬りんの枕元に置いた。


 水無瀬りんは苦しそうに身をよじり、「うぅぅ……気持ち悪い……」清潔なベッドシーツを胸元に掻き集めるのだった。それでも一〇分もすれば安らかな寝息を立て始める。


「やれやれ。いい気なもんだ」


 眠る彼女の眉間からしわが消えるのを見届け、俺は仮眠室の扉を閉めた。


 今はなにより身体を洗いたい。


 足早に男性用の仮眠室へと向かう。併設されているシャワールームに汚れた中綿ジャケットを抱えて入ると、染みるほど熱いお湯で全身をくまなく洗い流した。


 アルコールと胃液が混ざった吐瀉物の臭いが鼻にこびりついて離れない。


「……酒臭ぇ……」


 次いでその場にしゃがみ込んだ俺は、中綿ジャケットを広げ、汚れにシャワーを当てていった。薄茶色の物体が水に溶けて排水溝に流れていく。


 少し不思議な感じがしていた。

 あんな綺麗な人でも、こういうのは普通の人間と変わらないんだな……と。


 ジャケットをあらかた洗い終えると、軽く水を切ってシャワールームの端に丸めておく。あとのことはクリーニングに丸投げしようと思った。


 シャワーを終えた俺は、水無瀬りんの吐瀉物から免れた衣服を臭いがないか確認しながら慎重に着直し、仮眠室の二段ベッドに潜り込む。


 空調のおかげで室温は快適だ。


「ふーう」

 大きなため息。あぐらをかきながらベッド奥の壁に背中を預けた。


 ベッドの下段はまるで穴蔵のように狭っ苦しく、しかし今はこの狭さがありがたかった。守られているようで少しばかりは安心できる気がした。


 上段ベッドのボトムを見上げ――自然と思い浮かぶのは、『DANCECLUB WILDCATS』で見た死体の山、ちぎられた胴体からあふれ出した臓物のどす黒さだ。


 気が立っている。疲れているはずなのに心臓の鼓動が落ち着いてくれない。


「……はあ……」


 俺はズボンのポケットからスマートフォンを取り出し、時刻を確認した。

 午前二時五三分。


「……はあ………………吸血鬼め……」


 マットレスの上にスマートフォンを放り投げ、それから俺は右手を見つめながら時間を過ごした。再び『デモンズクラフトの箱』が現れないか見ていたのだ。


 吸血鬼たちは俺の顔を見ただろう。奴らがどれだけ執念深いかは知らないが、侵入者への追撃があるかも……と思えば気が気でなかった。


 結局――俺の睡魔が不安に打ち勝ち始めたのは、一時間後の午前四時前。


「…………………………んが………………」


 薄い眠りの繰り返し。

 眠ってはならぬと歯を食い縛りながら、何度も何度も船を漕いだ。


「――和泉さん」

「へ――っ?」

 いきなり名前を呼ばれて、その時の驚きといったら……本気で心臓が飛び出るかと。


 反射的にベッドの奥に逃げつつ、目をしばたたいた俺。盾代わりに枕を突き出し――そこでようやくベッドを覗き込んで苦笑いしているオールバック男の正体に気が付いた。


「……と、刀根さん……?」


 総務省社会維持局、刀根勇雄。


「こ、こりゃあ――とんだ失礼を」

 作り笑いでその場を取り繕いつつ二段ベッドから這い出る。


 仮眠室の壁掛け時計に目をやればもう六時三五分で……刀根勇雄はひどくくたびれているように見えた。オールバックも崩れ気味で、目元にも疲労の色が出ている。


