04 処方箋男子/嘉田 まりこさま

 久里です。


 今まで、睡魔と闘いながらカクヨム活動をしていた夜型な久里でしたが、最近優雅なクラシックピアノBGM(ボカロ・アニソンの場合もあります笑)を流しつつ活動する朝型にシフトチェンジしました。最初に睡魔に打ち勝てるかどうかが肝ですが、起きることさえできれば案外はかどるものですね~! みなさまは、執筆時にBGMを流す派でしょうか?(^◇^) 


 今回、ご紹介させていただくのは嘉田 まりこさまの作品です!


『処方箋男子』https://kakuyomu.jp/works/1177354054881124878


『調子が悪いとき手にする処方箋。

それを貰っただけなのに、何だか少し良くなった気がすることありませんか。


  日常の痛みや辛さがほんのちょっとだけ和ぐ、かもしれない(?)

そんなワンシーンを切り取ったショートストーリー!』


 あらすじにも【ショートストーリー】とあるように、こちらのお話は全3話の676文字ととっても短い…! 書き始めるとついつい想定していた以上に長くなってしまう私には、ショートショートを鮮やかに書ける方がとても羨ましいし、あこがれております! 


 1・2話は恋人たちのお話。ラストの3話だけ親子のお話となっていて、ストーリーのほとんどが男女の会話文から構成されている本作ですが、男性の発する最後の台詞がとにかく格好良いです…!きゅんとしちゃいます!( *´艸`)


 全て日常生活のワンシーンを切り取っているお話なので、読んでいてすっと馴染んでくるというか、ああ、こういうことってあるよなぁと共感してしまいます。(息子はいないので、3話は妄想力で共感ししっかりときめきました…!笑)


 大好きな彼と共有できる貴重な時間だからこそ、全力で素敵なものにしたい。

 1話の主人公はそんな風に願っている、とても健気な女性。


 ですが、そうはいっても人間ですから、現実的には常にるんるんで楽しくて幸せでしかたないお花畑状態というわけにはいきませんよね。調子が悪かったり、学校や仕事で理不尽な目にあったり、理由はなくても無性にいらいらしたりしてしまうこともあるわけです。


 うーん、今日は、ちょっと調子悪いなぁ。  


 でも、大好きな彼とのデートだし…と辛いのをこらえて、彼女はついつい頑張りすぎてしまう。


 その相手のことを想えば想うほど、相手に良く思われたくて些細なことが気になったり、見栄を張りたくなったりしてしまうものですよね。身に覚えもある方が多いんじゃないかなぁ。


 本作に登場する彼氏さん(もしくは旦那様)は、そんな彼女の気持ちを実に鮮やかに見抜いて、するっと手を差し伸べてくれます。しかも、きゅんとときめいちゃうような甘い台詞つきで!! うおおおこれは惚れる…!(*ノωノ) 


 言葉に出さずとも、分かってくれる察しの良さってすごく魅力的ですよね!


 ついつい無理して辛いのを隠そうと頑張ってしまうのだけど、そんな自分に気づいてほしいと願っている自分も心のどこかにいるものですから。


(男性のみなさま、超能力者じゃあるまいし言葉にしないと伝わらないよ! と怒らないでくださいね:(;゙゚''ω゚''): こういうところに夢を見てしまうあたりも、女ってよく分からんな~、と男性からぼやかれる一要因になっていたりするのかなと考えたりしました) 


 もちろんお付き合いする上では、言葉で伝えないといけない大事なことも沢山あるかとは思います。(鋭いブーメランで数ミリほど過去の傷が抉られました笑)


 ですが、何気ない仕草や行動から気持ちを読み取ろうとしてくれる姿勢…! そんな姿勢が伺えるだけでもこの人、素敵だなぁとときめいてしまうものですよ。たとえ、その読みがはずれていようとも愛おしいなぁとなるはずです。たぶん。笑


 3話だけ親子のお話なんですが、この息子もまた、すっっごくできた良い子です!! ああ、こんな息子がほしいなぁ~~! と、ときめきました(*´▽`*)


 はあ、なんだか疲れたなぁとため息をつきたくなったそんな時。


 こんなことがあったらすっごく癒されて、心がふわっと軽くなるに違いない。


 さらりと読める、素敵な短編です。ぜひ、みなさまも癒されてくださいませ!  

 

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