02 最初のダメージが腹下しって…
さて、私は一つの問題を抱えている。
そう、食料だ。
この洞窟、未だに魔物どころか生き物の気配すらない。
幸いにも水源はあって、水には困らない。
だが、神は資源と食料がある場所に飛ばすと言った。
食料が無いんですが。あれは嘘だって事ですか?
もうやだ。
何も考えたくないので寝る。
そう思考したのが数時間前。現在、私は剛石製の槍を持ってさまよっている。槍は石工の追加機能で作った
『剛石』
非常に丈夫な石。強化石材の素材。そのまま使っても強度は十分。
希少性2
『石工LV10』
石、鉱石などを使う物品制作に関するスキル。
主に耐久性が増加する。
『追加機能:表面処理』
LV5で追加。素材自体を操作し、表面をきれいに整える事が出来る。
『追加機能:結合』
LV10で追加。同じ素材ならばくっつけることが出来る。尚、くっつけた物は分子レベルでくっ付く。
理由は簡単である。空腹だ。私は意識朦朧としながら彷徨い、動くモノがあろうものなら飛びかかる気でいる。
気配がする。振り向くとそこには岩のような物が生えた狼…の様なもの。
私はすぐに飛びかかった。
突然の事に狼は呆然としたまま串刺しにされる。
倒れたら、取りあえず頭を跡形が無くなるまで刺しまくった。
5分もすれば狼の頭はただの肉塊となっていた。
許せ、そうじゃないと私が餓死する。そう思いながら狼の皮を割いて、肉にかじりついた。
数分もすれば狼は骨と皮と岩っぽい甲殻だけになってた。どうやら私は内蔵も食べたのだろう。
唐突に腹痛がする。とにかく腹が痛い。
私は腹が痛い中、狼の亡骸を拠点へと持って行き、そこで意識を失った。
意識を失う寸前、自分のステータスを見た。
『宿木 柊』
LV8
HP 50/55
MP 85/85
攻撃 18
防御 110
俊敏 13
積載 90
職業:不明
種族:読み込み不可
称号:異世界人 転移失敗者 野生児
所持スキル
『脳内辞書LV1』『暗視LV1』『採掘術LV7』『石工LV10』『槍術LV1』『悪食LV1』『空間術LV1』
装備
『学ラン』『古びたピッケル』『スニーカー』『剛石製槍』
悪食って、何だよ。
と、いうのが意識を失う数時間前の出来事。
因みに、増えていたスキルはこうだ。
『悪食LV1』
毒キノコや魔物の肉を食っても、ある程度大丈夫になるスキル。実際良いスキルなんだけど偏見がひどい。
『槍術LV1』
槍を使うものとしての基本スキル。槍は自害するためのモノではありません。
『空間術LV1』
モノを異空間へ仕舞えるスキル。LV1でも容量は大きい。
偏見がひどいって…どんな感じだ?苦しい暮らしをしていた事がバレるからか?にしても槍術の解説が酷い。何で自害なんだ?心当たりはあるけど何で自害?
そして空間術。やっと来た特典スキル。これでたくさんの道具が扱える。
後、称号も増えていた。
『野生児』
魔物の肉を処理せずに食べた者につけられる称号。野生動物で良い気がする。
何だろう…遠まわしどころじゃなく、人間扱いされていない気がする。
その後、幾分か余裕が出来てきたのか、兎に角、狼とか兎とか狩りまくった。
槍を投げるとき内心、投げても自動で戻ってくる槍の名前や、確実に心臓を穿つ槍の名前を叫んだりしていた。
その後、肉を生で食って倒れたり、焼いて食っても倒れたりした。処理って何なんだよ。
因みに焼いたクマの肉はおいしかった。倒れてる時間も抜群に長かったが。腹への痛さも格別だった。
後、ピッケルが壊れかけてたので修理ついでに補強した。
『補強されたピッケル』
補強済みのピッケル。作り手によって形が違う。制作者のみに効率強化を付与。
希少性5
採掘して、肉食って、倒れて。これを延々と繰り返した。
結果、笑って良いのか悪いのか分からないモノになった。
『宿木 柊』
LV25
HP 140/140
MP 170/170
攻撃 35
防御 280
俊敏 31
積載 260
職業:不明
種族:読み込み不可
称号:異世界人 転移失敗者 野生児 石工職人
所持スキル
『脳内辞書LV1』『暗視LV1』『採掘術LV25』『石工LV50』『槍術LV10』『悪食LV99』『空間術LV1』
装備
『学ラン』『補強されたピッケル』『スニーカー』『剛石製槍』
『悪食LV99』
毒キノコや魔物の肉を食っても、大丈夫になるスキル。実際良いスキルなんだけど偏見がひどい。ここまで来たら只の獣。
あらゆる状態異常が効かない。
『石工LV10』
石、鉱石などを使う物品制作に関するスキル。
主に耐久性が増加する。
『追加機能:表面処理』
LV5で追加。素材自体を操作し、表面をきれいに整える事が出来る。
『追加機能:結合』
LV10で追加。同じ素材ならばくっつけることが出来る。尚、くっつけた物は分子レベルでくっ付く。
『追加機能:形成』
LV15で追加。素材を自分が考えた形に出来る。自分のイメージが明白な程、精度が高くなる。
『追加機能:強制結合』
LV20で追加。違う種類の素材をくっつける事が出来る。くっつけた部分は分子レベルでくっ付く。くっつけた素材は結合部分を境界として素材の特性が残る。
『追加機能:精錬』
LV30で追加。素材を精錬する事で金属の抽出、素材の特性の強化が出来る。使用した素材は精錬後、元の素材の半分の量になる。
『追加機能:添加』
LV30で追加。素材に別の素材を加えることで、加えた素材の特性を付与、特性の弱化が出来る。対象となった素材は使用した素材の合計量まで増える。
『追加機能:付与』
LV40で追加。メインの素材に別の素材の特性を移し替える。移した素材は特性を失うが消える訳ではない。
『追加機能:道具設計図』
LV50で追加。道具を設計し、記憶する能力。素材さえあれば、設計図の道具を即時作成出来る。
『採掘術LV25』
採掘の技術。取れる鉱物系素材の量が増える。取れたアイテムの希少性×LVの経験値を付与。
『追加機能:広範囲採掘』
LV10で追加。一度の採掘動作で掘れる範囲を広げる。LVによって、範囲が広がる。ある程度の範囲指定が出来るので、掘りすぎる事はない。
『石工職人』
石工をLV50まで上げた者に与えられる称号。これで上級者レベル。
悪食LV99って…ありがたいのかもしれないが、何か微妙な気持ちだ。
次に石工、なんかチートじみてきてる。
あと、採掘術がなんかどっかで見たことがある。
そして新しい道具も作った。
『手回しドリル』
手で回すことによって機能するドリル。採掘から戦闘まで、多目的に使える。
ドリルである。そう、ドリルである。
大切な事なので二回言った。どこかでドリルは男のロマンとも言うが、実際それには同意できる。
さて、取りあえず、まだレベルを上げたいので、どんどん下の階層に行く。
にしても、どれくらい時間が経ったのだろうか?
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