「結構。ご無事なようですね」

 刀根勇雄にそう言われ、俺は「ええ、まあ、そちらに比べれば――」と返した。


 すると彼は固めた髪に指を入れてオールバックを崩しながら、力なく笑うのである。


「ここ一番の危機は乗り切りました。各国の怪異現象も収束に向かっていますし、人類はまた新年を迎えられますよ」

「……ソロモン騎士の皆さんは大丈夫でしょうか……?」

「健在です。誰も彼も無傷とはいきませんがね」


 その言葉に俺は心底胸を撫で下ろす。

 疲れ果ててベッドに座り込んだ刀根勇雄に頭を下げた。


「大変な時に電話してすみませんでした。刀根さんが車を手配してくれなかったらどうなっていたか……」

「いえ――しかしブラッドストローの根城に迷い込むとは、和泉さんも運がありませんな」

「私……あそこで、人の死体を……」

「承知しています。多少身体の勘定は合いませんが、殺害されていたのは九人。おそらく全員、店の関係者でしょう。犠牲者の中に客らしき人間はいませんでした」

「ではやはり……あの店には、『人払い』の細工が……?」

「催眠――ギルゴートギルバーは吸血鬼の中でも特殊でしてね。吸血鬼の始祖と同じく人心を思うままに操るのです。おおかた店の扉にでも『人払いの念』を込めたのでしょう」

「なるほど」

「しかし魔王召喚者が相手では、吸血鬼の催眠も用をなさないようですな」

「ははは――」


 俺は空笑いを浮かべ、刀根勇雄と並ぶ形で二段ベッドの階段にもたれかかった。


「吸血鬼たちはあの後どうなったのですか?」

「アルメイア王国騎士団には私から場所を伝えておきました。戦闘は行われたようですが詳細は把握しておりません。我々が店に到着した時には、もぬけの殻だったものでね」

「……ギルゴートギルバーとは、随分厄介な相手のようですね……」

「まあ、始祖の血を簒奪するような輩ですから」

「――え?」

「あれは元々、アルメイア王国騎士団の下働きに過ぎなかったのですよ。それがある時、数百年眠り続ける始祖アルメイアの寝所に忍び込み、その血のほとんどを吸い尽くした。それで始祖同等の力を手に入れたのです」

「とんでもない不届き者じゃないですか」

「そしてその後は、アルメイア血族としては異端とも言える暴力性によって、死した三人の始祖吸血鬼――その血族の生き残りを傘下に加えていったわけです」

「なるほど。それが――」

「ブラッドストロー。一度、ソロモン騎士団がクリス・キネマトノーマを送り込んだことがあるのですがね――」


 すると眠気を我慢するかのごとく、広げた右手で両目を強く押さえた刀根勇雄。


「彼女が吸血鬼たちをオモチャにしている間に、王国騎士団からストップがかかったらしくて。ギルゴートギルバーを殺してもらっては困る、あとはこちらに任せて欲しい、と」


 俺は、ギルゴートギルバーがクリス・キネマトノーマのことをああだこうだと言っていたのはこのことか――と納得するのだった。


「そりゃあそうですな。あれが死んで、血が失われてしまっては、始祖アルメイアの復活はないわけですから」


 そしてアルメイア王国騎士団がギルゴートギルバーに躍起になる真の理由もわかったところで、俺は「刀根さん。それが――」と話題を変えた。ギルゴートギルバーとクリス・キネマトノーマのくだりで、大変なことを思い出したからだ。


「あいつら、そのクリス・キネマトノーマと戦うために、日本のソロモン騎士を手に入れるとか言っていたんですが――」

「ほう。ソロモン騎士を血族に……? まあ、アルメイアの血であれば不可能ではないかもしれませんな」

「大丈夫なんでしょうか?」

「何がです?」

「冴月さんたちですよ。いつ吸血鬼どもに襲われるか――」


 危機感のない刀根勇雄に俺は少し苛立つが、彼は彼で俺の焦りを一笑に付すのだった。


「馬鹿な。彼女らが簡単にやられるタマでないことは、直接戦った和泉さんの方がご存じでしょうに」

「……そりゃあ、そうかもしれませんが……しかし――」

「もしも吸血鬼たちがソロモン騎士を狙うのであれば、奴らも全滅のリスクを負わねばなりません。竜の首に鎖をかけて家まで引きずるようなものですから」


 ふと刀根勇雄の目が俺を見た。


「ソロモン騎士を欲しがる悪党は多いですが、過去一度たりとも――」

 そして次の瞬間、実にわざとらしく、「いや、今、私の目の前におりますな。人類史上初めて、現役のソロモン騎士を堕とした大悪党が」と口端を持ち上げるのだ。


 俺は何も言い返さず、気まずさに頭を掻いただけ。


 ――――

 不意に仮眠室のドアをノックする音。刀根勇雄と一緒に視線を送った。


「失礼。入りますヨ」

 シンプルな引き戸が思いのほか勢いよく開け放たれ。

「ボンジュール、カードゲーマー」

 そこにいたのは青の肩出しドレスに白マントを羽織った、プラチナブロンドの超絶美人。


 金糸をふんだんに用いたコルセットが細いウエストと大きな胸を強調し――二の腕から指先を包む手甲も、膝から先を守る流麗な脛当ても、鮮やかなコバルトブルーだった。


 青き魔法使い、青き騎士――アンリエッタ・トリミューン。


 あまりにも優美な姿に俺は一瞬言葉を忘れ。

「お――はよう、ございます」

 随分たどたどしい挨拶を返した。


 ぽかんと空いた口がいつまでも閉まらない。多分俺は、アンリエッタ・トリミューンの美しさに圧倒されているのだろう。


 寝起きであるのをいいことに強く目をこすった。それで無理矢理気を取り直す。


 しかし俺の動揺などアンリエッタ・トリミューンはとっくにお見通しのようで……。


 カツン――


 鉄靴がつくる甲高い足音を響かせた彼女は無遠慮に俺に近づき、「寝不足ですネ。クマができてマスヨ」なんて、鋼鉄の指を俺の目元に沿わせるのだ。


 からかわれて身動きできない俺を見かねて刀根勇雄が助け船を出してくれた。


「アンリエッタ様。この度の助力、深く感謝いたします」


 ベッドから立ち上がって会釈すると、「まさか東京の空にあれほどの邪竜が顕現するとは。アンリエッタ様がいなければ火の海だったやもしれません」と握手を求めたのである。


 ためらうことなく刀根勇雄の右手を取ったアンリエッタ・トリミューン。

「あなたたちも良い仕事デシタ。日本のサポーターはとても優秀ですネ」


 そして俺は……今さらながらに仮眠室に漂うコーヒーの香りに気が付いた。


「さて、和泉さんの無事も確認したことですし――私はこれで失礼いたしましょう」


 そう言って退室する刀根勇雄を「ご迷惑おかけしてすみません。本当、助かりました」と見送ると――俺は、仮眠室でアンリエッタ・トリミューンと二人っきり。


 いや……。


「ほら。いつまで隠れているんデス? コーヒー冷めますヨ?」


 アンリエッタ・トリミューンの白マントの後ろに、もう一人だ。


 それは……身を縮こめて俺から目をそらす――水無瀬りん。


 すっかりいつもどおりの美貌だった。スーツは昨日のままだから多少しわが目立つが、髪型も乱れのないボブヘアだし、薄化粧の顔からもアルコールの気配は抜けている。


「ワタシは付き添いデス。ミナセが一人じゃあイズミさんと会えないって言うカラ」


 笑いながら部屋の奥へと歩き出したアンリエッタ・トリミューン。締め切られたカーテンを開き、窓ガラスを全開にして、真冬の朝陽と冷たい空気を室内に入れた。


 水無瀬りんはその場で肩を縮めたまま、いまだ俺と目を合わせてくれない。もじもじと居心地悪そうに突っ立っていた。


「あ、あの……和泉さん……」


 仮眠室を満たすコーヒーの香り、その源は水無瀬りんが両手で握るマグカップ一つだ。


 今の彼女には普段の凛とした態度は微塵もなく、「なんか、もう、すみませんでした……なんて、お詫びしていいか……」おずおずとそのマグカップを俺に差し出してくる。


 まだ目は合わない。


 俺は苦笑いしつつマグカップを受け取った。冬の空気に湯気を立てるコーヒーに口を付けて――にが――これは少し濃すぎるなと思う。しかし寝不足の朝にはちょうどいい。


「ミナセとの夜は刺激的だったでショウ?」

 窓辺に背中を預け、豊かな金髪を風に揺らすアンリエッタ・トリミューン。


 俺は「ええ。心臓に悪いぐらい」と、またコーヒーを一口だ。


 水無瀬りんはその場にしゃがみ込んで「恥ずかしい……死にたい……」両手で顔を隠してしまった。


 コーヒーを傾けつつ水無瀬りんのつむじに話しかける。


「水無瀬さんは、昨日のことを覚えてるんです?」

「…………七割ぐらい……」

「……そうですか」

「あの……和泉さん…………わたし、きっと……変なこと言いましたよね……」

「変なこと?」

「……和泉さんに、わたしと戦って欲しい、とか――」

「さあ、どうだったかな。ちょっと覚えてません。あの後、色々ありましたし」

「…………ほんとに、和泉さん優しいんだから……」


 それだけ言って言葉に詰まってしまった水無瀬りん。すると、彼女の代わりと言わんばかりにアンリエッタ・トリミューンが窓際から話しかけてきた。


「あのイズミさん。ちょっとワタシ、聞きたいことがあるんデスが」


 俺は「はい。なんでしょう?」と小首を傾げる。


「ブラッドストローと遭遇した時、小さな女の子を見かけませんデシタ?」


 瞬間、俺の脳裏にフラッシュバックしたのは、みすぼらしい身なりの幼女――カウンターの中に隠れた俺とバッチリ目が合っても完全無視を決め込んでくれたあの場面。


「……ええ。あの子は、いったい――」

「ダリア」

「……ダリア……」

「どんな様子だったか教えていただけマス? 何か飲んだり、食べていタ、とか」

「食べてたって……地面に落ちたパンは、食べてましたけど……」

「それは興味深イ。なるほど。残飯を漁ってたって話は、ガセじゃあなかったんですネェ」

「あの。ちょっと、話が読めないんですが……」

「ダリアがまだ人間のままか確認したかったのデスヨ。人間の食べ物が必要ということは、吸血鬼ではない――ギルゴートギルバーが噛んでいないってことデショウ?」

「はあ。……何者なんです? その、ダリアってのは」

「愛玩奴隷」

「奴隷? このご時世に?」

「紛争地帯の孤児なんてそんなものデス。一人一〇〇ドルにも満たない格安商品。ただ、あのダリアという奴隷ハ、魔法が使える」

「な――」


 あまりにも意外な話に、俺は思わず言葉を失ってしまった。あの子が魔法少女? そう思って、もう一度あの子供の顔を思い出そうとするのである。


 そんな俺に構わず言葉を続けたアンリエッタ・トリミューン。

「どこの誰が仕込んだのかはわかりまセン。もしかしたら自然に覚えたのかもしれませんしネ。魔法使いって、そういう天才多いデスから」


 不意に窓際から離れ、俺の元までゆっくり歩いてくる。


「以前から噂にはなっていたのデスヨ、中東の武装組織に飼われてる奴隷の一人が魔法を使う――と。それでちょっと欲しかったのですけれど、ブラッドストローに先を越されてしまっテ……ほら。手に入らないと、余計に欲しくなることってありませんカ?」


 そしてそのまま俺の右手からマグカップを優しく奪い取って。

「前の主人を殺した吸血鬼を新しい主と認識してるってのが、いまいち気に入らないのですケド――」

 猫舌なのか、念入りに息を吹きかけて苦いコーヒーを一口。


 俺の顔を下から覗き込むような感じで薄く笑った。


「ワタシ、ダリアが吸血鬼じゃないなら、ソロモン騎士団に入れてみようかと思っテ」

「――は?」

「騎士になれる才能と精神があれば儲けもの。それが駄目でも――まあ、何かの使い道はあるデショウ」


 俺は眉をひそめ、おそるおそるアンリエッタ・トリミューンにこう提案した。

「でも、それなら今すぐ保護した方が良いんじゃ――」

「どうしてデス?」

「ブラッドストローはアルメイア王国騎士団と戦闘状態なんですよ。もし巻き込まれでもしたら……」

「ああ、大丈夫デス。それで死ぬような魔法使いならいりません」


 あまりにもあっけらかんとしたアンリエッタ・トリミューンの回答。

 俺は顔色も変えずにそんなことを言ってのけた彼女をいぶかしんで、ついつい色んなことを邪推してしまうのだった。言葉に出さずにはいられない。


「まさかアンリエッタさん……そのダリアって子が使い物になるかどうか、アルメイア王国騎士団を使って試そうとしてるんじゃ……」


するとアンリエッタ・トリミューンは無言で俺にマグカップを返し――再び窓際で冬の朝陽を浴びるのである。


「そんな。人聞きの悪イ――」


 朗らかに笑う。それは……クリスマスの朝にふさわしい、聖女のような顔に見えた。


 時刻はとっくに七時過ぎ。


 俺は迫り来る出社時間のことを考え――着替えを取りに帰る時間はないか。まあ、こういう時に備えて、スーツ一式をロッカーに入れているんだけど――と、あくびを噛み殺す。

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